先日Valveが発表した携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」は、普段からPCゲームをプレイしているSteamユーザーのみならず、本機発売を機にPCゲームの世界に足を踏み入れようとするライトユーザーからも注目されています。
すでにそのスペックは公開されており、携帯して持ち運べるニンテンドースイッチと比較してもハイエンドなゲーム体験が楽しめることがわかっています。ただ、本機の購入にあたってネックなのが669グラムという重さ。これは歴代の携帯ゲーム機と比較しても重い部類です。
メディアの記事やYouTubeの動画を観て最初は「欲しい!」と思ったものの、669グラムという重さを知り、購入しようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Steam Deckが実際どのくらいの重さなのか体感すべくニンテンドースイッチに重しをつけてプレイしてみました!
今回検証に使うのは筆者の初代ニンテンドースイッチ。公式によるとJoy-Con取り付け時の重量は約398グラムですが、筆者のニンテンドースイッチはゲームソフトやmicroSDカードが挿入されているため、少し重めの405グラムになっています。
そして、重しに使うのは母の実家の精米店から送られてきたお米(静岡県産)。この検証が終わったあとはしっかりと炊飯器で炊いて食べる予定です。絶対に捨てませんから安心してください。
前述した通り、筆者のニンテンドースイッチは405グラムなので、これを669グラムにするには264グラムのお米が必要です。
264グラムのお米をジップロックに入れて、ジッパーを閉じ、袋を畳んで長方形のような形にしてセロテープで固定しました。これで重しの完成です。
ゲーム中に何かしらの事故でお米が床に散乱すると大変ですから厳重な固定は必要です。
ジップロックをニンテンドースイッチの背中に合わせ、輪ゴムとセロテープで固定して完成です。
ちなみに検証に使った材料は以下の4つ。
・ジップロック(1袋)
・セロテープ
・米(264グラム)
もしかしたらもっと簡単にSteam Deckの重さを体感できる方法があるかもしれません。もし知っている読者がいたら本記事のコメント欄にて教えて下さい。
669グラムのニンテンドースイッチを実際に持つと、ずっしりとした重さを感じつつも「ん?大したこと無いのでは?これなら大丈夫かも!」と思いました。ただ、写真のように片手で持つには不安があります。基本的に両手でがっしりと掴む必要がありそうです。
ニンテンドースイッチのサイズは239mm x 102mm x 13.9mmで、Steam Deckのサイズは298mm x 117mm x 49mmです。つまり、ニンテンドースイッチとサイズも厚みも一回り以上あります。そうなるとSteam Deckでは、669グラムの重さを感じないような工夫が凝らされているかもしれませんね。
さて、国内のゲーマーがSteam Deckでプレイしたいタイトルといえば、今後PC版のリリースが予定されている『モンスターハンターライズ』ではないでしょうか。
本作は非常にアクション性が高く、機敏な操作が求められます。これが669グラムの携帯ゲーム機を持ってプレイすると、どのくらいの疲労度になるか気になるところです。
プレイした感想は「少し疲れるかも……」でした。最初は、意外と平気だと思っていたのですが、プレイしてから10分くらい経つと少しずつ腕全体に負担がかかってくるのがわかりました。
筆者は、椅子に座って同作をプレイしていたのですが、無意識にニンテンドースイッチを持つ両肘を自分の太ももや机に固定して、負担を減らそうとしていました。寝ながらプレイする際も同様です。どうしても無意識に重さ対策をしてしまいます。
もちろん、今回はニンテンドースイッチに重しを装着したせいで操作性がかなり悪くなっていますし、そもそもSteam Deckとは形状もサイズが違うため、今回の検証で感じたような負担はないかもしれません。
次に、Steamでも配信されている『サガ フロンティア リマスター』をプレイしてみました。同作はRPGですし、『モンスターハンターライズ』ほど激しい操作は求められないため、そこまで疲れずにプレイできました。もしかしたらSteam Deckでプレイするのに適したゲームジャンルもあるかもしれませんね。
今回の検証の感想としては「重いんだけどつらくはない。つらくはないんだけど、できれば軽くして欲しい」でした。前述したプレイ感はあくまでニンテンドースイッチに重しをつけただけなので、ほとんど参考にはならないといって良いでしょう。
ニンテンドースイッチに重しをつけた状態でゲームをプレイするのはとにかく、重しをつけた状態のニンテンドースイッチを持ってみると、Steam Deckの重さが体感できるので、参考の材料のひとつになるとは思います。
Steam Deckは国内向けに2022年発売予定です。なお、今回の検証で使用したお米はカレーライスになりました。