これまでにない戦場の臨場感―『バトルフィールド1』マルチモードプレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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これまでにない戦場の臨場感―『バトルフィールド1』マルチモードプレイレポ

エレクトロニック・アーツの所属スタジオDICEが手掛けるFPSシリーズ最新作『バトルフィールド 1』。本稿では、マルチモードのレポート記事をお届けします。

家庭用ゲーム PS4
これまでにない戦場の臨場感―『バトルフィールド1』マルチモードプレイレポ
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エレクトロニック・アーツの所属スタジオDICEが手掛けるFPSシリーズ最新作『バトルフィールド1(Battlefield 1)』。ベータ版のマルチモードはやや評価の悪かった本作ですが、2016年10月21日に発売された製品版ではどのような出来栄えになっているのか。本稿では、前ナンバリングタイトルで好評を博していた『バトルフィールド4』と比較をしながら、そのレポート記事をお届けします。なお、筆者はPS4版をプレイしています。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

■チームバランスが大きく改善

『バトルフィールド4』では、チームバランスが悪いために、コンクエストでは自拠点近くまで攻め込まれるなどの大敗を喫することが度々ありました。しかし、『バトルフィールド1』ではスキルベースによるマッチングシステムが導入され、チームバランスが大きく改善。これに加え、両チームのチケット差が100を超えると、巨大兵器(戦艦や装甲列車、飛行船)が登場するようになります。そのため、劣勢だったチームが逆転する試合も度々目にするようになりました。ただし、どのマップに限らず、大敗を喫する場面に出くわすこともあります。チームバランスの更なる改善は今後のアップデートに期待したいところです。


チームバランスは大きく改善されたものの、試合によっては大きなチケット差が生まれることも。

■コンクエストにおいて拠点の配置が直線的なマップが増え、敵味方同士の戦闘が激化するようになった

『バトルフィールド4』では、拠点が直線的に配置されたマップ「Operation Locker」が人気を博していました。『バトルフィールド1』においては、このようなマップが増加しています。例えば、「ARGONNE FOREST」や「AMIENS」、「MONTE GRAPPA」などは拠点が直線的に配置されたマップとなっています。このようなマップの増加により、敵味方が正面から激突する場面も増加し、敵味方同士の戦闘が激化するようになりました。また、『バトルフィールド1』では、総じて『バトルフィールド4』よりも拠点間の距離が短くなっています。このことも、敵味方同士の戦闘が激化する要因のひとつとなっています。なお、拠点配置が左右非対称となっているマップも当然に存在しますが、戦闘の面白さは上述のマップに引けを取りません。


「ARGONNE FOREST」。拠点が直線的になっているのが特徴。


「AMIENS」。このマップも拠点が直線的になっているのが特徴。

■新モード「オペレーション」が熱い

『バトルフィールド1』では、新しいモードとして「オペレーション」が追加されました。これはラッシュのM-COMが拠点となったもので、2箇所(区域によっては3箇所)の拠点を同時に制圧すると、ラッシュ同様、次の区域に進めるというゲームモードです。コンクエストとラッシュを組み合わせたゲームモードといえるでしょう。攻撃側はチケットが0になる度に巨大兵器が投入され、戦局が優位になるようになっています。一方、防御側は攻撃側のチケットを3回0にすると勝利になります。攻撃側が全ての拠点を制覇して次の区域に進むときに発する雄叫びは、より一層の戦争のリアル感を演出しています。このモードは実際の戦争をモチーフにしたストーリー性もあり、ぜひとも体験していただきたいです。



戦闘前後にはWW1に関する説明が入り、マルチプレイにも関わらずストーリー性が持たされています

■スポット仕様の変更により、無作為に敵をスポットできなくなった

『バトルフィールド4』ではスポットできる範囲が広く、視界に隠れている敵がいないか、とりあえずスポットボタンを連打するというのが当り前のように行われていました。しかし、『バトルフィールド1』においては、しっかりと照準内に敵を捉えないとスポットができないようになりました。つまり、目や耳をしっかりと使って敵を探索する必要があるため、戦場での緊張感が増すようになったのです。また、これに加えて、『バトルフィールド4』とは異なり、発砲をしても自分の位置が敵のミニマップ上に表示されなくなりました。ただし、発砲してもミニマップに映らないため、待ち伏せやキャンパーをするプレイヤーにとっては有利な仕様だともいえます。

    ■長所と感じた点

  • 戦場の臨場感を今まで以上に味わえる
  • チームバランスが大きく改善
  • コンクエストにおいて拠点の配置が直線的なマップが増え、敵味方同士の戦闘が激化するようになった
  • 新モード「オペレーション」が熱い
  • スポット仕様の変更により、無作為に敵をスポットできなくなった
  • 息を呑む綺麗なグラフィック

以上が、筆者の感じた長所の一部です。次は、短所と思われる点をいくつかピックアップして紹介します。

■武器のカスタマイズが一部しか行えない

WW1という世界設定背景もあってか、『バトルフィールド4』とは異なり、『バトルフィールド1』では武器のカスタマイズが行えなくなっています。そのため、自分の好きなアタッチメントを使って武器をカスタマイズするという楽しみがなくなっています。なお、武器のオプティクス(照準の形)やエイム時の倍率、ビジュアル(色合い)などについては、設定である程度変更することが可能です。


武器のカスタマイズは限定的となっています

■コンクエストの試合時間が長い

『バトルフィールド4』ではコンクエストのチケットは800が標準でしたが、『バトルフィールド1』では1000となっています。そのため、試合時間がやや増加しています。試合時間は平均で30分程度であり、人によっては試合時間の長さを感じます。なお、試合時間は長いと40分程度となります。接戦になっている場合は良いのですが、大差がついている場合には中だるみを起こしやすくなります。


■一部のエリート兵が強すぎる

マップ上に存在するキットを拾うことにより使用可能となるのがエリート兵。エリート兵の中でも、特に強烈な強さを誇るのが警戒兵です。ガス攻撃が苦手、遠距離攻撃が苦手という短所はあるものの、高連射の水冷マシンガンが使用可能なことに加え、非常に高い防御力を有しています。特に問題なのは、この警戒兵はコンクエストだけではなく、チームデスマッチのモードにも登場する点です。上級者が警戒兵を使うと連続キルを容易にできてしまうため、ゲームバランスを損なう原因となっています。賛否両論あるかと思いますが、巨大兵器と同様、「エリート兵の使用も劣勢側チームだけの使用でも良いのでは」と感じました。


水冷マシンガンと高い防御力で敵を圧倒する警戒兵

■軽微なバグが複数存在する

『バトルフィールド4』では、フリーズやグリッチが非常に問題視されていましたが、『バトルフィールド1』においてはそのような現象は現状問題視されていないようです。しかし、『バトルフィールド1』では軽微なバグが複数存在します。一例として挙げられるのは、蘇生された後に銃弾が発射できなくなるというバグです。しかも、このバグはそこそこの確率で発生します。このバグに関しては、今後のアップデートで改善を期待したいところです。なお、このバグが発生した場合には、武器を2回持ち替えて元の銃を装備することにより解消されます。(PS4版であれば、△ボタンを2回押すことにより解消されます。)

    ■短所と感じた点

  • 武器のカスタマイズが一部しか行えない
  • コンクエストの試合時間が長い
  • 一部のエリート兵が強すぎる
  • 軽微なバグが複数存在する
  • 武器や兵器の調整が甘い
  • 射撃演習場がない
  • 初めて『Battlefield』シリーズをプレイする人には操作方法が分かりにくい

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

以上、筆者の感じた短所もいくつか挙げましたが、個人的にはFPS史に残る大作だと感じています。特に、戦場の臨場感については、言葉では表現することができないほどの素晴らしさです。ベータ版しかプレイしていない方を始め、まだ製品版をプレイをされていない方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。なお、シングルキャンペーンのプレイレポについては、こちらをご覧ください。
《松木和成》
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