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ユービーアイソフト、テンセントから約1890億円の出資のもと「新規子会社」を設立―『アサクリ』『ファークライ』『レインボーシックス』開発を移管し“分業体制”の確立へ

テンセントは新子会社の株式を25%取得するものの、運営の主導権はユービーアイソフトが維持するようです。

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ユービーアイソフト、テンセントから約1890億円の出資のもと「新規子会社」を設立―『アサクリ』『ファークライ』『レインボーシックス』開発を移管し“分業体制”の確立へ
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ユービーアイソフトは、自社の『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』3つのIPの開発に特化した子会社を、テンセント出資のもと設立することを発表しました。

テンセントから約1890億円の出資を受け新規子会社を設立。3つのIPが移管

『アサシン クリード シャドウズ』

子会社の設立にあたり、テンセントからは11億6000万ユーロ(約1890億円)もの出資が発表。同社の社名などは明かされていないものの、長期的かつマルチプラットフォームに対応したゲームのエコシステムの構築を目指しています。

具体的な例として、ストーリー性の高いシングルプレイ体験の品質向上をはじめ、マルチプレイ体験の拡充、「基本プレイ無料」モデルの導入、ソーシャル機能の取り組みを強化することなどが挙げられています。

子会社は『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』とユービーアイの3つのフランチャイズ作品の開発に特化したものとされており、IPの知的財産権などライセンスだけでなく、開発に関連するモントリオールやケベック、バルセロナなどのスタジオも同社に移管されます。

『ファークライ6』
『レインボーシックス シージ』

また、11億6000万ユーロの出資によってテンセントは新子会社の株式を25%取得するものの、運営の主導権はユービーアイソフトが維持。テンセントの投資資金はユービーアイソフトのバランスシート強化や負債削減などに活用される見込みです。

ユービーアイ側は『ゴーストリコン』や『ディビジョン』、新規IP開発を担当する方針

『ゴーストリコン ブレイクポイント』

親会社であるユービーアイソフトは『ゴーストリコン』や『ディビジョン』といった他のフランチャイズや高い業績を誇るタイトルの成長のほか、革新的な技術を活用した新しいIPの開発に注力していく方針が明かされています。また、ゲームエンジンの開発やオンラインサービスの提供も継続して行われます。

今回の子会社設立や出資に関連し、ユービーアイソフトは約40億ユーロ(約6500億円)という企業価値評価を獲得し、これは2023年度から2025年度の平均売上高のおよそ4倍の市場価値にあたります。また、MarketScreenerによると、テンセントはユービーアイソフトのおよそ9.7%の株式を既に保有しています。

『ディビジョン2』

近年では『スカル・アンド・ボーンズ』の開発が難航したことや、『スター・ウォーズ 無法者たち』の売上不振、『アサシン クリード シャドウズ』の発売延期などが重なり株価が大きく下落していたユービーアイソフト。

2024年末ごろから2025年の年明けにかけて、買収の噂新規事業の立ち上げ検討が報じられてきましたが、今回それが実現した形になります。両社による取引は、第三者の専門家による評価などのプロセスを経て2025年内に完了する見込みです。



『アサシン クリード シャドウズ』の発売から直後、大きな動きを見せたユービーアイソフト。3つのフランチャイズに専念するという新規子会社と、他の人気IPや新規開拓を担当するユービーアイソフトとの「分業体制」が、シリーズ作品の開発や運営に今後どういった影響を与えるのかにも注目です。

ライター:kurokami,編集:Akira Horie》

ライター/チャーシュー麺しか勝たん kurokami

1999年生まれ。小さい頃からゲームに触れ、初めてガチ泣きした作品はN64の『ピカチュウげんきでちゅう』です。紅蓮の頃から『FF14』にどハマりしており、Game*Spark上ではのFF14関連の記事を主に執筆しています。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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