「Steam Deck」日本国内発売から1年…ValveのポータブルPCでゲーマーライフはここまで変わった!【2023年末特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「Steam Deck」日本国内発売から1年…ValveのポータブルPCでゲーマーライフはここまで変わった!【2023年末特集】

Steam Deckが日本でも販売されてようやく一年・・・一年間使い倒した筆者の所感を改めて振り返ります。

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「Steam Deck」日本国内発売から1年…ValveのポータブルPCでゲーマーライフはここまで変わった!【2023年末特集】
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Steam Deckが日本でも販売されてようやく1年……今では新モデルのOLEDも販売され、SteamではLinuxのユーザー割合も増えるというValveによるハードウェア調査の目に見えた統計データも出ています。


そんな筆者は1年前にSteam Deckが到着したばかりの際、ニンテンドースイッチと比較記事を書き、やや辛口すぎる感想を残しました。しかしながら、1年経ってあの時とどれほどに思いは変わったのか。1年間使い倒した現在の筆者の所感を改めて忖度なしで振り返ってみたいと思います。

部屋に帰らなくてもよくない……?

Deckが届いたのはコロナ禍の真っ只中の12月の終わり際、海外で先行販売が行われたといはいえ、まだ1年。ある程度のリファレンスやトラブルシューティングはあれど、一部の日本語タイトルの対応や安定性はお世辞にもまだまだでした。

犬と猫のシリーズ作品群は到着当時、Proton-8での日本語を含む多言語対応が行われるまで文字コードに起因するスクリプトエラーでプレイできませんでした。現在は問題なくプレイ可能です。

記事執筆段階の2023年12月、SteamOS/Protonの更新で対応タイトルも増えており、最近であれば『モンスターハンターライズ』もウインターセールで安くなったことで、プレイ候補として最適の一本となりました。

Steam Deckがアップデートされていくとは別に、筆者のプレイ環境が変わったことも2023年の大きな出来事のひとつでした。筆者は現在デザイン会社に勤務しているのですが、Macを買い替えた際に私用のディスプレイが一つ余った事が発端となりました。普段はプライベートルームと仕事部屋を行き来しているのですが、7月頃からあまりの忙しさに仕事部屋で寝る生活にシフトしたことで、Steam Deckがゲームプレイに占める割合の依存率が上がることになっていきます。2023年度にプレイしたタイトルの中で言えば『ライザのアトリエ3』や『Detroit: Become Human』などはSteam Deckでエンディングまでプレイしており、ADVなどのジャンルとの親和性は変わらず高いといえます。

そして、寝る場所が変わったことでドックの代わりとなる増設USBハブによる「サブPC」としての用途も増えました。そこからキーボード+マウスが必須な『Age Of Empire 3』やMODを入れた『Factorio』といったタイトルがメインPCと遜色なくプレイ可能になり、私のSteam Deckの評価を大きく変えることになりました。

ボードゲームでお馴染みの『Dominion』タッチディスプレイでプレイできることでトイレでも、(やろうと思えば)風呂でもプレイできる最高の一本。Steam Deckとの相性は、このゲームのためにあるといっていいほどです。

そうなると部屋に戻る頻度が目に見えて下がり、仕事が終わったらSteam Deckでゲームをプレイするという生活に変化するのは明白。Discordも仕事PCに導入済みのため、フレンドとプレイするのも困りません。

プライベートのメインPCはサラウンドサウンドシステムを構築済みで、チェアもエルゴヒューマンの最上位モデルの環境ではあるのですが、それを踏まえても現在は「Steam Deck優先」なゲームプレイ環境です。遊ぶ環境が整ったことで、ゲームを選ぶ基準が「Steam Deckでプレイできるかどうか」に変わってきています。

通信環境さえ安定すれば、『モンハン』のマルチもスマートフォンと通信をリンクさせることで出張での新幹線車内でも4G/5G環境下でのマルチプレイが可能。車内ではコンセントもあるため、目的地まで「一狩り行こうぜ」を文字通り実現できました。

マルチプレイスタイルプレイヤーには最高の一台

出張先に持って行ったことやプレイ環境の変化で改めて気づいたこととして、コントローラー設定の自由度と優秀さが挙げられます。4つの背面ボタン、アナログスティック下タッチパネルに操作を割り当てることで既存コントローラーにも負けない快適さを持ち合わせています。

最近では既存コントローラーでもオフィシャルで割り当てを変えられる機能は当たり前になってきていますが、ハード/クライアント側で細かくカスタマイズできるのはSteamならではといえるのではないでしょうか。

『アーマード・コアVI ファイアーズ オブ ルビコン』では、背面キーに割り当てを追加しています。とっさの際の操作誤爆が無くなったことや、ブースターを即座に使用可能になるなどのメリットだけではなく、プレイスタイルに合わせて押下割合やボタン連打なども調整できるので、こだわる人はとことんこだわれます。

Steamコミュニティで公開されていたガンナー向けの操作を調整して使用しています。

機能自体はSteamさえインストールされていれば既存コントローラーでも使用可能ではあるのですが、ハード一体型であるが故に親和性が更に際立っています。

使用すればするほど自分に馴染むハード

「Steam Deckが初のPC」という方にも会ったりと、筆者の2023年はSteam Deckを取り巻く出来事が数多くありました。忙しくなったあたりから明確にプレイ時間がガクッと変化していたりもしますが、6月以降はほぼSteam Deckのみでのプレイになっており、Steam Deckでのプレイを如何に快適にするかという考えに変わっています。

外部キーボードがあっても文字入力時に仮想キーが表れるなど、この辺りは今でもややマイナス。アクティビティの画像アップロードを多用する筆者にとってはかなり不便です。

コントローラーの細かい設定だけではなく、使えば使うほどにプレイヤーに馴染むハード設計は、到着した頃には想像もつきませんでした。あえて言うならば、バッテリー持ちと日本語入力との相性の悪さですが、テキストを打ち込む必要が多々あるゲームでなければ、実際のところあまり気になりません。

OLEDモデルも発売され、今後はスペックアップも伺える本機。サブ環境を整えたい方や、場所に縛られないプレイ環境を欲している方にはSteam Deckは改めて良い選択肢になりえるでしょう。自宅のネット環境が不安な場合、キャリアにもよりますが、スマートフォンを介した5G通信を利用したネットワーク接続も可能。PCを持ち出すなら今!なのかもしれません。


《rate-dat》

面白そうなことに頭を突っ込んで火傷してます rate-dat

本業はデザイナー。 印刷物やWeb、写真加工など色々とやっています。

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