18年の時を超えて蘇ったSTGには根源的な魅力が詰まってた。Steam版『雷電III×MIKADO MANIAX』【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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18年の時を超えて蘇ったSTGには根源的な魅力が詰まってた。Steam版『雷電III×MIKADO MANIAX』【プレイレポ】

非弾幕×高速弾の王道を貫くファイティングサンダーな縦STG『雷電III×MIKADO MANIAX』のプレイレポートをお届けします。

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朝夕は涼しくなってきたけれども、日中はまだまだ暑い今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回はそんな残暑を吹き飛ばすようなSTG、9/8にSteamで配信されたMOSS開発・NIS America販売の『雷電III×MIKADO MANIAX』について、実際に遊んでみたプレイレポートをお届けします。

『雷電III×MIKADO MANIAX』とは

本作はアーケードで人気を博した縦スクロールシューティング『雷電』シリーズの第3作目の移植となります。オリジナルとなるアーケード版が稼働したのは2005年で、そこから多数のプラットフォームに移植されました。実は以前にもSteam版の移植が存在したのですが、今回配信されたのは18年ぶりとなるリニューアル版で、以前の移植では対応していなかった日本語にも完全対応したバージョンとなります。

3種類のメイン・サブウェポン+ボム。シンプルでわかりやすい縦シューティング

『雷電』シリーズの特徴と言えば、縦スクロールSTGの中でもきわめてシンプルなゲームシステムを採用していること。本作では自機のタイプセレクトなどはなく、道中で出現するパワーアップアイテムのどれを取得するかで使用する武器が変わります。

まずは赤アイテムのバルカン。攻撃ボタン押しっぱなしで広範囲を攻撃するショットで、パワーアップしていくと画面全体をほぼカバーできるほど攻撃範囲が増します。主にステージ道中でザコを薙ぎ払っていくのに最適な武器です。

次に青アイテムのレーザー。自機からまっすぐに飛ぶ強力なレーザー光線を放ちます。レーザーは見た目より攻撃範囲がありザコなら貫通して薙ぎ払えますし、またボス戦ではその高威力でボスを素早く沈めることができます。

最後に紹介するメインウェポンは緑のプロトンレーザー。これは一見レーザーの色変えのように見えますが、自機の移動に応じて左右に鞭のように振るうことができる武器です。上手く使えば複数の敵やボスの部位をまとめて攻撃できる武器なのですが、思うように振るうのはなかなか難しい武器です。実質この武器はハズレで、基本的にはステージ道中は赤のバルカン、ボス戦では青のレーザーを選択していきたいところです。

また、メインの3色の武器のほかにサブウェポンとして3種のミサイルが登場します。出が遅いが前方に強力なミサイルを放つ黄色い「m」のニュークリアミサイル、画面上の敵を執拗に追いかける緑色の「H」のホーミングミサイル、前方の敵に誘導する紫の「R」のレーダーミサイルが登場し、それぞれ特性に応じて使い分ける……と言いたいところですが、本作ではレーダーミサイルが十分すぎるほどのホーミング性能を持ち、かつ威力がニュークリアミサイル以上に高い……とサブウェポン選択は実質レーダーミサイル一択となってしまっています。一説には設定ミスとも囁かれますが、18年越しのリメイクでも同様なのでこれは仕様なのでしょう。

最後に、画面上の敵弾と敵を一掃できるボムです。ボムは発動と同時に無敵になるので、敵弾に追いつめられる!と思った瞬間に即座に撃っていきましょう。また、オプションで自機やボムの初期所持数を変更できるので、特にこだわりがなければ所持数MAXにしておくのも良いかもしれません。(なお、ボム数MAXから一度に全部ボムを打ち込むことで解除される実績もあります)

シリーズ伝統の非弾幕・高速弾・横からスナイプ!自分なりの攻略パターンを編み出そう

『雷電』シリーズは弾幕シューティング登場・隆盛以前に登場したシューティングゲームという事もあり、本作も「非弾幕」で「自機狙い高速弾が中心」という、伝統的なシューティングゲームを踏襲しています。しかしながら、本作の難易度が低いのか?というと、まったくそんなことはありません。

高難易度ポイントの例として挙げられるのが「画面下部の敵からの狙撃」。縦スクロールシューティングでは上から来る攻撃をかわすには基本的に横に移動すれば良いので楽ですが、画面下部から横に撃たれるのは自機との距離が上から撃たれるよりも近く、なおかつとっさの上下移動はなかなか難しいため、避けるのが難しいのです。そのため、近年の縦スクロールSTGでは「ある程度画面下に行ってしまった敵は弾を撃たない」というのが不文律になっています。しかし、本作『雷電III』では「そんな不文律知らんな!」と言わんばかりに画面下から登場した戦車や、画面上から登場して画面下まで飛び込んできた敵戦闘機が容赦なく自機にガンガン発砲してきます。これに対抗するには自機の切り返し回避の技術の向上(「STG 切り返し」でググるとわかりやすい解説が出てきます)や、危険な敵が出現する場所を覚えて速攻で潰したり、時には決めボムを打ったり、といった自分なりの攻略パターンを確立する……という、昔ながらのシューティングの攻略技術が不可欠です。

筆者はある程度アーケードやPCのシューティングゲームを遊んできましたが、『雷電』シリーズは本作が初プレイです。先述した容赦ない画面下部の戦車スナイプや、一部背景と同化して見辛い敵弾には面食らいましたが、ゲームの全体的なテンポは良く、遊べば遊ぶほど攻略法が見えてくる絶妙なバランスはまさに古き良きSTGだ……という印象を感じました。ひたすら切り返しで高速弾を避けていく……という近年の弾幕系STGにはあまりない面白さもあるので、あえて古典的な縦STGを令和の今遊んでみたい!という方にはおススメです。

スパくんのひとこと



温故知新……そんな言葉が似合う縦STGスパ!



タイトル:雷電III×MIKADO MANIAX
対応機種:PS4/PS5/スイッチ/Xbox One/Xbox X|S/PC(Steam
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2023年9月8日(Steam)
著者プレイ時間:3時間
サブスク配信有無:
価格:4,180円(2023年9月15日まで3,762円)
※製品情報は記事執筆時点のもの

ライター:ずんこ。

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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