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【ZETA DIVISION】対NIP戦から見る「TENNNの偉さ」を語りたい!世紀の逆転劇に大きく貢献したダブルキルたちを振り返る

要所でキルを重ねるTENNNの「ダブルキル」に焦点を絞って見ていきましょう。

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【ZETA DIVISION】対NIP戦から見る「TENNNの偉さ」を語りたい!世紀の逆転劇に大きく貢献したダブルキルたちを振り返る
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ライアットゲームズが手掛けるタクティカルシューター『VALORANT』。その国際大会である「2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 ― Masters Reykjavík」は、NA代表OpTic Gamingの華々しい優勝で幕を下ろしました。

我らが日本代表「ZETA DIVISION」は、ローワー(敗者ブロック)決勝まで駒を進め、世界ベスト3という前人未踏の偉業を達成。

その背景には、昨年の世界大会「Champions」への予選出場を辞退しチームを再編したことにありました。Dep選手・SugarZ3ro選手・TENNN選手を迎え、新たなロースターで挑んだ今回のStage1では、国内予選をしっかりと勝ちきり、世界大会という場でベスト3まで上り詰め、バックグラウンドに恥じない結果になりました。

そこで今回フォーカスするのは、TENNN選手。使用エージェントはレイズ・セージ・スカイ、キルジョイと、複数のロールをこなす何でも屋。今回ご紹介する2マップでも、セージとレイズという、真反対と言っても過言ではないエージェントを使用しています。

TENNN選手の魅力は、やはり「要所で倒す」ことにあります。セージでは、ある程度下がったラインで詰めてくる敵をしっかりと倒し、レイズではブラストパックで積極的な1kill+αをもぎ取り、戦況を大きく変える存在です。偉すぎる。

今回TENNN選手の功績をピックアップするのは、ローワーブラケットで苦しい戦いを強いられた対Ninjas in Pyjamas(NIP)戦。マップ3「フラクチャー」ではTENNNが勝利を切り開いたと言っても過言ではない、その素晴らしいダブルキルたちを、戦況と合わせて見ていきましょう。

そして、これは言うまでもありませんが、TENNN選手を含む5人と、コーチやアナリストが一丸となってZETA DIVISIONです。各選手それぞれに素晴らしいプレイングがあり、TENNN選手が輝けるのも、他選手のサポートあっての状況もあります(以下敬称略)。

アイスボックス
ラウンド3―シェリフでダブルキル

武器不利ラウンドで魅せた偉すぎるシェリフ2キル。ラウンド序盤ではDep・LazがBグリーン側を押さえますが、それぞれオウルドローンとリコンボルトで引かざるを得ない状況に。そこでシェリフ一丁で残されたイェロー裏のTENNN。Lazがテレポートの音を出すことでイェロー付近がクリアという判断で設置へ向かったNIPを削ることに成功しました。

セージ(bezn1)はまだしも、カバーのレイナ(Jonn)まで落とすこの偉さ、フルバイのNIPに大きな打撃を与えました。偉すぎる。これぞTENNNというダブルキルです。

ラウンド11―仲間ともぎ取るダブルキル

NIP側が時間をゆっくりと使ったラウンド。人数有利はとったものの、最後の数十秒でラウンドを完結させる必要があるのはNIP。Crowがハンターズフューリーで時間と体力を削ります。

その混乱に乗じてしっかりとバリアオーブで時間を稼ぎつつサーバー裏で耐えるTENNNは、最終の高い位置でしっかりキルをもぎ取り、SugarZ3roとサイト内でしっかりと守りきります。サイト内へ入れさせずにZETA側が前線を維持できたのは、CrowのサポートとSugarZ3roのカバーライン、そしてTENNNのキルによるものでしょう。偉い。

ラウンド23―怒涛のリテイク阻止

先にマッチポイントを取ったZETAですが、NIPが設置後のリテイクでその強さを魅せ、ZETAの「あと1ラウンド」を遠のかせる状況。

そんな中、SugarZ3roがヴァイパーズピットを使用したラウンド23では、設置後の素早いリテイクに対してしっかりと2キル。観戦カメラに映っていないため定かではありませんが、おそらく2キル目はスモーク抜き。敵の位置をしっかりと予測して倒す偉さは、ラウンド23で勝負を決めた一打となりました。

この人数有利が効き、このままアイスボックスをしっかり勝ちきることに成功したZETAは、良い流れを持って運命の第3マップ「フラクチャー」へ進みます。

フラクチャー
ラウンド6―裏取りからの撹乱

裏取りからサイトを挟み込むことに成功したTENNN。

まずはBメイン側の裏取りを、ケアしている敵に対して成功させます。この時点でTENNNのフィジカルの強さがよくわかりますが、ただ強いだけでなく「待つ」ことができるのもTENNNの魅力。後続のカバーラインをしっかりと警戒し、一旦落ち着きます。偉い。

その後はリンク・カンティーン側とタイミングをあわせてブラストパックエントリー。これで情報を取りつつ、敵と撹乱する形でBサイトへ侵入。そのまま解除を通し切りました。

解除後もおまけといわんばかりに殲滅し、相手のクレジットを削りきり、相手を無理買いに追いやりました。偉すぎる。

ラウンド21―ガーディアンでもおかまいなし!

8-12と後のないZETA、早めのセットプレイを試みるも、早々にLazとCrowが落とされ人数不利に。そんな中で思い切ったガーディアンでの積極的なプレイでエリアを切り崩し、タワー下をクリア。エリアを広げるべくタワーとの勝負もしっかりと勝ちきり、人数不利を覆しました。

タワー勝負はSugarZ3roがカバーラインにいましたが、ここでTENNNがそれに頼ることなくしっかり撃ち勝ったことで、人数有利を取れたことが大きな勝因だったでしょう。タワー以降の撃ち合いでTENNNがサクラヴァンダルを持っているのもなんか、熱い。偉い。

超偉い。

ラウンド22―ブラストパックでOTへ迫る

後のない状況が続く中、ラウンド内で緩急をしっかり付け、時間をゆっくり使ったお得意の動きを見せるZETA。Aホールからサイトのみで完結させる動きの中、人数有利をしっかり取ったあと、TENNNはリンク側へブラストパックでエリアを広げます。

相手がエコラウンドということもあり、ここで残った武器を削る動きとも取れますが、前ラウンドから得た流れをしっかりとZETAへ手繰り寄せるような力強いブラストパックでの前詰めは、チームの雰囲気を良くするものだったことは間違いありません。偉すぎる。好き。

大好き。

ラウンド23―偉すぎる、とても偉いラーク

ここを取ればオーバータイムという、緊張感漂う局面。TENNNはラーク(遊撃)を担います。忍ぶTENNNはA側でひとり削り、生き残ってディフェンス側スポーンを取ります。ここで無理をしないことも偉い。

そしてここからもとても偉い。Bサイト側のZETA主導隊から、敵がカンティーンにいる情報を受けつつも、TENNNはそのままディフェンススポーンをキープ。これがとても偉い。まずはAサイトから寄ってくる敵をしっかりと抑えることに成功します。その後はカンティーンへピークしそのままキル、更に最後のキルもしっかり得てクアドラキルでZETAをオーバータイムへ運びました。偉すぎる。


連続して解説してきましたが、このフラクチャーでオーバータイムへ追いつくまでの3ラウンドは、勢いと流れをしっかり手繰り寄せるTENNNのフィジカルとメンタルの強さが光った場面でした。「ここぞ」という場面でしっかりと2キル持っていくTENNNの強さは、チームの安定感をグッと高めてくれる存在に感じます。

このあとも最終ラウンドではスカイスモークが炊かれている中でも積極的に勝負し、道を切り開いて14-12でNIPに勝利。TENNNのブラストパックはTENNN自身と、ZETA DIVISIONをも勝利へ飛翔させたでしょう。

今回はTENNN選手に焦点を当てて解説しましたが、繰り返しお伝えしたいのは、ZETA DIVISIONの5人それぞれが最高のプレイヤーであるということ。でなければベスト3という未開の地へは到達できなかったでしょう。

最強リーダーLaz、神の子Dep、最強サポーターCrow、最強コントローラーSugarZ3ro、そして最強オールラウンダーTENNNと、彼らそれぞれが日本最強であり、彼らをサポートするコーチやアナリストを含め、全員の持ち味がZETA DIVISIONというチームとなって、世界で戦っているわけです。

そして次なるStage2も、5月10日からWeek1 Open Qualifiersがスタートします。世界ベスト3まで勝ち上がったZETA DIVISIONがやはり強いのか、新たなダークホースが頭角を現すのか、次の世界大会で戦う日本チームに注目が集まります。

《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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