須田剛一率いるグラスホッパー・マニュファクチュアが2017年に開発した『LET IT DIE』。一癖も二癖もある変人たちに案内され、パンイチ状態から塔の頂上を目指すというローグライクサバイバルアクションです。
そんな『LET IT DIE』の続編として『LET IT DIE: INFERNO』の発売が決定し、このたび体験版が配信されました。今回はガンホー・オンライン・エンターテイメントの子会社であるスーパートリック・ゲームズが開発を担当しています。
クセのある世界観で展開するローグライトで、サバイバルで、エクストラクションなアクションゲーム体験!
本作は謎の組織に捕まった男が主人公です。全身刺青の美女“クリコ”に、羽が生えている水槽の脳“マム”と、相変わらずイカしたデザインのキャラクターたちがお出迎えしてくれました。

彼らは突如として出現した巨大な穴の中に、探索者である“レイダー”たちを送り込んでおり、世界を支配できる“死神の目”を探しつつ、資源となる“スピリチウム”という物質を回収させています。

プレイヤーは成り行きで彼らの手伝いをしますが、すんでのところで“ヨツヤマ”という男に殺されてしまいました。彼らと同じく、死神の目を探している凶悪な存在です。
死して脊髄だけとなった主人公を回収し、新たなボディを渡して、今一度穴に潜れと言い渡すクリコたち。主人公の終わりなき戦いが幕を開けました(もちろん、アンクル・デスもいます)。

本作は前作同様、近接攻撃主体のソウルライク風ローグライトサバイバルなのですが、新要素も追加されています。
主人公は“地獄門”という穴の中から、なるべく多くのスピリチウムを取ってくることが目的です。初期ステージでは少なくとも500個以上のスピリチウムの回収を求められます。

ステージ上には“イユーズ”というモンスターが徘徊しており、彼らを倒したり、道中に落ちているものを拾ったりしながら、なるべく迅速に集めなければなりません。
明らかに四つ足の生えた虫みたいな見た目なのに「イルカモドキ」なんて名前がついていたり、カニの体がハンバーガーになっている動く回復アイテムが「バーガークラブ」なんて呼ばれていたりと、ヘンテコなやつらばっかりです。

なお、本作は1回のランが15分と決まっています。その前に脱出ポッドを使って生還しなければ、次元の歪みに飲み込まれてゲームオーバーになってしまいます。次のボディに乗り換えるとしましょう……。
とはいえ、脅威はモンスターだけではありません。本作はPvPvEと(『Escape from Tarkov』や『Hunt: Showdown 1896』のような)エクストラクションの要素も入っており、同じ志を持ったPCであるレイダーたちが同時に出撃しています。設定上は味方のはずですが、この世界では「弱いレイダーに存在価値はナシ!」という考え方が根底にあるため、普通に殺し合いが発生します。

倒せば相手の武器やアイテムを奪えますし、そもそも脱出ポッドの数は限られているので、おちおちしていると脱出することも叶わなくなります。ライバルたちに先を越される前に脱出しましょう。

脱出に失敗すればほんのちょっとの通貨やマスタリーポイント(恒久的なステータスのアップグレードに使用します)を手にし、帰ってくるだけですが、成功すれば手に入れたアイテムやスピリチウムなどをすべて持ち帰ることができます。そして、現在換装しているボディのアップグレードも行えます。
もちろん、また死亡してしまえばボディのアップグレードは没収……厳しいですね~!

他にもプレイヤー間取引が可能なマーケット機能や、拠点で手に入れたロアを読んで一息つける機能など、オンラインゲームらしいサブコンテンツも用意されていました。

NPCのキャラデザ、モンスターの名前、そして草原からゲームセンター、そして路地へとシームレスに繋がっているマップなどなど、アクの強い世界観は相変わらずです。しかしながら、ゲームとしての導線はしっかりしており、現代のエクストラクションシューターやローグライト作品を上手い具合に踏襲していました。

脱出ポッドの位置がわかりづらかったり、一部のアクションの挙動が怪しかったりと、まだまだ改善点はありましたが、前作同様に人気のタイトルになりそうなポテンシャルを感じました。
『LET IT DIE: INFERNO』は2025年12月4日に、PlayStation5/Steamにて発売予定です。











