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忖度なし!ニンテンドースイッチとSteam Deck、2大ハンドヘルドゲーム機徹底比較!

何かと比較の対象になりやすいニンテンドースイッチ(旧モデル)を使用してSteam Deckをハンドヘルドゲーム機として徹底比較しました。

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ニンテンドースイッチとSteam Deckをハンドヘルドゲーム機として忖度なしに徹底比較!
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【UPDATE】重さの記載に関して、ケースなしでの比較に変更いたしました。また、RetroArchに関する言及に関して、相応の知識があることを前提に加えました。

遂に2022年12月17日に発送が開始されたSteam Deck。PCユーザー以外からも大きく注目されていた本機。しかしながら、購入を悩んでいる方の中には本体の重さやバッテリーの耐時間など、気になる部分も多いのではないでしょうか?

本記事では何かと比較の対象になりやすいニンテンドースイッチ(旧モデル)を使用してハンドヘルドゲーム機としての違いを徹底比較しました。

◆横になってプレイするとやや気になる重さ

ニンテンドースイッチが約430gに対し、Steam Deckは約670gです。スイッチとの差は約240g、横になってゲームをプレイすると重みを感じる場面はあるものの、椅子に座って本体を一部デスクに置きつつのプレイでは、特段気になるほどではありませんでした。

ちなみに片手で持った際にはずっしりとした重量のため結構な不安を覚えます。しっかりと両手で抱えると安定しているのですが、コタツで寝転がって遊んで顔に落とした際にはかなり危険です。筆者も何度か寝る前にiPhoneを顔に落としたことがあるのですが、それでも結構な痛さがあるのでSteam Deckであれば・・・言うまでもないかと思います。しかしながら、ニンテンドースイッチでも同じ事なので、仰向けでプレイする際は顔に落とさないように気をつければ良いでしょう。

ニンテンドースイッチは対象年齢が幅広いこともあるせいか、上記の比較写真でも分かるように持ち運びにしろ純粋に持ってプレイする分にもそこまで苦を感じることはありませんでした。純粋に長時間プレイするにはSteam Deckは普段運動不足な方や、あまり重い物を持たないユーザーには結構厳しい重さでしょう。

◆当たり前だがバッテリー持ちはゲームによる

記事の執筆期間中、新旧各種色々なゲームをプレイしてバッテリー持ちを測ってみたところ、フルでGPUを使うようなゲームであれば4時間持てば御の字と言うところでしょうか。Game*Spark誌でも検証した『アイドルマスター スターリットシーズン』などが該当タイトルになります。

ですが、ゲーム中でも常に本体メニューからバッテリーの残容量と予想残時間が確認でき、リアルタイムに本体出力を落としてセーブさせることもできるのがSteam Deckの特筆すべき点といっていいでしょう。

ニンテンドースイッチでは『Skul: The Hero Slayer』を延々とプレイしていましたが、充電なしの状況下であれば平均して約4.5時間というところでした。公式サイトでも『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を基準としたバッテリーの持ち具合の目安がありますが、こちらで比較してもスイッチはかなり優れていると言えます。

◆ただし遊べるゲーム数は段違い

昨今のサブスクリプションサービスの例に漏れず、ニンテンドースイッチにもオンラインプランがあり、旧来のハードであるファミコンなどのゲームもダウンロードすることで数多くのゲームがプレイできます。

一方PCをベースとしたSteam Deckでは、デスクトップモードを利用することでXBOX Gamepass、OriginやEpic Gamesですら導入可能。合法的な手段を用いれるほどに本当に詳しいガジェットマニアなら、裏技的なテクニックになるもののRetroArchを導入でき(RetroArchはSteamストアでインストール可能)、過去のコンソールタイトルもプレイ可能です。

ただし、PCを持っていないことを前提にSteamのみに視点を絞ってしまえば、筆者のライブラリの3000本の中でもDeckの対応チェックが入っているのは約530本足らず・・・とはいえ前述のアイマスのように、非対応と表示されても動くタイトルはあるので、手持ち全てが対応していないというような事態はまずないでしょう。そういった意味ではSteam Deckは今後発売されるタイトルも含め、PC上で起動するSteam外のゲームもハンドヘルドでプレイできるという意味では圧倒的に軍配が上がります。

ですが、PC環境がないのにSteam Deckを買うというのは正直に言ってオススメはできない選択です。

◆一番の問題は値段

筆者がSteam Deckを買って最初に失敗を覚えたのは(Bluetooth)マウスとキーボード、接続ドックを買わなかったことでした。最上位モデルを買って購入したのは保護フィルムとケース、microSDXCカード 512GBでこれだけでも数万円しています。

なぜ必要かと思ったか、それこそPCであるためデスクトップモードを使う際に非常に不便だったからです。右スティックではマウスカーソルの操作は難しく、タッチパネルでは狙ったポイントを上手く狙えず、右側パネルだとドラッグしづらいと、忖度なしに使いづらいと言わざるを得ません。

しかし、ニンテンドースイッチはどうでしょうか。旧型でも有機ELタイプであっても、(Liteを除く)本体を買えばプレイに必要な物はドックから全てオールインワンで揃っています。更にドックへの接続時には、外部画面への出力がブーストされるニンテンドースイッチに大きく軍配が上がります。

Steam Deckはドックに接続しても画面出力は1280*800が最大値であり、内部解像度を上げる以外では対応できません。無論内部解像度を上げればその分処理も増大することは言うまでもないでしょう(Steam Linkに切り替えて自身のPCでリモートプレイにするのであればこの点は問題ありません。)。

最低容量でSteam Deckを購入したとしても、最終的なコストパフォーマンスは自身のプレイするゲームなどを鑑みれば、圧倒的にニンテンドースイッチは優秀と言わざるを得ません。

ただし、これはデフォルトの状態だけの比較かつPC環境がなければ、という前提があります。

◆圧倒的自由度はいうまでもなくSteam Deck

Arch LinuxをベースとしたSteam OSのため、Linux環境に慣れている方なら、この状態からでも各種ツール類を導入したり、公式のマニュアルに従えばWindowsもインストール可能です。

画像は『Long Live The Queen』スイッチでは『ロング・リブ・ザ・クイーン ~女王への道しるべ~』というタイトルで発売されています。

この記事では詳しいことは省きますが、筆者の方でもChromeのリモートデスクトップ機能を介して日本語化MODの導入検証なども行なっており、これはコンソール機では決してできることではありません。値段は張るものの、ネイティブでPCとして使用可能なSteam Deckは、使い方によってはもっと色々な楽しみ方もできるでしょう。

ニンテンドースイッチとSteam Deck徹底比較とは銘打っていますが、スイッチにはカジュアルにクイックで楽しめるオールインワンのメリットがあり、Steam Deckには玄人向けではあるものの、従来のコンソール機では決して味わえないカスタマイズ性があります。

◆悩む人は様子見で

現状でもハードウェアのアップデートを匂わせる発言が出ていることもありますが、やはり玄人向けのハンドヘルドゲーム機といわざるを得ないでしょう。新しいガジェットに目がない、ハンドヘルドでPCゲームをプレイしたい、といったような方でなければ万人には勧めがたいというのが偽りなき本音です。

特にゲーミングPCの代わりに本機を買うのは間違いなくオススメできません。遊びたいゲームがニンテンドースイッチにもあるのであれば後者を買う方が簡単です。かなり辛口な比較評価になってしまいましたが、本記事が悩んでいるあなたの助けになれば幸いです。


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