今回は、PLAYISMから発売されたPC向けタイトル『NIDANA』をプレイ!本作は、「彼女」の夢の中を探索する一人称ドリームシミュレーターです。

猫にベッドを占領されて無理な姿勢で体を痛めているせいか、嫌な夢をよく見ます。
悪夢の中の僕は、学校に遅刻しそうになって慌てたり、なぜか下半身丸出しで困ったりしていることが多いです。
◆「彼女」が見る夢は悪夢なのかそれとも……

オープニングやストーリーの解説もなく、いきなりゲームが始まった。Steamの公式説明によると、ここは「彼女」と呼ばれる女性の夢の中らしい。プレイヤーはその夢の中を探索するんだけど、なぜそうしなければならないのか、「彼女」とは何者なのか、なにも明かされていない。
それにしてもなんというか不思議な夢の世界だな。フィクションにおける夢の世界といえば、たいてい夢の主の性格や内面が反映されているもの。では、「彼女」はいったいどんな人物なのか。

幾何学模様の夢だけど、別にこういう人ではないのは確かだろう。

しばらく歩いていると、道の先に人影が現れた。

服装を見るに、どうやら女性のようだ。もしかしたらこの女性が「彼女」なのか?

前述の通り、僕が見る夢(悪夢寄り)では、何故か下半身丸出しなことが多く、大抵はズボンを探しにいく物語が展開されている。この夢には、どんな目的があり、どんな物語が展開されていくのだろう。

接近するも触れられず、場面転換する。

今度は道のないだだっ広い空間に放り出されて途方に暮れるも、周りを見回すと渦巻きのようなものを見つけた。この他に変わったものはないし、おそらく渦巻きに近づけばいいのだろう。

渦巻きは近づくたびに形を変え、少しずつ遠ざかっていく。まるでこちらを誘っているかのようだ。ブリーフのような形に変形したそれに触ると、再び場面が転換する。

今度は、ワイヤーフレームで描かれた建物の中のようだ。

その後も、SFチックなマンションのような建物が出てきたり、

幾何学模様の中を、ただひたすら落ち続けたりもする。

そのたびに現れては消えていく女性を追い進めていき、いつかは彼女に触れられるのだろうか。
ときどき「この道で合ってる?ループしてない?」と不安になることもありましたが、通路を辿ったり、広い空間で目印になりそうなオブジェクトを探したりすれば、テンポよく進めました。
ゲームとしてはかなり薄味でしたが、ぐるぐると姿を変える幾何学模様の空間に見入ってしまい、気づけば夢中でプレイしていました。なんだろう、近未来的な工場を探索しているような気分になるゲームでしたね。ただ3D酔いしやすい方は少し注意が必要です。僕はガッツリ酔いました……!
女性のデザインや建物の空気感に、弐瓶勉さんの作品っぽさがあり、僕の好みにぴたりとハマってしまいました。こういう世界観が好きな方にはたまらないと思います!
『NIDANA』はPC(Steam)向けに発売中です。













