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戦場の顔をしてみろ!『Last Train Home』でド素人新米指揮官のためのRTSブートキャンプ【年末年始特集】

遠足気分で行軍するのはやめましょう。

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チェコスロバキア軍団のロシア脱出行を題材にした『Last Train Home』は、Steamレビューで「非常に好評」を獲得して注目を集めています。

ですが、『This War of Mine』のようなサバイバル要素にRTSを加えたゲームプレイが気になるけれど、RTSがよく分からないから不安、という人もいるかもしれません。RTSはコアなPCゲームというイメージもあり、ダウンロード配信の普及で購入しやすくなった今でも難しそうで手が出しにくい、なんてことはないでしょうか。

本作のRTS部分は他のゲームに比べてやるべき要素は多くなく、難易度調整もあるので初心者にもかなり優しいシステムになっています。そこで本稿では「ド素人新米指揮官のためのRTSブートキャンプ」と題して、戦乱に翻弄される人々の物語に触れていただけるよう、チュートリアルでは説明されないゲームプレイのコツをレクチャー致します。

漫然と動かして撃ち合い合いが終わるのを待つだけでは、戦場で生き残ることはできません。

伝令を無視するな!始める前に通知のセッティング

RTSはターン制と違って、刻々と流れていく時間の中で兵士を動かします。画面上にある全ての情報を把握し、適切に対処するのがプレイヤーの役割です。ですが初心者にいきなりそれは難しいので、入ってくる情報を一つ一つ見て、その都度落ち着いて考えられる時間をゲームセッティングで作りましょう。

そのために、ゲームをスタートする前に設定の「難易度」の項目から、ゲームの自動停止のセッティングを変更します。ほとんどの項目は初期状態でオフになっていて、このままでは会敵しても時間が流れ続けます。

敵発見の報告が入ってももたついてる指揮官に命は預けられませんよね?慣れないうちは全ての項目をオンにして、報告が上がるごとに時間を止め、指示を出してから時間を動かす。まずはこれを徹底するところから始めましょう。

全体、前へ進め!グループ命令でスマートに部隊を動かそう

孫子曰く「命令が不明確で徹底せざるは将の罪」。ということで、敵と戦う前に、部下の兵士をキビキビと動かせるように練習しましょう。ユニットをクリックして動かす、範囲をドラッグして複数指定するのはチュートリアルでもやりましたが、全体指令、グループ割り当てについては教えてくれません。キーボードのコマンド入力が使えると指示の効率が大幅に改善するので、左手の活用を意識してください。

兵士は各兵科2名ずつ10人がベーシック。2分隊の行動でも一通りこなせるので、この並びで基本的な指示出しをやっていきます。

最初にショートカットを使った全体指示をやってみましょう。左手でCtrl+Aを入力してください。すると兵士全員が選択された状態になり、次に入力するコマンドはその全体に対する命令に変化します。これは戦闘の途中で加わった援軍にも適応され、素早く集合をかける、サイレントで隠れる、とにかく逃げる、様々な場面で使い道があります。ただし、重機関砲などの兵器で構えているユニットにはかからないので、ちゃんと外すのを忘れないように。

次に、画面下の肖像アイコンから複数選択する方法です。Shiftキーを押しながら、対象となるユニットをクリックしていってください。ポップアップが1人だけでなく、クリックした全員になっているのが確認できましたか?以降は全体指示と同様に、選択した全てのユニットに命令が適応されます。

このShiftを使った複数選択の状態から、Ctrl+任意の数字キーで「グループ登録」を行うと、以降は数字キーを1つ押すだけで、先程登録した複数ユニット選択を簡単に呼び出せるのです。分隊作成でグループ登録は重要なので、必ず使えるようになりましょう。

お勧めは前衛、後衛、斥候でそれぞれ登録して、交戦や進軍で陣形を作ることです。カバーが少ない場所で戦うときには、射撃が不利な拳銃持ちの兵科を後方に退避させるだけでも被弾率をかなり減らせます。

練習

  1. 全体指示を使って移動させる

  2. 全体にサイレント、解除の指示

  3. 前衛(ライフル兵、機関銃兵)、後衛(擲弾兵、衛生兵)、斥候(偵察兵)の3グループを作る

  4. アルファ、ブラボーの2分隊を組む

見敵必殺、見つかる前に見つけ出せ

なぜ兵士になった?戦争の顔をしろ、殺すときの顔だ!……はい、どこかの海兵隊で耳にした台詞ですが、この気概はプレイをするに当たって大事な心構えです。

敵軍の指揮官(ステージ設計者)は、プレイヤーをおもてなしするために兵士を配置しています。いわゆる「戦場の霧」で、自部隊からは敵がどこに潜んでいるかほとんど見えません。愉快な遠足じゃないんですから、何も考えず真っ直ぐ進んでいけば、重機関砲であっさり蜂の巣にされるでしょう。

プレイヤーの隊はわずか10人なのに対し、敵の軍勢は30人や50人を上回る多勢に無勢。よって、本作の戦場でプレイヤーがまず考えなければならないのは「敵の待ち伏せを見破り、その裏を突いて潰す」戦術です。全員生還を目指すのであれば、敵に気付かれる前に制圧する、それこそSWATのような急襲の動きが必要です。そのために「戦争の顔」、つまり敵兵を容赦なく素早く仕留める思考が大切なのです。

急襲を仕掛けるとは、「相手が気付いて対応を始める前に、こちらが優位になる状況を作ること」。向こうが振り向いて撃ち始めるときには、既に兵器が破壊され、敵兵を数人撃ち倒し、全員が安全なカバーポジションに着いている。敵がカバーに隠れる前にこれらを完了させられれば、拠点は奪ったも同然です。

「これより突入する。3、2、1、GO!」

序盤の敵拠点を例に急襲を実践してみましょう。このような遠目に土嚢が積んであるところには兵器がある可能性が高く、少なくとも敵兵が待ち構えている場所。迂闊に近づく前に偵察で陣地の状況を把握します。

敵ユニットにカーソルを合わせると、赤い範囲で視界が表示されるので、そこを通らないルートを取りましょう。ゲームでは親切に必ず裏道が用意されているので、とりあえず目に付いた細い道を進めば大体突入ポイントまでたどり着けます。

この陣地では崖の裏に登る急な坂道が手薄になっていました。兵器にも近く奇襲にはおあつらえ向きです。回り込んでスタンバイポイントに着いたら、最初に擲弾兵で兵器を潰します。兵器は回転が遅いので、見つかっても多少の時間は平気です。できれば格好良く最初の一撃はグレネードでやりたいところですね。

グレネードを投げ始めたタイミングで、今度は全員で一気に突入します。爆発で敵兵が動き出す数秒の間に、フルカバーポジションまで一気に駆け抜けましょう。ここでは2サイドに土嚢が積んであるので、2分隊で挟み撃ちする形を取ります。挟撃はカバーした敵の背後を取れるので、撃ち合いで消費する弾薬も少なく済みます。今回は少数だったので反応する間も与えず敵は壊滅、多少のかすり傷だけで制圧が完了しました。

拠点の偵察、兵器の破壊、カバーポジションの確保。これらを敵が動き出す前の5秒で実行するためにはどうするか、予め作戦を立ててから行動する。幸いゲームでは実際に人が死ぬわけではありません。

多少心は痛むかもしれませんが、何度も挑戦してスマートな戦い方ができるよう練習しましょう。そうした作戦立案ができるようになれば新米指揮官は卒業です。「少佐」の階級に恥じない働きで、兵士達を新しい故郷まで送り届けてください。

《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

ゲームの世界をもっと好きになる「おいしい一粒」をお届けします。

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