
アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんに古今東西の素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回は特別編として、2025年9月25日から28日まで千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)」に出展していた、気になるロボゲーを紹介していきます!
◆『Mecha BREAK』新シーズン到来!

まずは、過去にも本企画で紹介している基本プレイ無料対戦ロボットアクションシューティング『Mecha BREAK』です。
中国のゲーム開発スタジオAmazing Seasun Gamesが手がける本作では、個性豊かな人型兵器「メカブレイク(MB)」を操作して、対人戦やPvPvEモードなどを楽しむことができます。
TGS2025直前の2025年9月19日に、新機体「ヘル」「アルファード」追加を含むシーズン1「蒼碧たる弧光」を配信した『Mecha BREAK』。展示では、試遊台はもちろんコスプレイヤーによるイベント、グッズ販売、特別体験会、公式大会開催など、非常に盛りだくさんの内容でした。


今回の試遊では、最新追加機体を使用して対戦モードにチャレンジ。
「アルファード」は高性能のロックオンミサイルと高速移動、そして爆導索などの兵器を備えた攻撃的な機体で、スピードで翻弄するだけでなく、安定したダメージを与えながら距離を保ちやすく、個人的には使いやすい機体でした。
もう一方の「ヘル」は、2つの性能を持つメイン武器・長距離照射砲をメインに、遠隔攻撃を可能とする反射ドローン、当たった相手をシステムクラッシュさせるパルス機雷ドローンを設置することで相手を翻弄できます。また、相手に擬態する能力を持ち合わせている、かなりテクニカルな印象の機体です。
今回の試遊では、なんとか新機体を使用して2戦とも勝利(MVPには程遠い成績でしたが……)。試遊台はビジネスデーでもかなりの人数でした。もちろん、試遊以外の面でも参加者や撮影者が多く、今後も『Mecha BREAK』は盛り上がっていきそうです。


◆SFディストピアRPG『STARBITES』
続いて紹介するのは、ハピネットブースにて展示されていたIKINAGAMESの新作RPG『STARBITES』です。
宇宙戦争で砂漠化した惑星「ビター」を舞台に、惑星からの脱出を目指す主人公・ルキダと仲間たちが、メカをカスタマイズしながら大きな謎と戦いに挑む、壮大な物語が展開していきます。
今回の試遊では冒頭シーンから15分間のプレイが可能で、ストーリーの導入や最初の戦闘、フィールド探索、仲間たちと力を合わせての戦闘などを体験することができました。しっかりとボイス付きの会話やイベントもじっくり見たかったのですが、時間制限もあったので少し急いで進めていきます。


本作の醍醐味は、何と言ってもメカ同士によるターン制バトル。なによりも重要なのは弱点属性を狙うことで、攻撃やスキルを駆使して相手をブレイクさせれば戦闘は大きく有利に。ゲーム内では各キャラクターのアクションも豊富で、それぞれの攻撃時にはこだわったアニメーションも堪能できます。
また、戦闘が進行して発動できる「ドライバーズハイ」は、攻撃特性や攻撃順などが変化するモード。使用するためには少し時間がかかりますが、その「スペシャルモード」感はとても爽快です。
試遊はある程度戦闘したところで終了しましたが、ビジュアルを含めた魅力はしっかり味わえました。



本作はすでにニンテンドースイッチ/PS5向けに、序盤をプレイできる体験版が配信されています。こちらはセーブデータを本編に引き継ぎできるので、気になった方は要チェックです!なお、本作のSteam版も2026年にリリース予定です。
◆かっこいいロボ発見の『Fusionist』ブース

TGS2025会場内のブースでは、さまざまな展示物が飾られていて、歩いているだけでも思わず目を惹かれてしまうこともあります。そんな中で筆者が気になったのが、何やらかっこいいメカが置かれていた、Fusion Interactiveブースのターン制ストラテジー『Fusionist』でした。
『Fusionist』は、2024年12月29日にSteam早期アクセスを開始した基本プレイ無料作品(公式ランチャー版も存在)。
プレイヤーは役割が異なる5機のメカを操作しながら、与えられたミッションをクリアするのが目的で、ミッション達成でブループリントや強化素材を獲得し、自分だけの部隊を作ることもできます。


試遊では、用意された複数のステージと部隊を選んでの戦闘が可能でした。今回は初プレイなものの、ある程度はシミュレーションRPGの経験もあるので、少し進んだステージ10に挑戦することに。ガイドの方がおすすめしてくれた初期部隊を用いたところ、近接や狙撃、バリアなどのスキルを持つバランスの良さそうなチームでした。
ゲームは各部隊ごとに行動順が決まっている方式で、各機体は移動と攻撃のためのポイント内でアクションを選べます。それぞれの機体が持つスキルはいずれも強力ですが、クールタイムもあるため連発はできません。操作や戦闘自体はかなりオーソドックスなスタイルで、悩むことなく部隊を操って勝利できました。


それぞれの機体のデザインも良く、個性もわかりやすいため遊びやすい印象。ただし本編では機体の解放や強化、ステージ挑戦などの機能を解放していくにはリソースやスタミナが必要になるので、かなりじっくりと遊ぶタイプの作品のようです。


◆『Hello Sunshine』巨大ロボの影に護られて

最後に紹介するのが、ノルウェーに拠点を置くRed Thread Gamesが手がけるサバイバルアドベンチャー『Hello Sunshine』です。会場内を歩いていて、ふと横を見たら目が合ったロボットの看板に惹かれてプレイしたところ……これが個人的には大当たりのゲームだったのです!
本作は灼熱の太陽が照りつける企業帝国の廃墟を舞台に、道の果てにあるタワーを目指して世界の命運を決める旅を行う作品(Steamストアページより)。導入部では、砂漠の暑さに襲われている主人公の前に2体の巨大ロボットが現れ、大格闘の末に、なぜか友好的な片方のロボットが主人公を案内してくれます。
ゲームでは、日向にいるとあっという間に体内の水分が失われてしまいます。そのため、基本的には移動する“巨大ロボットの影”に入りながら、目的地まで進まなければなりません。しかし、物資を獲得するために、ときには影を離れて廃墟を探索したり、敵と戦って物資を回収していく必要があります。
物資の中には生き残るための水やバッテリーから、クラフトに使用しそうな素材などもありました。
今回の試遊では体験できなかったものの、夜になると極寒の環境となり、ロボットが充電している間はキャンプを建てて凌がなければならないという、昼間とは全く別のサバイバル要素も用意されているようです。


巨大ロボットに護られながら旅をする、という作品はインパクト抜群で、アイテムにアクセスするためのリングメニューなどのUIも使いやすく好印象。世界の命運を決める旅が待ち受けているという本作の今後は大いに気になるところです!



















