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基礎テクニック&知識から覚えよう! 今から『VALORANT』に挑む初心者向けガイド

『VALORANT』に挑もうと思っている対人FPS初心者に指南書をお届け。同タイプの作品をプレイしたことがない方にとっても役立つ情報を紹介します。

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ライアットゲームズが開発・運営する、5vs5の新作FPS『VALORANT』は、長い年月をかけてe-Sportsシーンを作り上げてきた競技的なシステムをベースとしています。様々な攻め方ができるような作りになっていて、奥が深くなっているにもかかわらず、カジュアルに楽しめるようにも調整されています。

しかしカジュアルに楽しむためであっても、競技的なFPSや本作の基礎中の基礎を知らなければ、まともに戦うことは難しいでしょうし、その魅力に気付けないかもしれません。本稿では、FPSタイトルに不慣れなプレイヤーを対象としながら、『VALORANT』の初心者向けガイドをお届けします。

なお、本記事ではクローズドベータテスト期間中(韓国サーバー)のスクリーンショットを挿入しています。正式サービス開始後とは表記などが異なることを、あらかじめご了承ください。

基礎中の基礎「ストッピング」とは



本作で最も基本的なテクニックのひとつとして、「ストッピング」が挙げられます。本作ではキャラクターが動いている状態で射撃をすると、銃弾があらぬ方向へ飛んでいってしまいます。

しかし、敵陣へ攻めるにも自陣を防衛をするにも移動は必須。そこで重要なのが、敵が見えたときに移動を止めてから発砲して射撃を安定させていく「ストッピング」なのです。本作ではキャラクターの移動がすぐに止まるので、入力しているキーを離すだけでOK。逆方向にキーを入力する必要はありません。

頭を狙う意識を身につける。胴打ちは最終的に不利になる



武器と距離によってダメージは異なりますが、「ヘッドショット」は強力です。その圧倒的な有利を学ぶ前に、プレイヤーのHPについて覚えていきましょう。まず、プレイヤーの基本HPは100。ライトアーマー装備で+25HP、ヘビーアーマー装備で+50HPなので、最大は150HPになります。

あくまで傾向に過ぎませんが、武器はSMGのSpectre、RifleのPhantom、Vandal、SniperのOperatorがよく使用されます。Phantomであれば、0-15mの距離においてはヘッドショットで156ダメージを与えられます。ただし、15-30mでは140ダメージ、30-50mでは124ダメージと、距離によってダメージ量が減衰していく武器もあります。

これがヘッドショットでなく胴体に当てる射撃であれば、0-15mで39ダメージ、15-30mで35ダメージ、30-50mで31ダメージ……と一気に効果が低くなります。先に上げたPhantomで言えば、15m以上の距離をとっていた場合で敵を倒すのであればヘッドショット1発+胴体に1発は必要になります。

そういった理由を踏まえた上で、多くのプレイヤーはヘビーアーマーを優先的に購入しています。そのため、勝利の確率を上げるのであれば、ダメージの高いヘッドショットを狙っていくことが大前提となってくるのです。

初弾3発を当てに行く。中距離以上は無理に撃ち続けない意識を


武器のリコイル(反動)が大人しいのは、1発目から3発目まで。4発目から大きくブレ始め、弾の散らばりが大きくなってしまいます。そのため、ほぼ同じ位置に着弾する1~2発目をできる限り丁寧に当てるよう意識が重要です。

ここで注意しておきたいのが、撃ち始めの数発を外したあとにしゃがんでリコイルをコントロールして、中距離以上の間合いで戦い続けてしまうこと。ある程度はコントロールできるとしても、弾の散らばりには運が関わってしまいますし、そこに敵のカバーが入れば敗北はほぼ確定です。

左から右に弾数を増やしてみると一目瞭然。もちろんリコイルコントロールはしていない

「これは外したな……」と思ったら一旦引いて、再度勝負をかけたり、指切りをして撃ち直すのもひとつの手です。自信がついてきたら、距離の有利を取りつつ、リコイルコントロールを意識しながら勝負をかけても良いでしょう。

焦らないことが重要


ゲームに限らず、焦ってしまうと何事も上手く行かなくなってしまうものです。本作では前述した「止まっていないと弾がブレる」という仕様があるため、焦っているとつい移動しながら撃ってしまいがちになります。焦れば焦るほどエイムがブレて、敵に1発も当てられずに倒されたり、不利な位置で撃ち合いを始めてしまったりと、あとで悔やむこと間違いなしなミスを連発してしまいます。


技術や知識を磨くのも大事ですが、落ち着いてプレイすることも忘れてないようにしましょう。ミスをしてしまったときも、「どういった間違いを犯してしまったのか」「なぜ焦ってしまったのか」などなど、マッチ後に振り返ってみると良いでしょう。その上で、どうにもならなかったと思える敗因は「仕方なかった」とサッと諦めて、直せるプレイングに絞って反省していくのがオススメです。

装備選びはお金と相談



本作は、ラウンドの勝敗やキルでお金を稼ぎ、その資金を使って装備とアビリティを購入して戦うというルールを採用しています。よって、あえてお金を貯めるために装備を買わない「エコ」という考え方もありますし、多少足りなくても強引に買っていく「フォースバイ」という手法もあります。「ヘビーアーマーとどの武器を買ったらいくらかかる」というのをざっくりと押さえ、自分の所持金と相談して装備構成を考えてみましょう。


筆者のオススメ武器は前述したSpectre、Phantom、Vandalあたりですが、ちょっと安めでそこそこ戦える選択肢としてBulldogも挙げられます。ひとつの目安として、「ヘビーアーマーとPhantomかVandalを購入するときは、3,900クレジットが必要になる」と覚えておきましょう。「3,900クレジットも持ち合わせていないから、武器を少し安いものにするか」「余裕があるからアビリティも買い足せるな」と、その価格をベースに判断できます。

アビリティは効果的に使おう


エージェントはそれぞれ様々なアビリティを持っていますが、最も使い所が難しいのが、壁やスモークを発動できるアビリティ。例えばSageのBarrier Orbというアビリティは壊さなければ通れない壁を出すことができますが、出し方を間違ってしまえば、味方を不利な状況に追いやってしまいます。スモーク系のアビリティも同様で、自分たちの侵入を隠すために使うのか、敵の視界を遮るために使うのかによって、それぞれ位置やタイミングが異なってきます。


まずは、トレーニングモードで気になるエージェントを一通り軽く触ってみましょう。アビリティがどういった形で発動し、どれぐらいの効果時間があるのかといった点を知っておくことは重要ですし、ノーマルでマッチングした上手かった人のプレイを真似してみても良いでしょう。

味方の報告をよく聞いて、情報を出してあげよう



情報を味方と共有することが、勝利への近道です。どこに敵がいる、ここで足音が何人分聞こえた、といった情報を積み重ねていくと、敵がどういった戦略を取っているのか少しずつ見えてくるようになります。

例えば自分がディフェンダーの場合で、B側の位置で3人の敵が見えたケースを想定してみましょう。どこかに残り2人がいますが、ここで敵側が狙っていることは、大まかに次のように絞られます。1つ目は「B側を攻めたい」と思っている。2つ目は「B側にアクションを起こしつつ、実はAを攻めたい」と思っている。3つ目は、「敵を倒せた側に一気にシフトして、スパイク設置まで持っていきたい」と思っている……といったところです。これらはごくごく基本的な戦略なので、この3つに当てはまらなければ、それは「敵側は裏をかこうとしている」と言いかえられます。


このように、相手方の戦略を「敵が見えた」「アクションがない」「ここで足音が聞こえた」といった情報の積み重ねから導き出して、ラウンドの勝利に繋げていくことが重要です。また、本作はボムサイト(AやB)間の移動時間がそこまで長くないことが特徴でもあります。そのため、早めに移動してカバーしてあげることで、不利を有利に変えていくこともできます。

敵の姿や足音を確認したらピンを出したり、ミニマップやマップを適宜確認したりすることを忘れず、戦場が今どういった状況になっているかを頭の中で想像できるようになれば、中級者ほどの腕前と言えるでしょう。

クリアリングをきっちり実行する



敵がいないかどうかを確認する「クリアリング」は非常に重要です。特に急いでいる時はおろそかになりがち。たまたま確認しなかったところから撃たれて負けてしまう……というのもよくあることです。視界に入る順番にクリアリングをするように意識しておけば問題ありません。

慣れてきたら「カッティングパイ」と呼ばれる、角を中心にして1/4の円を描くような形でクリアリングをしていく方法を実践してみるのがオススメです。また、壁に近づき過ぎず多少離れてクリアリングするようにしましょう。多少ですが、有利をとれるプレイに近付きます。

「敵がいない=前に進んでいい」ではない


敵がいないことを確認できても、そのままズンズン進んでいくことはオススメできません。もしあなたがアタッカー側であれば、「敵がいない」のではなく「足音や発砲音を聞きながら、別の場所で待っている」と考えるのが正解です。ディフェンダー側であれば「反対側を攻めるために、前線から後ろの位置で待っている」という戦法も相手方にとって基本であることに留意しておきましょう。いずれの場合も進み過ぎは死に直結する行為になるので気をつけるべきです。

左上のミニマップ上部、Phoenixが前に詰めすぎている図。裏取りではなく、敵側で正面で当たっているだけになっている

アタッカー側の場合は「慣れるまでは味方と一緒に行動する」、もしくは「味方の位置を見ながら、タイミングを合わせて敵のサイドを取る」といった動き方が理想です。ディフェンダー側であれば、あえて引きの位置で守るようにしましょう。味方がいなくなった場所と自分の守るべき場所を同時にカバーできると、戦場がどうなっているかも理解しやくなります。

早めのカバーは本当に強い


先述したように、早めのカバーやシフトは非常に効果的です。敵にとっても、「倒してクリアだと思ったらまだ敵がいた」という状況には直面したくないでしょう。味方が削ってくれた敵を倒せば自分のキルにもなりますし、チームとして人数差を埋めることにも繋がるため、不利がイーブンに、倒した人数が多ければ有利に変わります。自分1人しかいない場合、あるいは敵が同時に2~3方向から出てきた場合は、海外のトッププロであっても捌けません。

この画像の場合、味方がBで全員死んでしまっているのに、敵陣側からゆっくりと進んでいる図。時間的にも手遅れになってしまう

もちろん、自分たちがシフトしていったのを契機に「敵が引いて反対側へ行く」というフェイクを取られることもありますが、そのときはもう1度シフトして倒せばいいだけのこと。敵の時間と人数を減らせたと考えることで、自分たちの損を減らせたと言い換えることもできます。




ここまで、『VALORANT』初心者が上達するにあたって抑えておくと良いポイントをピックアップして解説してみました。「え!?こんなに覚えることがあるの!?」と思う方もいるかもしれませんが、これは基礎的なプレイをするためのほんの一部であって、気が付けば無意識のうちにできるようになっていることです。『VALORANT』のようなタイプの対人FPSに慣れていない方にとって、本稿が最初のステップとなれば幸いです。
《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

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