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【TGS 15】『サマーレッスン』原田氏、3Dデータを生放送する新技術「リアルタイムモーションキャプチャー」を発表

バンダイナムコエンターテインメントは、「東京ゲームショウ2015」のステージイベント「鉄拳プロジェクト×サマーレッスン スペシャルステージ すごい技術もお見せしちゃいます!」にて『サマーレッスン』を含む技術デモ紹介を実施しました。

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バンダイナムコエンターテインメントは、「東京ゲームショウ2015」のステージイベント「鉄拳プロジェクト×サマーレッスン スペシャルステージ すごい技術もお見せしちゃいます!」にて『サマーレッスン』を含む技術デモ紹介を実施しました。

「鉄拳プロジェクト」のリーダー・原田勝弘プロデューサーと、「鉄拳プロジェクト」が贈る「PlayStation VR」向け技術デモ『サマーレッスン』の玉置絢プロデューサー、「鉄拳20周年記念応援マネージャー」を務めるタレント・佐野ひなこさんが登壇して贈られたこのステージでは、『サマーレッスン』などの技術デモ紹介を実施。さらに、ついに2次元と3次元を超えた・・・かもしれない新技術も初披露されました。







■原田P激怒!?本題の前にSCEに物申す!


『サマーレッスン』の概要を説明する前に、PS4用VR(バーチャルリアリティ)ヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」について、このステージならびに『サマーレッスン』関連の出展の補足事項が原田勝弘プロデューサーから伝えられました。

「SCEさんが一昨日のカンファレンス(SCEJA Press Conference 2015)でいきなり名前を(“Project Morpheus”から)変えられましてね、“PlayStation VR”。この場を借りて言いたんですけど、SCEさん、そういう話はぜひ1週間ぐらい前に伝えて頂きたい!はっきり言って、(『サマーレッスン』関係は)PVから何から何もかも間に合わず、全部“Project Morpheus”のままなので!SCEさん聞いてますかー!?そういうふうに正式名称決めるときは…。『サマーレッスン』を1番最初に作り始めたのに、なぜ1番最初に教えてくれないのか!?ひどいです!僕らだけ“モーフィアス”“モーフィアス”言うのを、みんなに“VR”“VR”修正されて…(しょんぼりしながら)。(視聴者や会場に向けて)“PlayStation VR”ですので!」

昨年の「東京ゲームショウ2014」では、混乱回避のために出展が見送られたほど『サマーレッスン』で一気に注目を集めた部分も多大にあるVRヘッドマウントディスプレイ、元「Project Morpheus」こと「PlayStation VR」。事前にしっかりと力のこもった準備をしてきた『サマーレッスン』のプロデューサーならではの、熱の入った補足事項でした。

原田Pの無念を晴らすためにも、土日に会場へ足を運ぶ方は『サマーレッスン』周辺で「Project Morpheus」の文字を見かけても、「PlayStation VR」のことだと、静かに脳内変換してあげましょう。

■『サマーレッスン』とは?


「PlayStation VR」を使った技術デモです。主役(出演キャラクター)は、英語が苦手な日本人の女の子。プレイヤーは家庭教師の視点となって、女の子に英語の勉強を教えます。コントローラーは一切使わず、首を縦や横に振って「YES/NO」などを選択。原田Pいわく、女の子は「英語が苦手ってレベルじゃないです。これ、全員酷い!っていうぐらい」とのことなので、英語が苦手な人でも家庭教師の役は務まりそうです。



また、もう1人の主役は日本に旅行に来たアメリカ人のミュージシャンの女の子。旅行中に日本語を覚えたい彼女に、プレイヤーが先生となって教えます。古民家風の家が舞台となっており、アイコンが示す場所を見つめることで、話したい話題についての会話が始まります。

後者のキャラクター設定について、原田Pは「鉄拳プロジェクトらしい無茶ぶりですよね!」とツッコミ。「そもそも設定がおかしいのですが、このへんは追々ちゃんとしていきます」とまだまだ『サマーレッスン』は発展途上の開発デモであることも強調されました。

玉置Pは「SCEさんのブースで実際に体験されるのが一番わかりやすいのですが、まずは最新のPVがありますので」と、ステージイベントでは先日公開されたPVが紹介されました。

●VR技術デモ「サマーレッスン」 東京ゲームショウ2015プレイアブル出展PV

■佐野ひなこさんが『サマーレッスン』を初体験、日本人の女の子編


続いて「鉄拳20周年記念応援マネージャー」の佐野ひなこさんが『サマーレッスン』を体験した様子が披露されました。「何をするのか知らなくて、アレ(PlayStation VR)を被らせて、視界が何も見えなくなったと思ったら…アレですよ!」と興奮気味に語る佐野ひなこさん。

佐野ひなこさんのプレイ画面が映し出されましたが、実際の視界はもっと広く立体的で、空間が生まれたように感じたとのこと。部屋に入ってきた女の子の第一声にビックリした佐野ひなこさんは「声が聞こえて来るんですよ、このへん(右後方あたり)から」と説明。これに関して、原田Pも「最初こわいって言うんですよね」とコメント。玉置Pも「実際に近くにいるように感じるために驚いてしまうだと思う」とバーチャルリアリティから生まれる“存在感”が現実的なものと錯覚するほどリアルであることを解説しました。

「今は棚を見ているんですけど、ベッドとかもあるんですよ」と佐野ひなこさん。ひとつの部屋がしっかりと作られており、玉置Pいわく「ちゃんと真後ろまで作ってあります」とのことなので、実際に試遊する機会がある人はそのあたりも確認してみてはいかがでしょうか。ちなみに、彼女の英語については「ヘタクソでした(笑)」の一言。

髪についたゴミを女の子が取ってくれるシーンについては「顔が近くなるんですよ!でもカワイイんです」と佐野ひなこさん。最後はバーチャルならではの演出で、落とし穴(?)に落下していくプレイヤー。「ジェットコースターに乗っているような感覚、自分が落ちてるような感覚」を味わったとのことで、思わず悲鳴をあげていました。

■佐野ひなこさんが『サマーレッスン』を初体験、アメリカ人のミュージシャン編


「(野外で雰囲気が変わって)景色がめちゃくちゃキレイでした」と佐野ひなこさん。「本当にホームステイしているコに対応している感覚で“うんうんうん!”ってなります」という佐野ひなこさんについて、原田Pは「意外とYES/NO聞かれてないところでもうなずいちゃうんですよ」と、女の子の会話を聞いているときについ相槌をうってしまうようなナチュラルさを説明。相手が手を振ってくるシーンでは、「けっこう多くの人が振っちゃうんですよね」と、ゲーム的には無意味にも関わらずつい手を振り返してしまう人が多いと解説していました。

佐野ひなこさんは「(映像を)観てもらっただけでは、現実味がまだ感じられないんですけど、実際に体験したらホントに(その世界に)吸い込まれて、その空間にいるように感じますね!」と興奮気味に振り返っていました。現場に立ちあっていた原田Pも「ヘッドマウントディスプレイ自体が初体験で、しかも『サマーレッスン』なので、なかなかないですよ。伝えたくても言えないんですよね!」と、佐野ひなこさんの『サマーレッスン』初体験を総括。玉置Pも「言葉で伝えるのはなかなか難しいので、やっぱりやって頂くのがいいですよねえ」と、面白そうに見えても、実際に体験してみないとPVなどの想像のはるか上を行く本当の感動は伝わりきらないようです。

佐野ひなこさんの「(“PlayStation VR”を頭につけているだけなのに)なんで全方向の視界が生まれてくるんだろうって思いました」という感想に対して、原田Pは「(視界を)80%以上覆っちゃうと、脳が誤解しちゃうんですね。そういう世界だっていうふうに。人間の視覚って騙しやすいので」とそのメカニズムを簡潔に説明していました。

■女の子に実際に会ってみたい!


「本当だったら、ここにいる皆さんにヘッドマウントをソニーさんから奪ってきて全員にタダで配って、つけてもらって、体験してもらうのが一番良いんですけど、そういうワケにもいかないので、ちょっとここで、皆さん、新技術!」と、“新技術”を使えば『サマーレッスン』に出てくる女の子に会える体験ができてしまうので「皆さんにお見せしようかなと思います」と原田P。「ぶっつけ本番でやるので、失敗する可能性もあります」

すると画面上には、なんと『サマーレッスン』の日本人の女の子が登場。出演者たちが驚く中、原田Pは「これ、単なる合成じゃないんですよ」と説明しました。

続けて玉置Pは「名前は“リアルタイムモーションキャプチャー”と呼んでいまして、要するに3Dのデータを生放送で流しているようなものです。他の場所で、体の動きやポーズを取って、それをリアルタイムで流しています」と解説。「中の人っていったらアレなんですけど、中の人は会場ではなく、門前仲町にいます!」と原田Pも新技術の成功に興奮気味に説明していました。

■仮称“サマレちゃん”、リアルタイムモーションキャプチャーの証明
玉置Pの「今のところ(女の子の)名前が決まっていなくて、仮に“バンナムちゃん”とか…」という意見に、出演者陣は「かわいくない!」「細かくいっぱいお金がとられそう!」と猛反対。佐野ひなこさんの案“サマレちゃん”に本人(?)も「とってもかわいいです」と気に入り、ひとまず仮称“サマレちゃん”として進行していくことに。

リアルタイムである証明ができるということで、“サマレちゃん”がどんなポーズでも取ってくれるとのこと。佐野ひなこさんは自身が「鉄拳20周年記念応援マネージャー」としてコスチュームを身につけている“ラッキークロエ”のポーズを取ると、“サマレちゃん”もその通りのポーズに。原田Pも“サマレちゃん”に向かって格闘の構えを取ると、“サマレちゃん”も負けじと構えを取ります。そのまま軽いジャブの打ち合いも難なくこなしていました。

■コスチューム(莫大な開発予算)をかけた運命のジャンケン対決!


原田Pが「あらかじめ用意してないっていうことがわかってもらえたと思うんですけど」と説明をしていると、“サマレちゃん”が「今日ね、ひなこちゃんの衣装(“ラッキークロエ”のコスチューム)がとっても可愛くて、私もそういうのが着たいんですけどぉ…作ってもらえませんかぁ?」と突然の提案。佐野ひなこさんはこの提案に対し「鉄拳20周年記念応援マネージャー」のアイデンティティとも言えるコスチュームを簡単に譲るわけにいかず「コレはダメだな~」と一蹴。原田Pも「さっきからお金の話ばっかして悪いんだけど、あなたに作るとすごくお金がかかるのよ。開発費が尋常じゃないんで」と生々しい開発事情を吐露すると、玉置Pも「そうなんですよ~」と同調。

それでも食い下がる“サマレちゃん”に対し、原田Pは「じゃあ、例えばジャンケンで勝負して、買ったら開発費を割くというのは…」と譲歩案。これには“サマレちゃん”も納得の様子。「ものすごくお金掛かるんですよ、バーチャルリアリティって」と、ジャンケン勝負案で行くことになった原田Pは渋々と腹をくくり「勝ったら決算印を押しましょう!僕が借金をしてでも作りましょう!」と開き直り気味。ただし「勝ったらですけどね!」

佐野ひなこさんとジャンケン対決をして、“サマレちゃん”が勝ったら“ラッキークロエ”コスチューム制作決定という超展開に、原田Pは「佐野さん、何卒勝ってください!『サマーレッスン』を作り直さないといけないので…!」と懇願。佐野ひなこさんも「勝ちます!“クロエちゃん”はわたしだけです!」と本気モード。

“ラッキークロエ”の格好をした佐野ひなこさんも、“サマレちゃん”も普通のジャンケンはやりにくいということで、ボディアクションによるジャンケンを行うことに。いざ勝負開始で、2回あいこが続き、3回目で勝負は決しました。勝ったのは、佐野ひなこさん。原田Pと玉置Pが本気で胸を撫で下ろしていた様子から、やらせ一切なしのガチ企画だったことが伝わってきました。一方負けてしまった“サマレちゃん”はショックを受けて落ち込んでいました。

■最後に“サマレちゃん”からPR


「“PlayStation VR”を使った『サマーレッスン』!これから、もっともっと進化していきますので、バンダイナムコエンターテインメントの技術にご注目ください!そして、このゲームショウでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースで、『サマーレッスン』を体験できちゃいます!みんな、ぜひ私に会いにきてくださいね!」とPRをしてステージを去っていった仮称“サマレちゃん”。原田Pは「いや~、何がすごいって“Project Morpheus”って言わずに“PlayStation VR”って、ちゃんと正式名称を言えてましたね!サマレちゃんだけは間に合ってる!」と苦笑いをしていました。



今回の“リアルタイムモーションキャプチャー”について興味がある企業は、バンダイナムコスタジオに連絡を、とのことなので、CGキャラをウェブ番組などに出演させたい企業の方は、ぜひチェックしてみてください。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

「PlayStation VR」に広がる空間の中の女の子とコミュニケーションを取る技術デモ『サマーレッスン』。そして、バーチャルの世界のキャラクターがまるで現実世界に飛び出してきたかのような映像合成を可能にする新技術「リアルタイムモーションキャプチャー」。さらには、佐野ひなこさんの“ラッキークロエ”姿に、炸裂しまくる“原田節”と、充実のステージイベントとなりました。

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

記事提供元: インサイド
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