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シリーズの魅力はそのままあらゆる要素が洗練!暗殺アクション最新作『HITMAN 3』【爆速プレイレポ】

いよいよ発売された暗殺アクション最新作。完成させたシリーズの魅力はそのまま活かされています。

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シリーズの魅力はそのままあらゆる要素が洗練!暗殺アクション最新作『HITMAN 3』【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2021年1月20日にIO InteractiveよりPC/海外PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Stadia/ニンテンドースイッチ(クラウド)向けにリリースされた『HITMAN 3』について生の内容をお届けしたいと思います。


『HITMAN 3』とは

暗殺者「エージェント47」となり、世界中のさまざまな都市や施設を舞台にターゲットの暗殺を行うステルスアクションゲーム。暗殺集団は非常に豊富で、銃殺・絞殺・毒殺などはもちろん、オブジェクトを利用した「事故死」なども可能で、プレイヤーのスタイル次第であらゆる暗殺集団を用意できる自由度の高さだけでなく、各作品の登場人物が織りなすストーリーも魅力的な作品です。

本作は、2000年発売の『Hitman: Codename 47』から続いている老舗作品。2015年にはシリーズのリブートが発表され、『HITMAN(2016)』『HITMAN 2(2018)』が発売されました。そして、リブートシリーズ「World of Assassination」3部作のフィナーレを飾るのが今作『HITMAN 3』です。

前作で大きくストーリーが展開した本作。本作でも主人公のエージェント47だけでなく、無線でサポートを行ってくれる「ダイアナ」、本シリーズで重要な役割を持つ「ルーカス・グレー」などそれぞれのキャラクターや、秘密組織「プロヴィデンス」の存在などの濃厚なストーリーが描かれます。

なお、本プレイレポではシリーズに関するストーリーに関する部分を極力お伝えしないよう、初期ステージでの「ゲームプレイ」に注目した内容となります。経験者にはおなじみとなる本シリーズのシステム説明も細かく説明していますが、あらかじめご了承ください。

『HITMAN 3』の実内容に迫る!

まず、本シリーズを今回はじめてプレイするという人向けにストーリー導入と基本操作が学べる「プロローグ」が用意されています。ここで基本操作やステルス方法、さまざまなシチュエーションを利用した暗殺方法を学ぶことが可能です。プロローグ終了後に47は世界を舞台にした暗殺を行うことになるのです。

さて、本作のストーリーで最初に訪れるロケーションはドバイ。砂漠の中に建っている世界で一番高いビル「Burj Al-Ghazali」の中にいる「プロヴィデンス」のメンバー"Carl Ingram"と"Marcus Stuyvesant"の暗殺が今回の目的です。

ステージ開始前には本作のプロローグのほか、47とルーカスがヘリコプターからビルを目指して降下するカットシーンが流れます。降下中に"ちょっとしたトラブル"が起こりつつ、47はパラシュートで無事にビルへと到着。その後、ダイアナからあらためて今回のロケーション、ターゲットなどの説明を受けることに。

47が到着したのは、ビルの外に張られている鉄骨部分。ここから鉄骨を移動し、ロックされている窓を開けて建物に入るため、今作から登場する新要素「カメラ」を使用します。カメラは機械操作のほか、ミッションでの撮影などでも使用する重要なツールです。


ターゲットのいる建物へと無事潜入した47。ここからいよいよ、自由で楽しい暗殺フェイズの始まりです。

超複雑なマップ!能力を駆使して探索しつくせ!

建物の中では記念式典が行われており、多くの人々がパーティー会場で賑わっています。マップには警備員なども多く配備されていますが、基本的に本作では立ち入り禁止エリアに入る、違法アイテムを持つなど「怪しい動き」をしない限りは通常マークされるようなことはありません。

そのため、初期状態では安全に歩ける場所を散歩しつつ、マップ構造や手がかりを集めるのが基本です。また、47は「Instinct」モードと呼ばれる特殊な視点が使用可能で、エリア上のアイテムや干渉できるオブジェクト、ターゲットの位置などを探知可能。焦りは暗殺の大敵です。まずはじっくりとロケーションを探索しましょう。



案内図にアクセスしてゲーム内で参照できるマップを解放。

しかし、ある程度探索していると行けない場所が多いことがわかります。ドバイマップだとパーティー会場などは自由に出入り可能ですが、スタッフルームは立ち入りできません。本シリーズでは多くのターゲットがVIP待遇のため、建物のより内部へ潜入することが求められますが、その際に重要になるのが47の持つ「変装能力」です。

本シリーズを知っている方であればお馴染みの能力ですが、47はマップ上にいるNPCをダウンさせて彼らの服を着ることで、疑われずに本人に成りすませるのです。変装する服装によってアクションのバリエーションが増え、例えばパーティースタッフになることで「お酒を提供する」といったこともできますし、警備員になれば、バックルームはもちろん監視室などセキュリティに関わる部屋に入ることも容易になります。ただし、NPCの中にはスタッフの顔を覚えている強敵もいるためご注意ください。


警備が厳しいエリアはボディチェックも。
銃や毒などは持ち込み禁止ですね。

なお、怪しい行動や人を襲っている現場、立ち入り禁止区域などで見つかった場合は警備員などに追われてしまいます。警戒状態で補足された場合は戦闘となり、多くのNPCから攻撃を受けるだけでなくターゲットに逃げられる可能性もあるので注意しましょう。

ダウンさせた人はしっかり隠しましょう。

ストーリー形式から完全自由まで殺し方はそれぞれ!

マップを移動していると、NPC同士の会話にあわせてアイコンが表示されることがあります。これは「ミッションストーリー」と呼ばれ、表示される目標を達成していくことでターゲットへの接近や暗殺を可能とするもの。例えばドバイではあるNPCに変装してターゲットからの依頼を達成することで2人きりとなる「暗殺チャンス」を得ることができます。

ミッションストーリーの利点は、ゲームで用意されているある種の「正しい筋道」であること。通常ではなかなかたどり着けないマップへの到達や、ターゲットがどういうキャラクターであるかを垣間見れるようなストーリー展開、そしてなにより「さあここで殺っちゃえ!」となるようなお膳立てが用意されるため、ゲームやステージを理解するには最適です。


おや?大チャンス?

もちろん、本作の殺し方はそれだけではありません。本作の目的はあくまでも「目標を達成して無事に脱出する」ことのみ。極端な話、ターゲット排除だけならば銃を持って警備員ごと皆殺しにすることでもクリアは可能なのです(余計な殺傷は評価が下がりますが)。いかに華麗に、飛び抜けた発想で暗殺を達成するか。それを探し出すのも本作の魅力なのです。

筆者は、ドバイのストーリーミッションでまずターゲットの"Carl Ingram"の部屋を突き止めました。その後、警備員に変装しながら彼の部屋に潜入することに成功したわけですが、しばらく観察していると彼が定期的に隣の部屋でウイスキーを飲むことに気付きます。

しばらくターゲットを観察した後、厨房にいたルームスタッフをダウンさせて変装。ターゲットの部屋でお酒をサーブする係になりきり、あらかじめ用意していた「毒」を混ぜたウイスキーを飲ませることに成功しました。用意したのは鎮静薬だったためターゲットは昏倒。慌てて駆け寄るSPや警備員たちを尻目に部屋を移動し、彼らの死角をついてターゲットの頭にドライバーを投げつけて暗殺成功、その後は何食わぬ顔でルームスタッフとして厨房経由で脱出しました。

使用していたのが致死毒だったらもう少し簡単に暗殺できたはずですが、残念ながら探索中には見つけられませんでした。次はボディチェックをかいくぐる方法を考えながらステージ開始時に持ち込むか、マップのどこかにあるかも知れない「致死毒」を探すのも面白そうです。

このシリーズは脱出フェイズ時の音楽や脱出のムービーがかっこいい。

もちろん殺し方はほかにもさまざま。サイレンサー付きのピストルでスマートに撃ち殺すのも格好いいですし、ターゲットの行動パターンを読んでシャンデリアを落下させるのも最高にクールですね。本シリーズは遊べば遊ぶだけ、プレイヤーに殺し方の発想が増えていくのがとても魅力的なのです。

暗殺成功?ゲームのやりこみはこれから!

さて、無事に暗殺成功でステージをクリアすることでリザルト画面へと移行します。リザルトでは「〇〇に変装した」チャレンジの達成など、ゲーム内のプレイ内容に応じて経験値を入手可能。経験値によってロケーションマスタリーレベルが上がっていき、次回プレイ時の開始位置、持ち込める新アイテム、初期アイテムの隠し場所などがアンロックされてプレイの選択肢が増えていきます。

本作でプレイの幅が広がるということは、それだけ遊び方(暗殺方法)が増えるということにほかなりません。アンロックされていく内容も新たな開始場所だけでなく、爆弾やスナイパーライフルのような過激なものがたくさん用意されています。暗殺方法の項でも説明しましたが、やはり本作の醍醐味は「どうやって楽しく暗殺するか」を考えることです(もちろんストーリーを楽しむのも大切ですよ!)。



なお、本作から新たにゲーム内で周回プレイ向けのショートカットを作り出す新システムが導入されました。例えばドバイではとある場所にある「非常ハシゴ」を下ろしておくことで、次回プレイ時はそこを利用した移動が可能になります。使用するにはそのロケーションを探す必要もありますが、暗殺の自由度を大幅に引き上げる新要素なのでなるべく早めの解除を目指しましょう。


また、本作には「スナイパーチャレンジ」やオリジナルミッションを作成・共有できる「コントラクト」などさまざまなモードも用意されています。「ドバイ」「ベルリン」「重慶」など用意されているマップも複雑でいくらでも探索できるため、ちょっとやそっとで遊び尽くすことはできない大ボリュームです。


ここまで紹介してきた『HITMAN 3』ですが、基本的なシステムに関してはこれまでのシリーズ同様大きく変わることはなく、マップの探索や暗殺方法の考案などの楽しさに溢れています。新システムである「カメラ」や「ショートカット」なども、いい意味で本作の安定感に馴染んでいると言えるものです。シリーズ作品をプレイしてきた方なら違和感なく、これから始めるプレイヤーでもすんなりと楽しめる親切で丁寧なシステムとなっています。

ただし、ストーリーがかなり盛り上がってきているシリーズ三部作の最終作なので、やはり前作から遊ぶのをオススメしたいと思います。誠に遺憾なことに現時点で日本語対応していない本作*ですが、ゲームシステム的にそこまで英語への理解が求められるわけではなく、ムービーシーンであれば字幕表示もあるので、英語は丸っきり……という方でなければそこまで支障なくプレイできるはずです。
*編集部ではIO Interactiveに日本語展開について問い合わせていますが、現時点で回答は得られていません。

2000年から続いている『HITMAN』シリーズ。これまでのシリーズで培ってきた独自の暗殺アクションは、ゲームシステムとしてある種完成しています。本作でもその完成度を崩すことがなく、ゲームをより楽しめるように洗練されたレベルデザインや優れたリプレイ性が用意されています。シリーズのファンであれば納得できる完成度で作られている印象です。

なお、本作は3でも過去のステージをプレイ可能なシステムを採用しています。プレイのためには前作の所有や専用のDLC購入などのルールがあるため、詳しくは公式の購入ガイドをご覧ください。また、本作の「Game*Sparkレビュー」も後日掲載予定です。

こちらは『HITMAN』のステージです。

殺したターゲットが裏に割と雑に放置されてました。
VIPでも死ねばこんなものか……。

タイトル:HITMAN 3
対応機種:PC/海外PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Stadia/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2021年1月20日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:スタンダード版6,180円/デラックス・エディション9,380円(PC)

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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