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『マリーのアトリエ Remake』先行プレイーほんわかタッチで描かれる元祖・錬金術士ライフ

冒険者ハレッシュの必殺技「面倒くさくて名前がない」や、いつも飛翔亭にいるのんだくれのおじさんなどを見て、あまりにも懐かしくなってしまいました。

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コーエーテクモゲームスの「アトリエ」シリーズ25周年記念作品として7月13日(木)に発売されるスローライフRPG『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』。記念すべき「アトリエ」シリーズ第1作目はどのように生まれ変わったのか?PS5版の先行プレイレポートをお届けします。

◆落ちこぼれ錬金術士がアカデミーの卒業試験に挑む!

主人公のマリー(マルローネ)は、アカデミーの通称で知られる王立魔術学校きっての落ちこぼれ。それでも彼女を見捨てなかった教師のイングリドは、最後のチャンスとして、卒業試験のためにマリーに小さなアトリエを与えます。

卒業の条件は、5年後までに先生を納得させられるだけのアイテムを完成させること。そのためには勉強をしつつ、参考書や調合に必要な道具を買うための資金も稼ぎ、時には冒険者を雇って遠くの地まで採取に出かけなくてはなりません。豪快で大雑把なマリーの、ドタバタなアトリエ生活が幕を開けます。

◆「無期限モード」で期限を気にせずまったり遊べる!

本作の大きな特徴のひとつはゲーム開始時に「無期限モード」を選択できることです。このモードでは、5年間というストーリー上の設定を気にすることなく、腰を据えてじっくりと卒業試験に挑むことができます。リメイク版であらたに追加された機能です。

期限がある「通常モード」はよくいえば緊張感がありますが、見方を変えるとあくせくした気持ちが生まれてしまうともいえるので、これは嬉しい仕様です。

◆デフォルメ頭身でほんわか感アップ

1997年に発売されたオリジナル版『マリーのアトリエ』では、イベント発生時以外の通常時はキャラクターがデフォルメタッチのドット絵で描画されていたため、リメイク版の3Dモデリングもそれを汲んだデフォルメタッチとなっています。

オリジナル版発売当時は女性イラストレーターによるキャラクターデザインや決してヒロイックではないほのぼのとしたストーリーから筆者は「少女漫画のようなおもしろいゲームが出たな」と思ったものですが、リメイク版は童話ライクというかキッズアニメ風というか、それよりも「ほんわかとした雰囲気」が前面に出ている印象です。

クレイアニメのような趣も感じられる画作りです

本作はタイトル画面で流れるノスタルジックなメインテーマも高く評価されていますが、その曲名が「好きだった絵本」であることからも、いい方向性だと感じました。

◆プレイの流れは近年のシリーズ作と同じ

アトリエ」シリーズにおけるプレイの基本的な流れは一作目である本作ですでに完成していたといえるので、

近場で採取しつつ簡単な依頼で少しずつお金を稼ぐ→稼いだお金で参考書や器材を整える→(より強い冒険者を雇って)さまざまな材料を集め、より高度な調合に挑む

という、シリーズファンにはおなじみの流れでゲームが進行します。

マリーの親友にしてよき理解者でもあるシア
駆け出しの冒険者ルーウェンとの出会いのシーン。街ではさまざまな出会いが待っています

また、採取をする際は特定の採取地に出向いて材料を集めることになりますが、水であれば川べり、植物であれば木々の密集したところ、キノコであれば木のたもと…と、オリジナル版と比べると狙った材料を重点的に集められるのは嬉しいリメイクポイントです。

推奨レベルが高い採取地ほど、強力なモンスターが生息しています
レアな材料は虹色に輝いていてひと目でわかるので、優先的に採取できます

採取地にはモンスターたちが生息していてマリーを見つけると近寄ってきますが、索敵・追尾してくる範囲があまり広くないため、バトルを避けるのは難しくないと感じました。

逆に戦いたいときは、近年のシリーズ作のように手にした杖を振って敵に当てれば有利な状態(先制攻撃)で戦闘に入れます。

バトルで選べるコマンドは「通常攻撃」、MPを消費する「必殺技」、「防御」、「アイテム」使用に「隊列変更」と「逃走」を含めた6種類。シンプルですので迷うことはないでしょう。逃走はキャラクター単位で実行でき、失敗するたびに逃走の成功率が上がっていく仕様となっているので強敵と遭遇してしまった際も逃走しやすくなっています。

採取地では上記のような通常の採取のほかに「簡易採取」も実行できます。これは「移動することなくその場で採取できる/何が拾えるかはランダム/1回実行するごとに1日経過/たまに魔物と戦闘になる」というもので、オリジナル版を思わせる仕様になっています。

バトルはオプション設定で難易度を「EASY」、「NORMAL」や「HARD」、クリア後に追加される「VERY HARD」の4段階に調整できるようになっており、初期設定は「NORMAL」でした。この難度だと、オリジナル版より少し遊びやすくなっているように感じました。

ちなみに「HARD」は"敵が強くなる代わりに、取得経験値が(NORMAL以下より)増える"設定になっており、選ぶメリットも用意されています。キャラがしっかり育ったあとで経験値にブーストをかけたいときや、プレイに慣れた人がサクッと周回したいとき(少ない戦闘回数で効率よくレベルを上げる)などに選ぶのがいいかもしれません。

◆プレイに変化をもたらす要素

「思い出」でイベントをより楽しむ

メインメニューから確認できる「思い出」のイベントリストではまだ見ていないイベントの発生条件をチェックできるほか、見終えたイベントではキャラクター同士のかけ合いが追加されます。気に入ったキャラクターのイベントや、まだ見ていないイベントを追いやすくなっています。

実績達成でステータスアップ

「調合を一定回数こなす」「採取に一定回数出かける」などのさまざまな実績が用意されており、達成するごとにマリーたちのステータスが少し上昇します。スローライフRPGであるとはいえ、人里から遠く離れた採取地では魔物も強力になります。「もうちょっとこなせばこの実績を達成できそう」という動機が、プレイのいいスパイスになっています。

イングリド先生の課題

イングリド先生からは、卒業試験のほかに中間目標としてさまざまな課題が課されます。チュートリアルの延長線上のようなもので課題内容はあまり難しくなく、かつ達成することで資金を援助してもらえるので積極的にこなすのがよさそうです。

フォトモードでスクショ撮影を楽しむ!

フィールドを自由に歩けるときはどこでもL3ボタンでフォトモードに移行でき、キャラクターのポーズや表情を設定しながらのスクショ撮影を楽しめます。さらに、フォトモード専用ステージである「思い出の館」では、訪れたことのある採取地、雇ったことのある冒険者などを選択・配置してさらに自由度の高い撮影を楽しめます。

これがなかなか"時間泥棒"で、ちょっと手を出してみたらあっという間に時間が経過してしまいました。ちなみに、この記事の冒頭にあるスクショはアトリエでフォトモードを実行して撮ったものです。

◆上質な絵本を読むように

ボイスは基本的にオリジナル版のものを使用しており、さらに本作用にアレンジされたBGMもオリジナル版の雰囲気を損なうことなくリメイクされているので、本作はプレイしているといろいろな意味で"時代感"があります。

とはいえ、システム面・演出面は遊びやすく調整されているので、そこも昔のままで遊びづらいということはありません。前述したように画作りもほんわかしたメルヘンチックな方向で仕上げられており、そういう雰囲気を好む人は特に楽しめると思います。

森の奥深くでの、妖精さんたちの長老との出会い。毎月決まった額の給金を払うことで、日々の作業を手伝ってくれる妖精さんを雇えるようになります

約3時間プレイし、作中の期間でいうなら最初の1年間を遊んだ感想としては「ある落ちこぼれ女性錬金術士の日々を、絵本を読むように楽しむ」ゲームになっていると感じました。

ワールドマップ移動時には、オリジナル版にはなかったミニゲームが発生することも。挑戦すると結果に応じた銀貨を獲得できます

「アトリエ」シリーズの記念すべき第1作であるスローライフRPG『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』は、7月13日(木)にPS5 / PS4 / ニンテンドースイッチ / Steamで発売予定です。

毎年決まった時期になると、王室騎士団が広範囲のモンスター退治に出発します。このイベントが発生すると1カ月間ほどモンスターと出会わなくなるので、遠出して採取するチャンスです
BGMはリメイク版とオリジナル版の好きな方を選択でき、曲単位で選択できます(一括での変更も可能)

本作の先行プレイレポートはここまでとなります。次のページでは、筆者が思う「本作の通常モードの魅力」とキャラクター描写がすばらしい「ザールブルグが誇る美女2人のこぼれ話」を書き散らしていますので、興味がある方はご覧ください。


《蚩尤》
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