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PS『パラサイト・イヴ』が20周年! アヤ・ブレアの数奇な運命はここから始まる

ちょうど20年前のとなる1998年3月29日に、プレイステーションソフト『パラサイト・イヴ』が発売されました。

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ちょうど20年前の今日となる1998年3月29日に、プレイステーションソフト『パラサイト・イヴ』が発売されました。

瀬名秀明氏が手がけた小説「パラサイト・イヴ」は、現代日本を舞台とするSFホラー作品で、第2回日本ホラー小説の大賞を受賞。特殊なミトコンドリアの存在を軸に、生物としての生存競争や人間たちの様々なドラマを描き、当時大きな反響と人気を博しました。

そんな小説をモチーフとしたプレステ版『パラサイト・イヴ』は、しかしゲームのストーリーや登場人物などが大きく異なっています。その意味では、「原作を忠実に再現するゲーム化」ではなく、「設定への異なるアプローチ」として描いた一作と言えるでしょう。プレステ版の誕生からちょうど20年を迎えたこの日に、本作を振り返ってみたいと思います。

◆小説とは大きく異なるゲーム版



小説や漫画、アニメを原作とするゲームは、時代を問わず様々な作品が登場しました。スクウェア(現:スクウェア・エニックス)が小説原作のゲームを出すのは比較的珍しい流れですが、かつてファミコンソフト『スクウェアのトム・ソーヤ』をリリースしたこともあり、皆無というほどではありませんでした。

ですが、小説版の舞台は日本で主人公は永島利明。プレステ版『パラサイト・イヴ』は、ニューヨーク・マンハッタン島のカーネギー・ホールから始まり、主人公はアヤ・ブレア。また、場所や主人公のみならず、描かれるストーリーも異なるものが展開します。もちろん、特別なミトコンドリアによって起きる異変や事件といった根幹の部分は共通しており、同じ要素で起きた別の場所の出来事、といった視点で捉えることができます。

また、小説版は単体での作品ですが、ゲーム版は翌年の12月に『パラサイト・イヴ2』をリリース。さらに、アヤ・ブレアを主人公としたシリーズ3作目として、PSP向けに『ザ・サード バースデイ』も発売されました。プレステ版『パラサイト・イヴ』は、この展開を生み出す起点となった作品でもあります。言い方を変えるならば、アヤはゲーム3本分の戦いに身を投じる形となりました。

◆アクションRPGとアクティブタイムバトルを融合したバトルシステム



本作の特徴と言えば、まずはその見た目が上げられます。グラフィックのレベルは当時の家庭用ゲームの中では最高峰に属しており、ムービーシーンの美しさは圧巻でした。また、移動中や戦闘画面など一貫してキャラクターを8頭身で描き、そのリアルな描写が恐ろしさや不気味さをより演出してくれます。

また、本作の魅力はビジュアル面だけでなく、戦闘に関しても独自性を備えていました。『ファイナルファンタジー』シリーズなどで知られている、アクティブタイムバトル(ATB)を導入しており、バトルに緊張感やメリハリを持たせることに成功しています。

『パラサイト・イヴ』の戦闘シーンは、敵味方を3Dポリゴンで描いた見下ろし型の視点で行われ、敵の位置や攻撃方法などに対し、有利に働く立ち回りを行うことができます。ATBの制限で、一定時間経たなければ攻撃を繰り出すことができませんが、移動は常に可能。敵の攻撃に備えて移動し、攻撃を任意で回避するアクション性は、『FF』シリーズのATBとはひと味違う点です。

更に、戦闘に関する特徴としては、移動と戦闘がシームレスである点も見逃せません。画面の切り替えなどがないままバトルに移行する流れは、プレイしている側の気持ちが途切れず、心地よい体験を生み出してくれます。



小説原作ながらもオリジナルストーリーが展開し、ATBを導入しながらもアクションRPGとして成り立つ『パラサイト・イヴ』。『FFVII』で名を馳せた野村哲也氏がキャラクターデザインを手がけた登場人物達はいずれも魅力的と、多彩な要素を持つ作品として当時も大きな話題となりました。もちろん今も多くのファンがおり、長く愛されている一作です。本作はゲームアーカイブスでも配信されているので、興味が湧いた人やもう一度遊びたい方は、そちらを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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(C)1998 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved./原作:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』(角川ホラー文庫刊)
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
《臥待 弦》

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