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【特集】ボリューム倍増の新拡張『XCOM 2: 選ばれし者の戦い』プレイレポ!

人気ターンベースストラテジーゲーム『XCOM 2』の新たな拡張パックとして登場する「選ばれし者の戦い(War of the Chosen)」のプレイレポをお伝えします。

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【特集】ボリューム倍増の新拡張『XCOM 2: 選ばれし者の戦い』プレイレポ!
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人気ターンベースストラテジーゲーム『XCOM 2』の新たな拡張パックとして登場する「選ばれし者の戦いWar of the Chosen)」のプレイレポです。先日のプレビューでは本作の注目ポイントをざっくりとお伝えしていましたが、本記事では各新要素の詳細や、それらがもたらすゲームプレイ体験をご紹介します。



本作のタイトルにもなっている“選ばれし者”は、レジスタンスによって一度は救出されたコマンダー(主人公)を再び奪い返すべく、エルダーによって選任された精鋭のエイリアンです。登場する3人の選ばれし者はそれぞれ独自の能力を持っており、プレイヤーには新たな戦い方が求められます。

    アサシン紹介映像
    アサシンは刀を携え、近接攻撃を得意とする遊撃兵タイプ。姿を消してXCOM兵士に忍び寄り、視界内の兵士の意志力を低下させる攻撃や、兵士の視界を一時的に奪うグレネードなど、トリッキーな攻撃でプレイヤーを翻弄します。

    ウォーロック紹介映像
    ウォーロックはサイキック能力に長けています。アドヴェント・トルーパーやスペクトラルゾンビを召喚したり、XCOM兵士をマインドコントロールしたりと、まるで魔術師のような攻撃を繰り出します。

    ハンター紹介映像
    ハンターはスナイパーライフルによる長距離攻撃を得意としています。グラップリングフックで高所に移動したり、XCOM兵士を一時的に行動不能にする攻撃も繰り出すため、ハンターの射線上は常に危険が伴うでしょう。


選ばれし者の能力は非常に強力で、油断すると部隊に甚大な被害をもたらします。時にはXCOM兵士の誘拐や情報の抽出で、戦略パートにも影響を及ぼしてしまいます。しかしながら特定の種類のダメージや特定のヒーロークラスからの攻撃に弱いといった弱点もあるので、部隊のクラス構成や使用武器の選択で対抗します。とは言え選ばれし者は基本的に任務の途中で乱入してくるため完璧な対策は難しいですが……。


強力な敵が現れたことでエイリアンとの戦いは激化します。XCOMだけでは対抗できないということで、XCOMには属していないもののエイリアンに敵対している、3つのレジスタンス勢力がXCOMに協力してくれます。各勢力のヒーロークラスはそれぞれ独自の戦闘スタイルやアビリティを持っており、戦術の幅を広げます。

    リーパー紹介映像
    アウトサイダーな人々が集まったリーパーのヒーロークラスは、ステルスを得意とするスナイパーです。攻撃の後に隠密状態を維持できる可能性がある他、射撃で爆破できるクレイモアを設置したり、付近の爆発物をリモート爆破することもできます。

    スカーミッシャー紹介映像
    元アドヴェントであり、反逆の道を歩んだスカーミッシャーのヒーロークラスは、近距離から遠距離まで対応できるバランスの取れたクラスです。グラップリングフックによる高所への移動や敵の引き寄せ、行動値を消費しない攻撃など、機動力と火力に優れています。

    テンプラー紹介映像
    サイキック・エネルギーを信仰するテンプラーのヒーロークラスは、遊撃兵とサッキック兵を組み合わせたようなクラスです。サイキック・エネルギーを利用した近接攻撃や範囲攻撃を駆使します。また、テンプラーは戦闘中に溜まる“フォーカス”によって、攻撃力や機動力を上げることができます。


それぞれ特化した能力で戦闘を有利に運ぶヒーロークラス。彼らは選ばれし者の弱点にもなっているので(リーパーはアサシンに、スカーミッシャーはウォーロックに、テンプラーはハンターに有利)、部隊に最低1人は入れておきたいですね。


選ばれし者の他にも新たな敵が登場。新たなタイプのアドヴェント兵から未知のヒューマノイド、さらにはゾンビまで、戦場はさらなる混沌に包み込まれます。

    ロスト紹介映像
    ゾンビのようなロストは侵略初期に使用された兵器の影響を受けた人間の成れの果て。大きな音に反応し、敵味方見境なく攻撃します。1体1体は脆い存在ですが、彼らは束で襲い掛かってくるので侮るのは禁物です。なお、ロストとの戦闘は通常とは異なり、1回の攻撃で倒すことができれば行動値を消費しません。そのため、多数のロストに囲まれても打開するチャンスがあります。

    ピュリファイアー紹介映像
    ピュリファイアーはロストの駆除を目的としたアドヴェント兵です。火炎放射器とファイヤグレネードを装備しており、広範囲の攻撃が可能です。その装備故に倒されると爆発を起こすことがあるため、近距離/近接攻撃を行う際は注意が必要です。

    プリースト紹介映像
    プリーストはサイキック能力に特化したアドヴェント兵です。XCOM兵士のマインドコントロールだけでなく、他のアドヴェント兵やエイリアンにサイキック・エネルギーを注ぎ込み強化することもできます。プリーストを倒すと強化されている敵も倒せるので、それを上手く利用すると良いかもしれません。

    スペクター紹介映像
    機械なのか生物なのかも分からないヒューマノイド。移動時には黒い霧に変身するため、反応射撃を受け付けません。スペクターの怖いところは攻撃したXCOM兵と同じ能力のコピーを作り出すところです。つまり、プレイヤーが強ければ強い程、強敵が生まれてしまうのです。犠牲を増やさないためにも現れたら素早く倒さなければなりません。


戦術パートは選ばれし者やヒーロークラスの能力、新たな敵や新たな環境が複雑に絡み合い、今まで以上に奥深い戦いが可能となっています。同じ任務でも出撃するクラスの組み合わせによって、大きく異なる展開が楽しめるでしょう。


選ばれし者と新たな勢力の登場は戦略パートも大きく変えます。アサシン、ウォーロック、ハンターは戦術パートでXCOM兵と直接相まみえるだけでなく、プレイヤーと同様に戦略面でも活動を行います。世界各地での陰謀や破壊工作、レジスタンスへの報復でXCOMの情報を集め、攻撃の機会を虎視眈々と狙います。また、彼らは自身の訓練を行い、新たな能力を身につけることもあります。


もちろんコマンダーも選ばれし者の活動を黙ってみているだけではありません。リーパー、スカーミッシャー、テンプラーと力を合わせて立ち向かいます。ゲーム内時間で月に1回設定できる「レジスタンス指令」では、様々なボーナスが用意された指令を各勢力に割り当てることができます。その月の活動を見極めて指令を選ぶことで、戦局を有利に進められるでしょう。


もう1つの新要素「秘密工作」では、世界各地にXCOM兵を派遣して様々な任務を行います。任務は物資や人員の獲得、選ばれし者の追跡など様々。難しい任務ほど階級の高い兵士が要求されます。なお、秘密工作を成功させることで各勢力への影響力を高め、前述したレジスタンス指令用の新たな指令や追加の指令枠を獲得することができます。


戦術パートと同じく戦略パートでもやることが増えコマンダーの仕事は忙しくなりますが、あれこれ策を練るのは非常に楽しく感じます。また、選ばれし者との鬩ぎ合いは、アドヴェントという大きな組織よりも実体感があり、熱い戦いとなるでしょう。


戦いの要となるXCOMの兵士たちは「兵士の絆」「意志力」「アビリティ・ポイント」の導入によって、多様な育成が可能となっています。


兵士の絆」は相性の良い2人の兵士の間で結びます。絆を結んだ兵士は、戦闘の際その相手に行動値を与えたり、隣接時にボーナスを受けられたりと、彼らだけが使用できる特殊アビリティを利用できます。トレーニングセンターで絆のレベルを上げてさらなるアビリティやボーナスを獲得することも可能です。なお、デメリットとして、絆の相手が戦闘中に死亡するとパニックを起こし無茶苦茶な行動を取ってしまう場合があります。


意志力」は兵士のスタミナ値のようなもので、連続で出撃を繰り返していると徐々に低下し、戦場での被害によっては特定の敵を恐れるなどネガティブ特性が発生してしまいます。そのままの状態で出撃させると同じ状況に陥った際にパニックになる可能性があるので、ネガティブ特性が付いたら早急に治療室で治療しましょう。


アビリティ・ポイント」は兵士のアビリティをアンロックするためのポイントで、戦闘や秘密工作で獲得できます。これまでアビリティは昇進ごとに2つの内1つだけアンロック可能でしたが、アビリティ・ポイントを使用してもう1つのアビリティをアンロックすることができます。また、昇進時に選択できるもの以外のアビリティも追加でアンロック可能です。そのアビリティは兵士ごとにランダムで設定されるため、各兵士はより個性を持ちます。


なお、オマケ的な要素としてXCOMのプロパガンダポスターを作成できる「フォトブース」機能も搭載(『XCOM 2: War of the Chosen - Propaganda Center』として単体でもSteam配信中)。背景や兵士のポーズ、テキストなどを変えて撮影が可能となっています。



ここまでにご紹介した多数の新要素によって、『XCOM 2』はよりドラマティックに、よりやりごたえのあるゲームへと進化しています。また、今回のレビュー版では体験できなかったものの、本作には世界ランキングを競えるチャレンジモードが搭載されているので、リプレイ性も増していることでしょう。


本作の価格は4,399円(Steam版)と若干躊躇してしまいそうですが、それに見合ったボリュームを体感できると思います。既に『XCOM 2』をクリアした方も是非『XCOM 2: 選ばれし者の戦い』をプレイしてみてはいかがでしょうか。本作はPC版が8月29日、PS4/Xbox One版が9月12日に発売予定です。
《RIKUSYO》

雑多人間 RIKUSYO

某洋ゲーショップの商品データ作るバイトしてたら、いつの間にか海外ゲーム紹介するようになってた。

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