気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Zockrates Laboratories開発、PC/Linux/Xbox Series X|S/Xbox One/PS5/スイッチ向けに6月27日にリリースされた3Dアクションアドベンチャー『Ruffy and the Riverside』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、コピー＆ペースト能力が特徴の3Dアクションアドベンチャー。「世界のコア」を破壊して、平和なリバーサイドをめちゃくちゃにしようとしている邪悪な存在「グロール」を止めるため、クマの「ラフィー」が立ち上がります。日本語にも対応済み。レビューも掲載中です。
『Ruffy and the Riverside』は、2,860円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
Patrick Patrickです。Zockrates Laboratoriesのアートディレクターで、本作を皆さんにご紹介できることを大変嬉しく思っています。好きなゲームは『マリオカート8』と『シヴィライゼーション4』です。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか？
Patrick 本作はPCとコンソール向けのプラットフォーマーアドベンチャーです。すべて手描きで作られており、とてもユニークなゲームプレイが楽しめます。魔法の「フリップ」を使えば、テクスチャをコピー＆ペーストして、ゲームの世界を変えることができるのです。テクスチャをコピーして別の場所に投げれば、世界が変わります。そうすれば、新しい道が開いたり、パズルを解いたり、敵を倒したりすることができるのです。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか？
Patrick 私たちはニンテンドウ64の大ファンで、『バンジョーとカズーイの大冒険』『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『スーパーマリオ64』といった名作ゲームが大好きです。本作をプレイしていただければ、これらのゲームが私たちにどのような影響を与えてくれたかがわかると思います。
――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Patrick コピー＆ペーストのようなシステムを搭載するというアイデアが、すべてを変えました。それ以前は、プレイヤーはテクスチャをスキャンしてインベントリに集めることができるという仕様だったのです。その後、それらのテクスチャを使って世界を変えることができるようになったのですが、いちいちインベントリを開かなくてはいけなかったので、ゲームプレイは非常にスローなものでした。そこで、「フリップ」をコピー＆ペーストのように使うことを思いついたのです。これにより、ゲームのテンポがとても早くなりました。また、環境そのものがインベントリになるので、より簡単になったのです。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか？特に印象深いものを教えてください。
Patrick プレイヤーの皆さんには、すべての収集品を本当に気に入っていただけました。リリース初日に、すべての収集品の見つけ方ガイドを公開してくれないかという問い合わせが、プレイヤーたちから大量にメールで届いたのです。もちろんそうさせていただきましたが、100％ゲームをクリアしたいというプレイヤーがいかに多かったか、そして収集品がいかに彼らにとって楽しいものであったかに驚かされました。こちらがそのガイド（英語）になります。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Patrick 私たちは常に本作のアップデートに取り組んでいます。現在、初代スイッチとスイッチ2のパフォーマンスを改善するパッチを製作中です。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
Patrick はい。私たちのゲームについて、より多くのプレイヤーの方々に知っていただけると嬉しいです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Patrick 日本のビデオゲームはここドイツでも大絶賛されています。ぜひ本作も楽しんでいただけると嬉しいです。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
