「社内では繰り返し"引退する、引退する"と宣言してきました。でもゲーム開発から引退するわけではありません。引退するというのは、今のポジションから、という意味です。もう一度ゲーム開発の最前線に戻りたいと思っています。おそらく、より小さなプロジェクトを若い開発者とすることになるでしょう。あるいは、一人で創る事にも興味があります。本当に小さなものを、です」
宮本氏は可能であれば2012年にスタートし、1年以内に公開できることを望んでいることを明らかにしました。
引退を後押ししたのは後進の成長もあるようです。宮本氏は『ゼルダの伝説スカイウォードソード』や『スーパーマリオ3Dランド』の出来には満足していると言い、自身が残ることで、いつまでも自分の言葉やアイデアが影響を与え過ぎてしまうことを心配しているとしました。とは言え、まだまだ後輩を育てる仕事は残っていることから、新しいプロジェクトは若いスタッフと始める意向のようです。
近年のタイトルは宮本氏の代表的なタイトルであっても、『ゼルダの伝説スカイウォードソード』は青沼英二氏、『スーパーマリオ3Dランド』は小泉歓晃氏がプロデューサーを務めており、宮本氏は現場というよりはスーパーバイザー的な立場で開発に携わってきました。既にこうしたゲームを作れるスタッフは自分以外にも十分であり、自身は新しいものにチャレンジしたいということかもしれません。
宮本氏は過去にも自身の引退について問われ、年齢的な理由などによって会社を去る日が来るかもしれないが、クリエイティブな仕事に引退はないと考えており、今よりも歳を取っても何らかの形でゲーム開発を続けていると思う、と発言していました。
「いろいろやりたいことがあるんです」と不敵な笑みを浮かべたという宮本氏。恐らく長年務めた情報開発本部長という職から離れることになるものと思われますが、今後の活躍にも期待が集まりそうです。(ソース: Wired.com: Nintendo’s Miyamoto Stepping Down, Working on Smaller Games)
※UPDATE: 記事初出時、翻訳に一部誤りがあったため内容を変更して再掲載しました。
※UPDATE (2011 12/8 16:30): Bloombergの報道によると、任天堂の報道担当者は「今後も有力ソフトの開発から退くことはなく、地位にも変更はないと」とコメントし、Wired.comの役職を退くという報道を否定しました。
【関連記事】
Game*Sparkリサーチ『最も尊敬するゲームクリエイター』結果発表
任天堂の宮本茂氏が英国アカデミー賞の特別賞を受賞
宮本茂氏「ビデオゲームの未来は完全デジタル化ではない」
宮本茂氏、XboxのNatalについて「ゲームは手に握るコントローラーが必要」
海外レビューハイスコア 『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
海外レビューハイスコア『スーパーマリオ3Dランド』
宮本氏も剣を振るう!『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』最新ゲームフッテージ
E3 11: 『ピクミン』の最新作がWii Uで発売決定、宮本氏が明らかに
ニュース アクセスランキング
-
最大83%OFF! TGSで話題沸騰の過去作を「Tokyo Game Show Sale」でお得にゲット─『FF』『バイオ』『龍が如く』などズラリ【PS Store セール】
-
『Cities: Skylines II』含むパラドックス新作が日本円で最大30%増の価格調整実施
-
Unity、物議を醸した「Unity Runtime Fee」について謝罪、一部ポリシー撤回へ
-
最大82%OFF! 『サガ』に『FF』、『イース』など、最新作が近づく人気シリーズをお得にゲット【eショップ・PS Storeのお勧めセール】
-
「年内にインストールしてくれたら嬉しいです」カイロソフトが涙のバンドル第2弾を開催中―渦中のUnityで全作品を制作しているため
-
リズム×ダンジョン探索×恋愛『Freaked Fleapit』上坂すみれや小清水亜美ら豪華声優陣による日本語ボイス実装が発表!
-
DL回数に応じた”Unity税”導入に業界騒然―「Unity Runtime Fee」突如発表の大きな余波がゲーム業界を揺るがす?
-
『ディビジョン』シリーズ最新作『The Division 3』制作を突如発表!
-
『GTA』新作来年発売か?発売元が決算報告で可能性を示唆「業界の新たな基準となる画期的なタイトルを発売する」
-
『テラリア』開発元がUnityを非難―オープンソースエンジン「GODOT」「FNA」それぞれに10万ドルの寄付も発表