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全21ヒーローが揃った『Overwatch』BlizzCon最新デモハンズオンプレビュー

Blizzard初のFPSタイトルであり、新規IPとしてファンからの期待も高い『Overwatch』が、今年も大々的に出展。本作の最新デモをクローズドエリアでプレイしてきたので、新情報もまとめたプレビューとしてお送りします。

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米国アナハイムでBlizzardが開催中のイベント「BlizzCon 2015」。Blizzard初のFPSタイトルであり、新規IPとしてファンからの期待も高い『Overwatch』が、今年も大々的に出展。本作の最新デモをクローズドエリアでプレイしてきたので、新情報もまとめたプレビューとしてお送りします。

■コンソール版や販売形態が発表!


Origin's Editionに含まれる専用ヒーロースキン

Blizzardはオープニングセレモニーにて、『Overwatch』のPS4/Xbox Oneコンソール版と、製品情報をアナウンス。本作はFree-to-Playではなく、通常パッケージが39ドルの価格で販売され、オリジナルスキンや他のBlizzardタイトルと連動したデジタル特典付きのOrigin's Editionが59ドル、スタチューやサントラを同梱した豪華Collector's Editionが129ドルで用意。特筆すべき点として、いずれのバージョンでも、21体のヒーロー全員に最初からアクセス可能です。


BlizzCon会場に展示されているのは、製品版に含まれる21人のヒーローがすべてプレイアブルの最新デモ。新たに発表された3人の新ヒーローをさっそくプレイしてきました。なお、新ヒーローと同時に、ハリウッドの街並みに映画館や撮影所などのスポットが点在するPayloadモード向け新マップ“Hollywood”も実装されていました。

■韓国出身の元プロゲーマー“D.Va”


MEKAと呼ばれる装甲兵器に乗り込んで戦う、韓国出身の元プロゲーマー少女D.VaことHana Song(19歳)。お披露目の瞬間には会場から歓声が上がったほど、洋ゲーには似つかわしくないアニメビジュアルの美少女キャラクターです。しかし、そんな見た目とは裏腹に、キャラクターのロールは前線突撃、壁役のタンク。


主体となるのは、リロードを必要としない高威力の連射攻撃「Fusion Cannons」。前方からの敵の銃弾をはじき返す「Defense Matrix」や、途中で方向転換可能なダッシュ攻撃「Booster」を駆使しての立ち回り。ゲージを消費して発動するUltimate Abilityは、D.Vaがメックから脱出して大爆発を巻き起こす「Self Destruct」です。


タンクであるD.Vaは体力が非常に多いうえ、一定量ダメージを受けるとメックだけが破壊されて自分は脱出でき、その状態でゲージをマックスまで貯めてUltimateを発動すれば、新しいメックを再び呼び出せます。メックが無い間は使用できるアビリティが通常攻撃のみに制限されてしまうものの、とにかくしぶとく戦い続けられる印象でした。

■超低温装置を操る中国の気候学者“Mei”


D.Vaと並んで、洋ゲーらしからぬ愛らしい容姿をもったMei(31歳)。超低温技術を駆使してチームメイトを支援するサポートロールの新ヒーローです。アビリティーは、どれも特徴的ながら用途が明確なものばかり。なかでも氷の壁を設置して敵の攻撃や視線、ルートをブロックできる「Ice Wall」は、使い方次第で集団戦の局面を大きく変えるポテンシャルがありそうです。


霧状に冷気を放射するプライマリアタックの「Endothermic Blaster」や、天候ドローンが広範囲に吹雪を発生させるUltimateの「Blizzard」は、ヒットさせるのがやや難しいものの、一定時間ダメージを与え続けると敵を凍結させる効果もあるため侮れません。


筆者のお気に入りは、Meiが氷の塊に包まれて無敵になり、ヘルスも回復する「Cryo-Freeze」。使用中はMei自身も一切行動できない点に注意ですが、単純に回復手段としてだけでなく、わざと前に出て敵をおびき出すのに使ったり、トドメをさそうと追いかけてくる相手に対し意表をつくように使用するのが有効だと感じました。

■殺人マシーンと化したサイバー忍者“Genji”


3人目のヒーローは、Zenyattaの弟子であり、兄弟のHanzoとは因縁の関係にある、一撃必殺のサイバネティック忍者Genji。ロールは攻撃重視のオフェンスで、プライマリアタックは手裏剣(Shuriken)による遠距離攻撃。手裏剣は、一点集中で連射か、広範囲に分散して発射するかを、状況によって使い分けます。


移動系のAbilityでは、前方に勢い良くダッシュして、その進行ルート中の敵を刀で切りつける「Swift Strike」が強力。「Deflect」は刀を振り回して敵の銃弾をそのまま相手に跳ね返らせるディフェンシブな技。これら2つのアビリティーは使いこなすには相当な慣れとコツが必要な印象ですが、見事決まった時は、他のFPSゲームでは味わえないような爽快感が得られるはずです。他にも、兄弟のHanzoと同じく、壁をよじ登って移動できるパッシブ能力があるのも見逃せません。


GenjiのUltimate Abilityは、豪快な龍のエフェクトと共に一定時間、刀の乱舞を繰り出せる「Dragonblade」。まさに殺人忍者の本領発揮と言える、無双系の必殺技です。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

現在クローズドベータテストが実施されている『Overwatch』ですが、正式リリース時期も2016年春に決定。公式サイトではBlizzConに合わせて予約が早くもスタートしており、予約特典には“Noire Widowmaker”が提供されるとのこと。また、詳細は不明ながら、Blizzardのプレスリリースには、『Overwatch』の日本語ローカライズが決まったことも明記されており、続報に期待がかかります。
《Rio Tani》



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