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『バイオハザード ヴィレッジ』に登場するルーマニア料理って実際はどんなもの?実際に食べてみた【特集】

『バイオハザード ヴィレッジ』あのルーマニア料理の数々を食べてきました、おいしー!

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『バイオハザード ヴィレッジ』に登場するルーマニア料理って実際はどんなもの?実際に食べてみた【特集】
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2021年5月7日に発売された『バイオハザード ヴィレッジ』皆さん楽しんでますか?気づかれた方も多いかと思いますが、本作には日本人には耳慣れない料理が意外と出てきます。実はこの料理、ルーマニア料理なんです。

そもそも本作における料理とは、武器商人「デューク」に素材を納品することで使用できる強化要素。完成させたメニューに応じて、主人公イーサンは永続的なバフ効果を得られます。

今回取材させていただいたルーマニア料理店 ROMANIA KITCHEN by M&Y

しかしゲーム内の料理はモノトーンのイラストと簡単な説明文しかありません。ルーマニアをモデルにしていると思しき本作の舞台ですが、それだけに日本人に馴染みのないルーマニア語ではどんな料理か分からないプレイヤーも多いのではないでしょうか。そこで今回、筆者はルーマニア料理店に赴き、同名のメニューを実食。各々の料理の美味しそうな写真とともに、料理の感想とゲーム内での効果を紹介していこうと思います。

「三味一体のミティティ」

ミティティ」とは、ルーマニアの挽き肉団子。ゲーム内の効果は体力の上限アップ。

周辺の国では「チェヴァプチチ」とも呼ばれているようです。味付けや付け合せに様々なアレンジが存在し、ルーマニアでは豚肉が主流だそう。ゲーム中では「三味一体」の名の通り魚・鳥・獣(山羊)の合い挽きとなっています。キリスト教国であるルーマニアらしく「三位一体」(父なる神・イエス・聖霊)とひっかけているんですね。

実際にお店で頂いた、豚肉のミティティはこちら。

まず感じたのは、強い弾力。日本人がイメージする「肉団子」とは全く異なり、どちらかというと「茹でたてのソーセージ」のようです。プリッとした歯ざわり。これは、豚肉に炭酸水と重曹を加えているためとのこと。つなぎを使用していないため、肉本来の味が楽しめます。そしてこの強烈な味と食感に絡みつく、香ばしいニンニク・ハーブのハーモニー……!ビールが何杯でも飲めそうでした。ルーマニアのレストランには必ずあるメニューだそうです。

「稀鳥のトキトゥーラ」

トキトゥーラ」とは角切りにした肉を使用した煮込み料理。ゲーム内の効果は体力の上限アップ(大)。

「稀鳥の~」の名に相応しく、この料理に使用する鶏肉はゲーム中1つしか手に入りません。他の使い道があるわけではありませんが、ありがたくいただきましょう。

さてゲームでは鶏肉のトキトゥーラが登場しましたが、実際にお店で頂いた豚肉のトキトゥーラはこちら。

ムムッ……!これは……!男性が好きそうなスタミナメニューであることがヒシヒシと伝わってきます。そして一口。食べた瞬間脳裏に浮かんだのは、牛丼、あるいは豚丼。煮込み料理というだけあって汁の要素もあるのですが、野菜の汁と豚肉の脂とサラリと溶け合っています。くど過ぎず、野菜を含んだソースを引き立てており、後味はしつこくありませんでした。肉には僅かに焼き味もついています。思わず丼でかきこみたくなるような味でした。ルーマニアではライスの他、付け合せの選択肢としてママリガ(トウモロコシ粉のポテトサラダのようなもの)もあるそうです。ちなみに、お店での一番人気のメニューだそう。

「稀魚のサルマーレ」

サルマーレ」とはルーマニアを代表するロールキャベツのこと。ゲーム内での効果は移動速度上昇。挽き肉に玉ねぎを混ぜ、ザワークラウトのようなキャベツの漬物で巻いて煮るそうです。

「移動速度上昇」はストーリー中で唯一無二の効果です。是非早期に食べて戦闘と探索を快適にしたい所ですが、素材となる「稀魚」はその名に恥じぬ希少さ。そう簡単には見つかりません。

現実のルーマニアには魚を使ったサルマーレもあるそうですが、お店でいただいた豚肉のサルマーレはこんな感じでした。

サッパリしてそうに見えますよね? いいえ。ものすごく濃厚でした。

柔らかいキャベツの旨味を土台に、まったり濃厚な豚肉とバターの味わいが楽しめます。
日本人のイメージするロールキャベツは、野菜:肉の味が7:3くらいのサッパリした味わいだと思うのですが、このサルマーレは1:9か2:8だと思います。キャベツの旨味を圧倒する肉味です。見た目より数倍の食べごたえがありました。

シェフによれば、日本人が普通のロールキャベツと違いを感じるポイントは「肉に米を練り込んであること」。これにより、米に染み込んだ肉汁とバターを一層強く感じているんだと思います。

「チョルバ・デ・レギューム」「稀獣のチョルバ・デ・プイ」

ところで、プレイヤーの皆様は御存知の通り、本作の中には一つだけハッキリとビジュアルで表現されている料理も存在しています。それが、イーサンの妻・ミアが冒頭で調理していた「チョルバ・デ・レギューム」です。

今回の取材店舗ではスープは日替わりで提供しており、取材当日にはこのスープは味わえなかったのですが、ルーマニア料理教室を主催されているスクタリウともこ様に写真を提供していただきました。

「チョルバ」とはルーマニア語でスープのこと。「チョルバ・デ・何々」で「何々のスープ」という意味になります。ミアの「チョルバ・デ・レギューム」は「野菜のスープ」ということになります。ゲームの字幕では「レギューム」ですがルーマニアでの発音は「レグメ」だそうです。こちらはカットシーン内の登場のみで、イーサンの強化はありません。

なお、この「チョルバ」はデュークのラインナップにも存在しておりその名も「稀獣のチョルバ・デ・プイ」。「鶏肉のスープ」という意味です。こちらも写真を提供いただきました。

ゲーム内での効果は、ガード時のダメージ軽減強化(大)。なのですが……ゲームでは素材として魚、羊、豚(獣の特上肉は豚から取れるため豚肉と仮定)が指定されており、鶏肉の要素はありません。名前の設定ミスなのでしょうか……? 

ちなみに取材当日、お店の日替わりスープはキャベツのスープ『チョルバ・デ・バルザ』でした。

キャベツの甘みがスープ全体に行き渡っていました。芯までしっかりと煮込まれており、柔らかくほぐれます。おかずの濃厚な味わいを支えるような、サッパリとして優しい味わいのスープでした。

一番美味しかったルーマニア料理は……!?

どのメニューも名前の派手さに違わぬ、濃厚な味わいの料理でした。甲乙つけがたいのですが、敢えて一つ選ぶなら……一押しはズバリ『サルマーレ』です。

「クリーミーで濃厚なロールキャベツ」という衝撃を是非皆さんにも味わっていただきたい! 挽き肉に米を練り込んだ食感と味は新感覚で、もっと食べたいと思える一品でした。スタミナが付きそうな食べごたえで、イーサンの移動が速くなるのも納得です。

イーサンとゲームの舞台に想いを馳せて

まだ日本では珍しいですが、様々な種類があるルーマニア料理。『バイオハザード ヴィレッジ』の休憩に食べれば、タフなイーサンに近づけるかもしれません。

取材協力:「ROMANIA KITCHEN by M&Y(ルーマニアキッチンバイエムアンドワイ)」

一部写真提供:スクタリウともこ様
※6月にセルバ出版から、「ルーマニアクッキング ヴィーガデトックスレシピ45」を出版されるそうです。

《KAMEX》
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