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進化したサウンドが臨場感をさらに加速させる!名作ホラーリメイク『Layers of Fear』オリジナルからボリュームアップで経験者にもおすすめ【プレイレポ】

経験者にも初心者にも、オリジナルと共にプレイしてもらいたい作品となっています。

連載・特集 プレイレポート
進化したサウンドが臨場感をさらに加速させる!名作ホラーリメイク『Layers of Fear』オリジナルからボリュームアップで経験者にもおすすめ【プレイレポ】
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あなたがホラーゲームで重要視する部分はどこですか?おぞましいクリーチャーや不気味な世界といった視覚効果や、緻密に練られた背景を持つ背筋も凍るストーリー?それとも心臓が飛びあがるようなジャンプスケアでしょうか?

人それぞれ意見ある議論だとは思いますが、今回プレイした名作サイコホラーリメイク『Layers of Fear』については、なんと言ってもその“音”に是非注目して頂きたい所。本稿では、Unreal Engine 5によって映像と音響の圧倒的進化を遂げた本作のプレイレポートを、オリジナルとの比較も交えてお送りします。

今度の『Layers of Fear』は音で魅せる!?


本作は2016年に第1作がリリースされたホラーシリーズを『Layers of Fear』『Layers of Fear 2』およびその全DLCと、それら全ての物語を繋ぐ未公開ストーリー「The Writer」を加えてUnreal Engine 5で再構築した1人称視点のホラーアドベンチャー。画家と俳優の狂気を描く従来の物語と、その物語を紡ぐ作家という創造の虜となった3人の主人公を軸に、臨場感と緊張感あふれるホラー体験が待ち受けています。

ゲームはある女性作家が、執筆コンテストの賞品として孤島の灯台で一人滞在し、出版作品の執筆を行うことになる場面から始まります。本パートが新規コンテンツとなる「The Writer」の物となり、文字通りプロローグやそれぞれのパート間を繋ぐ役割を担っているようです。

美麗ながら何やら意味深なOPを終えると、作家の仕事部屋となるタイプライターが置かれた部屋から操作可能になりました。ここではあくまでプロローグとして、女性が灯台へ来ることになった経緯や置かれた環境の確認、ちょっと高圧的な編集者や愛する息子との電話での会話など日常的な物事を中心に進行します。

特徴ある昔ながらの電話のダイヤル音も再現

それでも孤島の灯台という不気味な雰囲気が不安を呼び、電話の音やネズミがうごめく音、きしむ床など音の一つ一つにも敏感になったように感じられます。それもそのはず、本作では立体音響が採用されており、前に述べたような音が距離感や反響具合までかなりリアルに再現。ヘッドホンでのプレイにおける音響効果に強いこだわりが見えました。

ある程度身の回りの整理がついたところでいよいよ執筆を始めようという矢先、隣の部屋から何やら轟音が…。慌ててその方向を見にいくと今まで開かなかったはずの扉が開いており、そこには保護幕のかかった絵画らしきものがありました。意を決して保護幕を取ると…。その後何かのインスピレーションを得たのか作家はタイプライターに指を走らせ始め、画家の物語へと場面は移ります。

オリジナルからボリュームマシマシの恐怖演出

画家の物語もまずは自宅を探索する所から始まります。作品を完成させるべくアトリエの鍵をさがす中で明らかになる、家族との不和や作品制作への焦りといった画家の置かれた境遇。そして鍵を見つけアトリエでキャンバスを見つめたその瞬間から、画家の見える世界が狂い始めます。

溢れる果物が転がる音も生々しく耳を突く

目まぐるしく変わる部屋の間取り。見えるはずの無いものが見え、見えるべきものが見えない状況下で、画家もといプレイヤーである筆者は様々な恐怖と狂気の表れを体験することとなりました。

オリジナルのプレイ経験を踏まえるとそのボリュームはかなり増えているように感じられ、オリジナル版で特徴的だった物を踏襲しながらも、進化した音響、映像でさらにパワーアップしたものから、本作で一から追加されたものまであの手この手で不気味な違和感と恐怖を演出していました。

オリジナルにはなかった広いアトリエ

また、パズル要素もオリジナルに比べて少し複雑なものとなっているほか、ストーリーを補完するドキュメントアイテムも増え、アドベンチャーゲームとしてのコンテンツ量もしっかりボリュームアップしています。

一方で解決に必要な時間が長くなった故か少しテンポの悪く思える瞬間もあり、その点ではオリジナルの追い立てられるような恐怖感と少し違った印象を受ける部分となりました。

経験者にも初心者にも、オリジナル諸共プレイしてもらいたい作品

以上のように画家編の冒頭だけでも単なる画質の向上に留まらない大きなパワーアップを遂げたことがよくわかる本作。オリジナルの少しの視点移動で何もかもが変化し得る不気味さや、狂気的な恐怖演出を引き継ぎながら、立体音響や光の効果といった現代化した機能を利用して更に没入感を増し正当な進化を遂げた作品だと言えるでしょう。

オリジナル版『Layers of Fear (2016)』

一方で、ストーリーやパズルのボリュームアップの影響か、オリジナルで得られたようなテンポ感抜群の恐怖体験は少し抑え気味だったり、リアルな映像を実現した弊害としてオリジナルの独特の雰囲気が損なわれている部分が感じられるのは、オリジナルプレイヤーとしては寂しい所かもしれません。

また、没入感を高める工夫の一環としてか、オリジナルと違い積極的な操作説明を得る機会がなく、慣れない人には序盤のテンポを悪くする一因となるようにも思えます。ただ、元々複雑な操作はなくコンフィグで確認もできるため、プレイに困ることは無いでしょう。

もっともこれらの小さな欠点についても、むしろ本作がオリジナルの単純な上位互換でないことを際立たせていると言えるでしょう。本作からプレイする人にもぜひオリジナルの絵画チックな独特の雰囲気のもと、押し寄せる狂気を感じさせる絶妙なテンポの恐怖演出も味わってほしく思います。もちろん経験者も本作をプレイしてからオリジナルをもう一度プレイすれば、新たな視点で作品を楽しめること間違いなしです。

スパ君の一言



コンテンツのボリュームアップと最新技術の上手な利用でオリジナルを遊んだプレイヤーも満足間違いなしスパ!オリジナルにはオリジナルの良さが残されているのもニクい所スパ~。


  • タイトル:Layers of Fear

  • 対応機種:Windows/MacPC(SteamGOG.comEpic Games Store)/PS5/Xbox Series X|S

  • 記事におけるプレイ機種:WindowsPC(Steam)

  • 発売日:2023年6月15日

  • 著者プレイ時間:2.5時間

  • サブスク配信有無:

  • 価格:後日発表
    ※製品情報は記事執筆時点のもの


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