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手描きパズルADV『The Master's Pupil』―ユニークな風景を描くため、2000時間かけた作品【開発者インタビュー】

すべて手描きなだけあり、独特な世界が展開します。

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手描きパズルADV『The Master's Pupil』―ユニークな風景を描くため、2000時間かけた作品【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Pat Naoum氏開発、PC/Mac/海外スイッチ向けに7月28日にリリースされた手描きパズルアドベンチャー『The Master's Pupil』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、モネが見た世界を舞台にした手描きのパズルアドベンチャー。妻カミーユに先立たれた喪失感や、画家としての才能を脅かす白内障への抗いなど、モネが経験した困難を追体験し、乗り越えていきます。ゲーム内のほぼすべてのパーツが、本物の絵筆を使って丹念に作られているのが特徴。テキストはないため、英語が読めなくてもプレイ可能です。

『The Master's Pupil』は、1,700円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Pat Naoum氏(以下Pat)こんにちは、Pat Naoumです。オーストラリア、シドニー出身のソロ開発者で、本作は私のデビュー作になります。一番好きなゲームは『風ノ旅ビト』です。シンプルですが夢中になれますし、私が何度もプレイした数少ないゲームの1つです。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Pat本作は、クロード・モネの目の中を舞台にした手描きのパズルゲームです。目の中を舞台にしたゲームを最初に思いついたのは、Suren Manvelyanのアートを見たときでした。人間の虹彩をクローズアップして撮影したもので、緑の蔓が生い茂る小さな風景のようだったのです!「誰の目なのか?これらはフィクションなのだろうか?」と、私は考え始めました。そして、私はクロード・モネが白内障だったことを思い出したのです。そしてこれが本作の最終ステージに相応しいと思いました。こうして、私はモネのスタイルに合わせて、本物の絵の具と紙を使って本作のための絵を描き始めたのです。そのスタイルが、本作のすべてのコンセプトを結びつけることになりました。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Pat間違いなく『Braid』『Limbo』『風ノ旅ビト』ですね。最初の2つはパズルゲームで、システムやスタイルが面白く、ゲーム開発は達成可能な目標だと思わせてくれました!『Limbo』と『風ノ旅ビト』は、どちらも言葉のないゲームで、テキストもセリフもありません。私は、世界そのものを通して物語を作り上げる方法が気に入りました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Pat2000時間も絵を描かなければいけなかったことだと思います。どんな形やエリアも同じにならないよう、絶えずユニークな風景を目指しました。長い時間をかけて、たくさんの絵を描きましたよ!

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Pat本作に対する愛がたくさん届いており、本当に素晴らしいです。特に印象に残っているのは、一緒にプレイした家族が、本作に触発されて日曜日に絵を描いたり、アート制作をしたりし始めたと聞いたことです!本作がきっかけで、家族が一緒に創作活動をするようになったというのは、本当にうれしいですね!

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Pat過度な変更や追加をするつもりはありません。しかし、バグが出た時はできるだけ直してきました。バグ修正はできる限り長く続けていくつもりです。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Pat本作にはテキストがありませんので、日本人でもすぐにプレイできますよ!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Patはい、大丈夫です。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Pat本作をプレイしてくださった皆さん、ありがとうございます。ぜひ感想を聞かせてください!また、DiscordやSNS、あるいはメールでも、Google翻訳でも構わないのでいつでもご連絡くださいね!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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