騎士道精神だけじゃない!アイテム投擲が強い剣戟FPS
2012年にリリースされた『Chivalry: Medieval Warfare』の20年後を描くシリーズ最新作『Chivalry 2』。中世の騎士たちが、最大64人プレイの大規模な戦闘を繰り広げます。近距離ではスイング、脳天割、突きを使い分けることができ、本格的な剣戟が味わえる本作。ですが剣戟だけではなく「アイテムの投擲」も重要なシステムであり、また本作の自由度を象徴する部分でもあります。
手に持ったものは何でも投げられる!使えるものは何でも使おう
プレイヤーはクラスによって様々な武器を持って戦場に出ますが、戦場に設置されたオブジェクトは何でも利用できます。棚に設置されている武器や敵が落とした武器、敵が投げてきた武器はもちろん振るったり投げたりできますし、キャベツなど武器らしからぬ物でも投げつければ十分有効なダメージ源として機能させることができます。
つまり「手に持ったものは全て投げることができる」のです。慣れるまでつい近距離戦に執着しがちですが、近くに何か落ちていたら武器でもキャベツでも一度は投げてみることをおすすめします。
本作にはスタミナの概念があり、特殊攻撃やガードで消耗します。一方で、走りにスタミナは必要ありません。逃げを決心した敵に追いつくことは難しいので、ゲーム内のtipsで「逃げる敵には武器を投げつけろ」とアイテム投擲がおすすめされています。何でも投げつける行動の見た目はユニークですが、アイテムの拾得と投擲はChivarly 2を攻略する上で実戦的な手段なのです。
こんなものまで!?戦場で使えるオブジェクト
戦闘中に利用できるオブジェクトには、以下のようなものがあります。
・武器ラックなど、武器が集まったオブジェクト
ガードのしすぎで武器を落としてしまった時や、武器を投げた後の補充に有用です。装備して前線に復帰するのもいいですが、武器は何回も補充できるので(オブジェクトによっては無限)どんどん武器を投げる行動もオススメ。武器が当たれば大ダメージですし、ガードされてもスタミナを削ることができます。
・パンなどの食べ物
食べ物というとゲームでは体力回復のイメージですが、『Chivalry 2』では回復に加えて投げつければダメージを与えることができます。武器を投げつけた時ほどダメージはありませんが、手負いの兵士への止めとしては十分です。また、コップ型のオブジェクトを拾って使用すると、なんと飲酒まで可能です。画面は酩酊のエフェクトで視点はグラグラに。さらに敵にコップを投げつければ、気分はならず者の傭兵です。
・燭台などの日用品
何気なく設置されている日用品まで武器にすることができます。状況によっては持っていた武器より有用なことも。例えば燭台は威力に劣るものの長いリーチを誇り、距離をとって戦闘したい時に有用です。
・ベンチなどの固定物
チュートリアルで教官から「ロールプレイも大事な要素だ」と教え込まれる本作。何気なく設置されているベンチに座ることができます。隙だらけの状態ですが、余裕がある時は優雅に座って記念撮影してもらうのも楽しいです。残念ながら座っている本人はカメラを正面に回すことができません。正面の写真が欲しい時はフレンドに撮影してもらいましょう。
ステージ別のおすすめオブジェクト&スポット紹介!
本作には多くのステージとルールが存在し、ステージによって登場するアイテムも様々です。個性豊かな各ステージのプレイ中、特に目立ったアイテムやギミックを紹介します。
トーナメント場
チームデスマッチかフリーフォーオールのルールで、両軍がすぐに正面衝突するステージとなります。観覧席には食べ物が、武器庫には武器が多くあります。
・戦場の中央にある、各軍シンボル盾
ステージの背景としてすっかり馴染んでいる盾は、取り外して利用できます。盾はもちろん、交差している武器もそれぞれ使用可能です。マップ中央は当然激戦区ですので、武器を消耗したらここですぐに補充したいところです。
・岩
メイソン軍側にだけスタート地点近くに大きな岩があり、無限に取得できます。このタイプの岩は投擲時に大ダメージを狙うことができるので、メイソン軍でプレイしている時はスタート直後に投石という選択肢があることを覚えておきましょう。
・玉座
ゲーム開始前のデモで王様が威張っている玉座に座ることができます。自身をNPCかと誤解させ、やりすごして潜伏できるかもしれません。
・観覧席の旗
おそらく競技のスコア記録に使われていたという設定なのでしょう。なんの変哲もない道具ですが取得することができ、何故か投擲のダメージは小型の武器並に高くなっています。見た目の攻撃性の無さゆえに、不意をつけるかもしれません。
コックスウェルの虐殺
攻撃側のメイソン軍は村を放火し、黄金の略奪を狙います。対するアガサ軍はこれを阻止するというステージです。
・鶏
農村ということで農具や工具が目につきますが、なんと言っても目玉は鶏。ステージ序盤、村に入ってすぐの所に放し飼いにされており、自由に取得することができます。このまま普通に投げても僅かなダメージしか与えることしかできません。
しかしなんとこの鶏、燃えているオブジェクトに近づけると火をつけて燃やすことができるのです。この状態で投擲に成功すると、炎上による大きなスリップダメージを狙えます。村の放火が攻撃側の目的なので焚き火が多く、火元には困りません。ひょっとするとこのステージの序盤は、鶏が飛び交う戦場となるのかも……。
・馬糞
城に向かう途中の厩に馬糞が転がっています。まさかと思いカーソルを合わせてみると、なんと馬糞を取得することができました。□ボタンを2回押して喊声(「かんせい」。ウォー!と声を張るエモート)を上げれば、馬糞を持った状態で周囲にアピールすることができます。殺伐とした戦場の空気が少し和むかもしれませんね。
・焼印
城下町に入ると、野営していた兵士たちの食料らしき豚の丸焼きがあります。その火元には家畜に使用する焼印がくべられており、こちらも武器として使用可能。なんとも野蛮な風情ですが、残念ながら炎上効果は無し。
・武器ラック
最終防衛地点では市場に置かれた黄金を守ります。市場ですので豊富な設置アイテムがあるのですが、戦略的に使えそうなのは武器ラック。武器ラック自体は珍しくないのですが、弓が置かれた武器ラックは貴重です。市場の屋台の上に陣取っている射手を、ここで取った弓で逆に狙い撃ちにすれば、相手を混乱させられるかもしれません。
・魚のかかったフック
市場にはたくさんの食べ物がありますが、珍しいのは魚のフック。干し魚にする途中でしょうか。もちろん食べて回復できますし、敵が近づいてきた場合は咄嗟に投げることも可能です。
ブラックフォレストの戦い
メイソン軍は森の中で荷車を護衛しつつ城に向かい、アガサ軍はそれを迎え撃つというステージ。メイソン軍が城にたどり着いた場合、君主を守り切れなければアガサ軍の敗北となります。
・剣
序盤は森の中を進むため人工物が少なく、取得できるアイテムは少ないです。そんな中手に入るものの一つが「剣」。なんの変哲もない剣ですが、処刑されたメイソン軍兵士に突き立てられたものをそのまま利用できます。メイソン軍側でプレイしているなら、仲間の無念を晴らすべく引き抜いてあげましょう。
・岩
関所では門の突破に備えるべく、上部に岩が設置されています。門を破壊しようとメイソン軍が群がっているなら、門の上から狙い撃ちにすることができます。当たれば大ダメージです。
・トイレ
門の詰め所にはトイレがありました。見張りの兵士が使用していたのでしょうか。扉を開閉したり座ったりすることができますが、特に意味はありません。βテストでは追い詰められた兵士がここに隠れているのを目撃しましたが、外から丸見えなのでトイレごと破壊され、殺されていました。記念撮影に留めておいたほうがよいですね。
ラドヘルムの攻城戦
アガサ軍が巨大な攻城塔を護衛し、メイソン軍の領地を攻略するステージです。城の本丸にたどり着くと、君主の防衛戦となります。
・魚のいる井戸
城下町を進むと井戸があるのですが、ここから魚を取得し回復することができます。非常時に「いけす」として利用していたのでしょうか。攻撃/防御側ともに移動する護衛対象である「攻撃斜面」(オーバーウォッチのペイロードのようなもの)に集中しているので、少し戦列を離れて回復したいときに立ち寄るといいかもしれません。
・中庭のストックス
最終決戦の舞台となる城内の中庭には、処刑場と罪人の晒し台である「ストックス」があるのですが、なんとここにプレイヤーが自ら「拘束される」ことができます。ダメージなどのデメリットはありませんが目標地域付近の激戦区なので、記念撮影が終わったらすぐに離れないとあっという間に殺されてしまうでしょう。
・生首
ストックスの近くにはなんと生首がたくさん入ったバスケットが。敵を首切りキルしてもすぐに取得しないと消えてしまう貴重な生首が、ここではたくさん入手できます。取得している状態で喊声をあげれば生首を掲げるので「敵将討ち取ったりー!」のようなロールプレイも可能。最終決戦前に相手を威圧しましょう。
ライオンスパイアの陥落
攻撃側が浜辺から城へ侵入し、城の防衛兵器破壊を目指すステージです。最初から多くの攻城兵器を使うことができ、派手な戦闘が繰り広げられます。
・バリスタ
他のステージでは守備側の設備として使いやすい場所に配置されている事が多いバリスタですが、このステージでは攻防どちらにも有利な地点に設置されており、自由な角度に向けることができます。リロードにはかなり時間がかかるものの、絶大な射程と威力を誇るバリスタ。乗っ取られないよう注意したいところです。
・金床
浜辺から門を突き破ると、町の占領戦がスタート。この町はChivalry2のステージの中でも特にアイテムの種類が豊富です。筆者が気に入ったのは鍛冶屋らしき店の近くにあった金床。カートゥーンでは金床が上から落ちてくるのはギャグの定番であり、重い物の象徴です。その痛みは本作も例外ではなく、投げつけがヒットすれば絶大なダメージを与えることができます。
・パン
様々なステージでパンは設置されていますが、このステージでは焼き窯の近くで拾うことができます。効果に違いはありませんが設置数は多めですし、他よりちょっと美味しそうです。
ファルミアから脱出せよ
アガサ軍が攻撃側となり、メイソン軍の刑務所に囚われた捕虜を救出していきます。処刑されたアガサ兵士の遺体が多く晒されているステージです。攻撃側のアガサ軍は拷問されている勇者を救出し、自陣まで連れ帰ることが目的です。
勇者を救出すると攻撃側のプレイヤー1人が勇者として操作キャラになります。勇者になったプレイヤーは死なないように頑張りましょう!設置されているアイテムは骨や頭蓋骨を始め、腕や生首などゴア寄りの内容。ロールプレイが盛り上がること間違いなし。
・腕
残虐な拷問の過程で溜め込まれたであろう腕が、バスケットに詰まっています。武器として取得することができ、棍棒のような性能です。そのまま振り回して戦うこともできますが、生首以上に生々しい存在感があるので投げつけて精神的なダメージを狙う方がいいかもしれません。
・「カラスの巣」
進軍中、「カラスの巣」と名付けられた檻が鎮座しています。囚人が捉えられているものと同じデザインですが、決して入ってはいけません。入った途端に高速スリップダメージが入り、ほぼ即死してしまいます。他のお遊びスポットとは異なり、中に入って誰かに記念撮影してもらうことは不可能と思われます。
・アイアンメイデン
勇者が囚われている牢獄の直ぐ側に、悪名高い拷問器具「アイアンメイデン」が設置されています。上述の檻と異なり内側には棘がビッシリとついているので、間違えて入って死んでしまうということはなさそうです。
しかし「入る」とコマンドが表示されていれば、入りたくなってしまうのが人の性というもの。結果は檻と同じで、やはり即死してしまいます。救出された勇者プレイヤーは通常の兵士の倍以上の体力があるので数秒だけ耐えることができますが、勇者が死ねばその場で攻撃側チームは敗北です。やめましょう。
格闘場
トーナメント場と同じくチームデスマッチ、あるいはフリーフォーオール形式のステージです。トーナメント場は真正面から兵士がぶつかり合う正統派の雰囲気ですが、こちらは打って変わってギミック満載のステージとなっています。設置されているアイテムも実践的な武器類が多め。地の利を生かして戦いましょう。
・ジャベリン
ジャベリンとは、投げ槍類の総称。格闘場では砂山に刺さっています。他のステージではあまり見ない珍しい武器です。一度に5本所持することができ、ダメージが高く、遠くまで直線上に飛ばすことができます。強力なので、見かけたら真っ先に確保しましょう。
・スパイク
格闘場の特色の一つは、設置されているスパイクの多さです。スパイクはキャラが一定速度以上の状態で触れるとダメージを与えます(ゆっくり移動していれば触れても大丈夫です)。乱戦から抜け出すときは周りに注意し、落ち着いて移動しましょう。スパイクの一撃が致命傷になってしまうことも。
・起動型落とし穴
スイッチに衝撃を与えると起動できる大きな落とし穴です。格闘場はそこら中に物が落ちているので、射手以外のクラスも投擲でいつも起動できるように注意しておきたいところ。落ちるともちろん即死なので、大量のキルが狙えます。
本格的な剣戟からルール無用の実戦戦術まで幅広い遊び方ができる『Chivalry 2』は、PC(Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向け(クロスプレイ対応)に発売中。2021年6月24日(木)にはPS5/PS4/Xbox Serires X|S向けの国内パッケージ版も発売予定です。Game*Sparkでは、クローズドベータ開催時のプレイレポも掲載しています。
※UPDATE(2021/06/17 15:50):オンラインマルチプレイヤーの最大人数を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。