
2月4日、PC(Steam)向けホラーアドベンチャー『電車除霊少女』で日本語翻訳の全面的な修正アップデートが実施されました。
『8番出口』にインスパイアされた同作は、怪異が溢れる地下鉄の中でお札を使って除霊するのか、逃げ延びるかを選択して進むホラーアドベンチャー。
しかし、道中では怪異との対話や選択肢を迫られる場面が多々ありながら、翻訳精度の低さがプレイの妨げとなっていました。DeepSeekやChatGPTを駆使した1月28日の日本語版アップデート後も、ユーザーレビューは「まだまだ機械翻訳が多く、文章の意味に頭をひねりながらプレイさせられる」と、評価はイマイチのままでした。
そんななか行われた全面的な翻訳修正。修正には雪乃府 宏明(@Yuki_noko1990)さんが無償で協力したとされており、「AIで一文ずつ翻訳しても酷いものだった日本語を、ネイティブ話者でないとできない正しい&自然な日本語にしてくれました。彼の助けが無ければここまでできなかった」と、パッチノートで開発者は謝辞を述べています。
実際、ゲーム内の日本語テキストはチュートリアルからキャラクター同士の会話、ミニゲームの説明に至るまでかなり自然な文章となっており、リリース直後に「あまりに日本語が意味不明でプレイできない」と匙を投げたプレイヤーも、この機会にぜひとも再チャレンジしてほしいところ。
なお、通常、一般的な機械翻訳やAI翻訳から人間の翻訳への変更は「修正」と一語で片付けるには適さないほどに多くの労力を要し、場合によっては「全面的な再翻訳」と同義のことすらあり得ます。今回のケースがどの程度で、かつ最終的な翻訳の精度がどうなのかは置いておいてもプレイヤーの多くは頭が下がるところでしょう。


今後は“1週間以内に”車両3つ分の無料新コンテンツと、サプライズコンテンツの追加を予定していますが、開発者いわく「ゲームの売り上げはあまりよくありません。実際、経済的な効果を考えると、ゲームに無料アップデートを続けることは完全に価値のない行為です。」と悲しいコメントも残しており、プレイヤーからのサポートと高評価が今後のモチベーションに大きく影響しそうです。









