パスはしない、クォーターバックはいない……アメフトの常識を外れた戦術で『NFL 20』大会優勝のプロゲーマーが65,000ドルの賞金を獲得

Here are some of yesterday's top plays from the #MaddenBowl @Jokeeee_ pic.twitter.com/JBifFgznm8
— Madden Championship Series (@MaddenLeagueOps) May 17, 2020

プロゲーマーのRaidel "Joke" Brito氏は、アメフトゲーム『Madden NFL 20』の大会で「クォーターバック（QB）不在でランだけで点を稼ぐ」という常識破りの戦術を用いて優勝し、65,000ドルの賞金を獲得しました。

通常アメリカンフットボールは、QBが「パス」か「ラン」を選択し、その読みの攻防でボールの取り合いが行われます。QBはチームの戦術を左右する花形ポジションであり、その重要性やスター性から高額な契約金を獲得する選手が多く存在。シアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンの契約額は4年で1億4,000万ドル、昨年9月に契約を更新したロサンゼルス・ラムズのQBジャレッド・ゴフ氏の契約額は4年間で1億3,400万ドルなど、NFLでの高額年俸の上位はほとんどQBが占めています。

今回行われた大会「The Madden NFL 20 Championship Series」では、決められた資金内で選手を選んで編成する形式が採用されています。Brito氏はその資金内で高額を必要とするQBを選ばずに、代わりに足の速い選手やディフェンスのスペシャリストを数多く編成。「相手の攻撃を確実に守りつつ、ランで相手を撹乱する」戦術に特化したチームを作り上げ、決勝戦では17-0のスコアで相手を完封して優勝しました。

Brito氏は優勝時に涙を流し、この勝利を親友である2018年「MADDEN NFL 19」大会中の銃撃事件で死亡したプロゲーマーTaylor "SpotMe" Robertson氏に捧げるとコメントしています。

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。