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小さな、広い世界を旅する少年の日常―『オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット』プレイレポ

アドベンチャーシリーズ最新作『ライフ イズ ストレンジ 2』の前日譚にあたる『オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット』のプレイレポートをお届けします。

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DONTNOD Entertainmentが開発を手掛け、スクウェア・エニックスがパブリッシャーを務めるアドベンチャーシリーズ最新作『ライフ イズ ストレンジ 2』。その前日譚にあたる『オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット(The Awesome Adventures of Captain Spirit)』を先行プレイする機会をいただきましたので、そのプレイレポートをお届けします。なお、本稿の内容はPS4版に準じています。

冒険のはじまり


本作は、父親と二人暮らしの少年が過ごす、とある1日を描いたアドベンチャー。空想好きな9歳の少年“クリス”が、スーパーヒーロー“キャプテン・スピリット”として「僕の超スゴイやることリスト」をこなします。


本作は『ライフ イズ ストレンジ2』と世界観を共有しており、前日譚にあたる位置付け。そのため、『ライフ イズ ストレンジ 2』の体験版という扱いです。しかし、1つの物語として独立しているので前提の知識がなくとも楽しめます。プレイにかかる時間は1~2時間ほどとお手軽、『ライフ イズ ストレンジ』シリーズの入門にもってこいの一本と言えるでしょう。

無限に広がる小さな世界で



舞台となるのは、クリスが父チャールズと暮らす小さな家。クリスマス前の休日、ツリーを買いに行くまで時間を潰す事になったクリスが持ち前の想像力で遊ぶ、というのがゲームの趣旨になります。具体的には、家の中にあるものを調べたり、チャールズと会話をしたりして、「僕の超スゴイやることリスト」をこなしていく、という流れです。


一見何が書いてあるかよくわからないこのリストはある種の謎解き要素となっています。随所にヒントも隠されており、例えば目標の1つである「ウォーター・イーター」は溜まった皿を洗うことで正体が見えてくるなど、隅々まで調べ尽くすのがコツ。思いがけない発見、9歳ならではの豊かな想像など、どこか懐かしさを感じる楽しさが散りばめられているので、描かれている「小さな世界」に反して無限大の広がりを感じられます。

子供の頃に感じていた、あのどこまでも広がっている世界がそこに。


一方、シリーズでおなじみの分岐要素も。選択肢によって会話の内容が変化するのはもちろん、本作では「ヒーローアクション」というシステムが採用されています。特定の場所でR1ボタンを押し続けると強調表示された選択肢が登場、それを選ぶとキャプテン・スピリットがアクションを起こす……というもの。条件を満たさないと発生しないものや、全く無意味なものまで様々で、何が起こるかわからないワクワクを感じる要素です。当たり前の日常を、想像の世界で上書きして楽しむクリスを追体験できるシステム、と言ってもいいかもしれません。

理想と現実のはざま、そこにある物語



少しいびつな日常を描くストーリーも『ライフ イズ ストレンジ』シリーズの魅力の1つ、そこは本作も変わりません。突き刺すような辛さや、それでもどこかにある温かさが短いストーリーの中で展開。過去作品から脈々と受け継がれる“遺伝子”のような部分はしっかりと盛り込まれていた、と感じました。

ただし、今回は会話やムービーで多くは語らない構成。家を調べたり、想像したりすることで背景を紐解いていかなければならないので、2周、3周とプレイしたくなる深みがあります。「キャプテン・スピリットの世界観」、「家庭の事情」など、着眼点を変えながらプレイするのも面白いかもしれません。

もちろん、音楽も作品の大きな一部分を担っています。曲調のエモーショナルさもさることながら、歌詞もどこか本作を感じさせるような、そんなチョイス。この曲から本作を考察してみるのも1つの楽しみ方になるかと思います。

エンディングまでプレイした筆者は、『ライフ イズ ストレンジ 2』がますます楽しみになりました。

そんな『オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット』は、PS4版が2月6日に配信予定。Xbox One/Steamには日本語パッチが同日配信されます。なお、国内版『ライフ イズ ストレンジ 2』は3月26日発売予定です。
《杉元悠》
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