コント「RPG」を披露するLesterlin氏(左)とツッコミ担当のSchalappi氏(右)
対応してくれたのは制作元Avalanch StudiosからGame DirectorのRoland Lesterlin氏とArt DirectorのZach Schalappi氏。本作を監督するLesterlin氏は過去に米軍関係のキャリアを送ったとのこともあり、優しげな瞳の奥には破壊活動に関する深い洞察を感じさせる光が。一方Schalappi氏は元UBIで『Far Cry』シリーズのアートダイレクターを歴任していたとのことで今回の舞台であるMedici島、その南国の島の美しい描写が以前にも増して美しいのも納得です。そんな2人がプレゼンするJust Cause 3ハンズオンデモプレイの模様と感想をお届けします。
先ずは本シリーズお馴染みの主人公Ricoの半生について意外な発表から。地中海に浮かぶ美しい島「Medici島」に生を受けたRicoは島を牛耳り圧制を施す悪の将軍様「Di Ravello」に両親を殺されます。命からがら島を逃げ出した幼きRicoは長い放浪の末、同シリーズこれまたお馴染みサポートキャラ、ちょっと間抜けなCIAエージェント「Tom Sheldon」に拾われいっぱしの破壊工作員に育てられたのだとか。3の冒頭ではこの島に残った幼馴染の呼び掛けから始まり、悪の将軍を駆逐すべく義憤に駆られた革命闘士Ricoが生まれ故郷に戻り新たな戦いを開始する!ことから始まっていくのだそう。
『Just Cause 2』でも使用されたという制作ツールを改良して継続使用。グラフィック面を次世代機向けにパワーアップ。2と同様の軽快な動作はそのままに、ド派手な爆発がより緻密に描画されます。また美しい島はリアルタイムで日の高さや天候がリアルタイムで変わっていき、スコールが通り過ぎた白い砂のビーチに雲の切れ間から日が差し込みやがて美しい夕景に変わっていくなどと環境ビデオめいた楽しみも出来るのだとか。
また新要素として高所から滑空し空を飛べる飛行スーツも導入され、より自由で広域な移動が可能になるとの情報も。
という事で一通りのお話は頂きましたので早速プレイしてみましょう。
今回遊ばせてもらったのは島の各所に散らばるチャレンジから飛行スーツで滑空し、決められたルートの輪を通っていくモードと海上の基地をRPGで破壊しつくせるデストラクションモード。結論から言いますと飛行スーツは楽しい!です。飛行ユニットの意味が薄くなるのでは?という杞憂もありましたが基本は滑空移動のため長距離を自由にとはいきません。ですので飛行ユニットのありがたみは多少減ってはいても、大きく損なってはいないというところです。パラシュートと飛行ユニットのいいとこどりのこのスーツは間違いなく3の魅力の一つになることでしょう。
また破壊面ですが、グラフィックは驚くほどではないにしろ順当な進化を遂げています。地中海の海上基地を派手にぶっ飛ばすことで青い海に欠片がまき散らし爆炎を巻き上げ瓦解していく敵の基地をつまみにグラスを傾けるのもまたご一興やも。何れにせよ2と同様に軽快で自由自在のアクション、また何でも壊せる派手な環境破壊は前作にも増してパワーアップしているという順当進化な手応えを感じられました。
こうなったら気になりますのは日本での発売日。年内発売の海外版に出来るだけ近い日にちで、また不必要なアレンジは一切なしの純粋なローカライズ版の発表が待たれるところでございます。その辺の続報はまた入り次第お届けいたします!