今回は、コジマプロダクションが手掛けるPlayStation 5向けタイトル『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』をプレイ!本作は、突如発生した超常現象“デス・ストランディング”により、死者の世界と繋がって崩壊した世界を舞台に、運び屋となって孤立した人々へ物資を届けていくアクションゲームです。

記事執筆時点でドミノ・ピザと本作のコラボが実施中で、小島監督や開発チームがセレクトしたピザセットが数量限定で販売されています。さらに、サイン入りグッズなどが当たるキャンペーンも展開中。せっかくなのでピザを食べながら本作を楽しもうと思ったのですが、うちの低速回線ではゲームのダウンロードがなかなか終わらず、ダウンロード状況を示すバーを眺めているうちにピザはすっかり完食してしまいました。
◆お父さんの長い旅がまた始まる……

デスストランディングによって出現した、“BT”と呼ばれる死者の魂や、触れた人や物を老いさせる“時雨”を恐れた人類は、かろうじて残っていた都市に閉じこもって生活をしていた。前作『DEATH STRANDING』で、運び屋であるサムはアメリカ大陸を横断しながら、分断された人々に物資を届け、“カイラル通信”を繋いでいった。

サムの尽力により、アメリカはUCAとして再建される。人々が祝福する裏で、サムは相棒であるBB(ブリッジ・ベイビー)のルーと共に、どこかへと姿を消すのだった。

BBとは、脳死状態の母から7ヶ月で取り出された赤子で、特製のポッドに入れられている。BBはBTの存在を感知する能力を持っていて、サムの旅路に大きく貢献した相棒だ。BBは装備品として位置づけられるなど非人道的に扱われており、それをよしとしなかったサムは、ルーとともに組織から許可なく脱退し、逃亡生活を送っていた。

前作のルーはポッドに入っていたけど、今は普通の赤子として育てられているようだ。

起伏に富んだ険しい山の中からスタートする。これからサムとルーが隠れ住んでいる場所に帰還するところのようだ……って、赤子を抱っこしてこの山道を帰るのは危なくない!?

ポッドに入っているときは、まだ“守られている感”があったけど、今は生身のルーを抱いている。もし転んだら……想像するだけでゾッとする。細心の注意を払って進まねば!

L1ボタンを押すとセンサーが発動する。目的地の場所や、地形の特徴などが可視化されるので、歩きやすい場所を見つけて進もう。

山から平地にたどり着くと、今度は流れの早い川が行く手を遮っていた。そのまま川を突っ切れるけど、流されたり荷物が壊れたりとリスクも高い。この場合の荷物とはルー。無理は出来ない。

建築材料を持っていれば、梯子やロープをかけて安全に渡れるぞ。

家にたどり着き、ほっと一息。何だよ、サム。ちゃんとお父さんやってるじゃん!だが、そんな安らぎのひと時を破る来訪者が現れる。

彼女の名前はフラジャイル。サムの仲間で、今は“跳ね橋部隊”という組織に属しているようだ。彼女はサムに、ここから数日かかる場所にある研究所へ行き、カイラル通信を繋げてほしいと依頼する。

赤ん坊のルーを置いていくのは不安だけど、留守中はフラジャイルが面倒を見てくれるようだ。

サムも、そしてプレイヤーである僕も(行きたくねえな……)と思っているけれど、行かなきゃ物語は進まない。ルーは気になるけど、こうしてまたサムの旅が始まるのだった。
◆他プレイヤーと協力してインフラ整備!

ネタバレになるので詳しくは省くが、メキシコでもカイラル通信の接続を目指す旅が始まった。依頼を受注し、ルートを選択して目的地まで荷物を届けるのが基本の流れだ。マップは、ズームアップや角度調節をすればかなり詳細な地形が確認できる。可能な限り平坦な道や、敵が居ないルートを選ぶといいだろう。

オンラインに繋いでいれば、他のプレイヤーが設置した梯子やロープが自分のゲーム内にも反映され、利用ができる。一見すると険しい山道でも、こういった手助けがあれば登山もかなり楽になる。

ピンチのときに見知らぬ誰かの建築物があったりすると、本当に助かる。僕が建てた設備も見知らぬ他のプレイヤーの役に立ってたらいいな。僕はよく山から転がり落ちるので、ケースを修復してくれる施設にはよくお世話になっている。

乗り物要素が前作より早く開放されるので、序盤から大容量のアイテムを運搬するのが容易になる。最初は積載量の少ない車しかないけど、ストーリーを少し進めれば大型の車を運転できるようになるぞ。

荷物を無事に届けると、破損の有無などに応じて“いいね”が貰え、サムの配達人グレードが上昇して能力が強化されていく。スキルツリーのようなシステムもあるので、自分のプレイスタイルに合わせたカスタマイズが可能だ。

依頼人の中には、ゲームのキャラクター以外にも、ミュージシャンの星野源やVTuberの兎田ぺこらが登場する。彼らの依頼をクリアすると、それぞれにちなんだアイテムが手に入る。

星野源から楽曲もらっちゃった!すげー!手に入れた曲はミュージックプレイヤーに入れて、音楽を流しながらプレイが出来る。

ゲーム中に聴き慣れた曲が流れるのはなんだか不思議な感覚だな。PS1の『リッジレーサー』で、レース中にゲームディスクと音楽CDを入れ替えると、その曲をBGMにしてレースが出来る裏技があったのを思い出すなあ。

ストーリーが進行するメインの依頼以外にも様々なサブ依頼が存在する。施設で依頼を受注するものもあれば、フィールド上の落とし物を拾って届けるものなど様々だ。

拾ったアイテムは持ち主に直接返すだけでなく、他のプレイヤーに託すこともできる。逆に、自分が誰かの荷物を届ける場合もある。

また、他のプレイヤーに設備や装備の調達リクエストも送ることが出来る。国道やモノレールなどのインフラ建設には大量の素材が必要なため、プレイヤー同士で協力して少しずつ完成させていく。

素材は敵の拠点で奪えるので、大型の車で突撃して敵を殲滅し、根こそぎ奪ってやろう。

ただ、荷運びの依頼中に戦闘を行うと、荷物が破損する恐れがあるので注意が必要だ。僕は保護対象を担いだまま戦っていたので、届けてあげた頃にはボッロボロになっていた。人間にはケースリペアスプレーは効かないのか。

まあ生きてたからヨシ!
ストーリークリアまで45時間ほどかかりました。
やりこみ要素が豊富なので、すべて遊び尽くすには倍以上の時間がかかりそうですね。僕は、残っている依頼をこなしたり、国道やモノレールの復旧をしたりして、クリア後の世界を楽しんでいます。
今作では、配達中に地震や川の増水による環境の変化が発生するので、前作以上にルート選択や装備の選定が大事になっています。僕はあんまり考えずに突っ込むプレイスタイルだったので、よく川に流されたり、車ごと崖下にダイブしたりしていましたが。
他のプレイヤーと直接的な関わりはないが、自分の建てた設備に“いいね”がつくと、誰かの助けになっていると実感できて嬉しい気持ちになりますね。ゆるい繋がりが僕好みでした。
難易度選択が可能なので、アクションが得意じゃなくても大丈夫でしょう。ルートを選び、荷物を運び、人の繋がりを感じる……そんなじっくり系のゲームを楽しめる人にこそ、本作は刺さると思います。
『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』はPS5向けに販売中。価格は8,980円(税込)です。













