今年も東京ゲームショウ2025（TGS2025）が開催されました。本記事ではNetEase Gamesによる大型MMORPG『逆水寒 Sword of Justice』の試遊の模様を紹介します。
古きと新しきの融合…！？AIを存分に活用した最新の武侠系MMO
『逆水寒』はAI技術を駆使した自由度と美麗なグラフィックが特徴の武侠系MMORPGです。幻想的な中国風ファンタジーの世界ですが、ゲーム内には「杭州」「西湖」など実在の地名が登場することも面白い点。
ブースは幻想的な武侠的世界を彷彿とさせる装飾でまとめられ、TGS2025でもダンサーさんによる舞踏まで披露されるなど思わず見てしまうクオリティ。見目麗しい男女による絢爛な『逆水寒』世界が千葉・幕張メッセに誕生していました。ノベルティには筆文字で『逆水寒』と書かれており、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」などの言葉がずらり。『逆水寒』の本格的な武侠的世界が再現されています。
試遊では、「流派」選択後の序盤ストーリーなどが体験可能でした。キャラクリで登場するキャラクターは、どれも美男美女！キレイどころが揃うゲームは多いですが、『逆水寒』は“耽美”という言葉が似合うでしょう。男キャラも色っぽい……。CBTもスタートしているので、今回会場に来られなかった方は耽美具合もチェックをしてはどうでしょう。
『逆水寒』では仙人らしい動きや、流派ごとのビルドを初めとした多様なアクションを楽しめます。移動などではまるで映画で観たような空中移動も体験できます。アクション面においても、かなり力が入っていることを感じられますね。
しかし今回の試遊で推したいのは『逆水寒』において採用されているAI技術です。街を歩くNPCの一部は「AIを利用しての会話」が行えます。ここで面白いのが、各人自分の生活に基づいて返事が変わってくるところ。サーバー負荷の問題か、残念ながらひとりのNPCとずっと会話し続けることはできないのですが、結構ふざけた会話をさせることもできますが、おそらくAIには生活設定も組み込まれているようで、『なんで急にこんな会話を？』といった反応をされることもあります。
多様なコンテンツの一例として“日報風の新聞コンテンツ”も印象に残りました。ここではAI生成で作られた日々の雑事や事件から、ユーザーが自らニュースを書くこともできるようです。レイドに対する奮起や、くだらない内容を投稿するプレイヤーがリリース後には現れるかもしれませんね。
『逆水寒』において忘れてはならない点はそのハイクオリティなグラフィックです。街角には舞を披露している人がいたり、中国風な歌を歌っている人もいたり。そして人里離れた場所には広大な世界が広がっていて、アジアテイストの作風が好きな人は見ているだけでも飽きないことでしょう。
今回の試遊を通じて感じたのは「『逆水寒』はAI技術や中国の風景や格言、そして麗しい世界に興味があれば遊んで損はない」ということ。試遊でのMMORPGプレイという性質上、ビルドの楽しさやストーリーについてはがっつり遊べていませんが、古典的世界にAIという最新の技術を取り入れた意欲的なタイトルということがしっかりと味わえるものでした。
そして純粋に“AI技術とゲームの融合に興味がある”という方にも触ってみてほしい！生成AIなどを活用したゲームや、チャット機能を盛り込んだタイトルというのは今までにも登場していますが、AAAクラスの規模でここまで本格的にAIを取り入れたゲームは少ないでしょう。
MMORPG『逆水寒 Sword of Justice』は現在CBTを開催中。事前登録も受け付けています。
