新たなパブリッシング事業で「日本から海外への架け橋」に進む「架け橋ゲームズ」のブースレポ&ミニインタビュー!【BitSummit Let's Go!!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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新たなパブリッシング事業で「日本から海外への架け橋」に進む「架け橋ゲームズ」のブースレポ&ミニインタビュー!【BitSummit Let's Go!!】

Managing Directorであるザック・ハントリ氏がミニインタビューに答えてくださいました!

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新たなパブリッシング事業で「日本から海外への架け橋」に進む「架け橋ゲームズ」のブースレポ&ミニインタビュー!【BitSummit Let's Go!!】
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7月14日から16日にかけて京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された「BitSummit Let's Go!!」。日本国内のみならず各国からゲーム関係者の集う本イベントが今年も開催されました。本稿では「架け橋ゲームズKakehashi Games)」のブースに訪問したレポをお届け。さらにはManaging Directorであるザック・ハントリ氏にミニインタビューさせて頂けるという機会にも恵まれましたので、あわせてお伝えしていきます!

「架け橋ゲームズ」はインディーゲーム好きなら知っている……あるいは知らずともお世話になっているだろう、海外ゲームの日本展開をサポートする会社。高品質のローカライズからレーティング審査までをサポートと、多岐に渡るパブリッシングサポートで、開発者・ユーザー問わず非常にありがたい存在と言えるはず。今までサポートされてきたタイトルの数はまさに膨大の一言!中には『Dead Cells』『Fall Guys: Ultimate Knockout』『Sifu』などの名前も並びます。

そんな同社ですが、今回行われた「BitSummit Let's Go!!」にてワールドワイドパブリッシング事業を開始すると宣言。日本から世界へ、ワールドワイドにゲームを発信していくことを明らかにしました。同発表の中で上げられた、本事業の初となるタイトルは『Sagres』『SONOKUNI』の2作!

四角で構成された「架け橋ゲームズ」ブースはXの字に分割され、4つのタイトルが試遊可能。上記の2タイトルに加えて『Wargroove 2』『Kingdom Eighties』を遊ぶことが出来ました。

◆さっそく『Kingdom Eighties』をプレイ! 80年代アメリカの郷愁が海を渡って日本人に刺さる……!

そこで早速、6月26日に発売されて現在は日本語版リリースが待たれる『Kingdom Eighties』をプレイさせてもらいます。

本作は『Kingdom』シリーズの舞台を80年代に移した一作。なんだか経験したこともないアメリカの80年代がひたすら懐かしくなってしまうタイトルです。近所の子供たちにメダルを配って働かせ、チャリンコに乗りながら謎の生命体と戦っていくという、シリアスながらもユーモア精神あふれる内容になっていました。

翻訳も実にいい味を出していて、難易度には「ガチでしんどい」など、80年代アメリカ映画でみたような、フランクな日本語がずらり。日本人としてもかつて映画やドラマで見たことがあるような、どこか懐かしさを感じるワードセンスが印象的です。

日本人にも懐かしい80年代アメリカのサマーキャンプ。興味を持った方は、日本語版リリースの暁に遊んでみてはいかがでしょう。


◆ザック・ハントリ氏ミニインタビュー!「日本から海外への架け橋」に乗り出した「架け橋ゲームズ」

――それでは、よろしくお願いします! この度「架け橋ゲームズ」さんは11年目を迎えられ、ワールドワイドパブリッシングを発表されました。そこで、今回の事業拡大におけるきっかけや理由はあるのでしょうか。

ザック・ハントリ氏(以下、ザック氏):まず、「架け橋ゲームズ」は私と矢澤竜太さんの2人で設立した会社です。当初の目的は、実のところ「日本のゲームを海外に届けたい」だったんですよ。ですが「海外の良作を日本に届けるサポート」がビジネスとして成り立ちまして、そちらの方を10年間やってきました。

そして、この10年という期間で様々なノウハウを詰ませてもらって、今やっと日本のゲームを海外に届けられる自信がついたのです。これからは今までの経験をもとにワールドワイドパブリッシングの道を歩んでいきたいですね。

もちろん、今までのようなパブリッシングサポートも続けていきます。それと同時に「日本から海外への架け橋」にもなれたらと考えています。

――設立されてから10年、ゲームをとりまく環境も変わってきたと思います。「架け橋ゲームズ」さん自身はそんな中でどのように変化されてきたのでしょうか。

ザック氏:変化について言うと、「架け橋ゲームズ」はクライアントさんの“鏡”みたいな変わり方をしていますね。

「このゲームを翻訳してくれる?」というローカライズ依頼から始まって、徐々に「ニンテンドースイッチでも出したい」「CEROってどうしたらいいの?」のようなリクエストも増えてきました。クライアントさんの問題に応えるように、知識や経験を積んでいけたと思っています。

だから“私たちが変化した”というより“クライアントさんにあわせて一緒に変化した”という10年間だったでしょう。これからは「日本から海外への架け橋」となって、日本のクライアントさんと一緒に変化していくつもりです!

――まさしく“パブリッシングサポート”といった変化の仕方ですね! ところで「架け橋ゲームズ」さんがこれから手掛けたいといったジャンルなどはおありでしょうか?

ザック氏:特にこういったジャンルを手掛けたいというのはないですね。デベロッパーさんの「これを作りたい!」という情熱に沿って展開していきたいです。

――ありがとうございます。それに絡めて、ワールドワイドパブリッシング事業では今後、どのような展望を描いていらっしゃいますか?

ザック氏:日本のゲーム開発者さんたちに、僕たちがビジネスでパブリッシング事業をしているわけじゃなくて、海外にゲームを持っていく仲間として働いているということが伝えられたらと思っています。

始めたばかりの今、成功するかしないかの断言はできないのですが「日本のゲームを海外に持って行って成功する可能性がある」と感じてほしいですね!

――最後に「BitSummit Let's Go!!」来場者の方々を始めとした、日本のインディーゲームファンに対して伝えたいことがあればお伺いしたいです!

ザック氏:この10年間、僕たちがここまでこれたのはインディーゲームファンが居たからです。

インディーゲームはまだニッチな部分もあって、特に「架け橋ゲームズ」の名前はマイナーだと思うのです。だけどインディーゲームファンの方々が私たちのローカライズ作品をプレイして、友達やコミュニティを通じて「良い!」と繋げていってもらえて、それで“架け橋”ファンが増えていったかなと思います。

インディーゲームファンの方たちが居なければ、この10年を迎えることは出来なかったと思うので、心から感謝しています。これからも変わらず「架け橋ゲームズ」を見守ってくだされば幸いです!

――この度は、ありがとうございました!


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《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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