米サンフランシスコで開催されたSCEのプレスカンファレンス会場にて、PlayStation VRを接続したPS4でどんなことができるのか、実際に体験してきました。
まず筆者が体験したのは、PS VRのローンチとともに追加予定であるPS4のメディアプレイヤーのVR機能。会場で体験できたのは、風景写真数点とスキー場を映したホームビデオで、どちらも360度見渡すことができます。360度見渡せる写真は、まるで時間が止まった世界に迷い込んだかのような錯覚に。また、通常の写真を拡大表示して、疑似的にVRに対応させることもできるようでした。360度見渡せるホームビデオは、映像自体は秒間30フレームぐらいなのですが、頭を動かすと秒間120フレームの滑らかさで辺りを見渡すことができるので、VR酔いになることもありませんでした。
次に体験したのは、従来のPS4用ゲームのプレイとBlu-rayによる映画視聴です。デモで見せてくれた映画は、2015年に北米で公開されたジュブナイルホラー映画「グースバンブス」。PS VRでの映画の視聴は、ソニーのヘッドマウントディスプレイ「HMZ」シリーズと近い見え方で、目の前にスクリーンが表示されて映画館にいるような感覚で視聴できるようになっていました。「HMZ」シリーズと違うのは、スクリーンがVR空間に表示されているので視点を動かせることです。真横を向くと操作コマンドが使えるほか、スクリーンの表示も「HMZ」の見え方に近いミディアム表示のほかにラージとスモール計3つの表示方法が用意されてるそうです。担当者によると、3D Blu-ray作品も対応する可能性は高いとのことです。
続いて、VRに対応していないPS4用ゲーム『Flowery』をPS VRで体験。Blu-rayの映画と同じく目の前にスクリーンが映されるスタイルで、テレビと同じ感覚でプレイすることができました。筆者が体験したミディアム表示設定では、PS VRの片目960x1080解像度のディスプレイ(実質1920x1080)に一回り小さい仮想スクリーンを表示しているため、フルHDのテレビよりも解像度が下がって見える点には注意が必要です。
PS VRは、単なるゲーム用の周辺機器ではなく、あらゆるエンターテイメントをカバーしていると言えそうです。そのポテンシャルは、ゲームや映画だけでなく、旅行写真やホームビデオのあり方も変えてしまうかもしれません。
なお、PS VR用ゲームの体験レポートは別途お届けしますのでお楽しみに。
UPDATE(2016/3/16/23:00): 一部、表現が紛らわしい個所を加筆修正しました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ゲーム文化 アクセスランキング
-
ドラマ「Fallout」登場キャラのステータスは?ルーシーからマ・ジューンまでS.P.E.C.I.A.L.の値が公開
-
『バルダーズ・ゲート3』続編の可能性について「もう25年もかけたくないが、決断を急ぐつもりもない」ハスブロ幹部―海外メディア取材
-
ついにストリーマーたちの戦いが始まる!スト鯖「VCR Rust」でPvPイベントが開催―高低差が重要そうなステージにも注目
-
迷宮探索を繰り返して強くなれ!3DダンジョンオートバトラーRPG『Dragon Ruins』Steamストアページが公開
-
2000年代MMORPG風シングルプレイRPG『Memora Wanderer』Steamストアページ公開―ドット絵+ローポリの懐かしき風体…!だけどひとりで遊べる
-
まさかの25年越し裏技発見!N64『悪魔城ドラキュラ黙示録外伝』に仕込まれていた”コナミコマンドじゃないコマンド”、その内容とは
-
ドラマ「フォールアウト」ウェイストランドは本物のゴーストタウンと砂漠を用いた撮影だった―実は「怒りのデス・ロード」と同じ砂漠、重なる新旧人気世紀末作品のイメージ
-
「一番くじ モンスターハンター 20th Anniversary」発売決定!禁忌モンスター「ミラボレアス」が堂々フィギュア化
-
「学業や仕事は続けた方が良い」あるプロゲーマーが約4年間の収入を明かし警鐘鳴らす…成功を逃したあとに「追いつく」ことは難しい
-
『Fallout 4』シアトル舞台のDLC級Mod「Fallout: Cascadia」最新ショーケース映像!