カリプソメディアは、Claymore Game Studiosの手がけるリアルタイムステルスストラテジー『Commandos: Origins(コマンドス オリジンズ)』を、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年4月9日(Steamは4月10日)リリース予定です。
本作は、1998年にシリーズ第1作が発売された『Commandos』シリーズとしておよそ19年ぶりとなる完全新作。舞台となるのは第二次世界大戦下のヨーロッパ、ドイツ軍によって各国が次々と陥落していく中で、英国政府が結成した特殊部隊【コマンドス】がドイツ軍の戦力を削ぐための過酷なミッションに挑みます。
ゲームは見下ろし画面で、各隊員が持つ特別な能力を駆使しながら、リアルタイムで行動する敵兵士に見つからないように潜入任務を達成していきます。シリーズ第1作の前日譚として【コマンドス】が結成される“はじまり”が描かれるストーリーも注目です。さらに、2人協力プレイにも対応しています。

本稿では、2025年3月19日に行われたメディア合同のプレスツアーの内容をお届けしていきます。
ステルスRTSの始祖が復活!
『コマンドス オリジンズ』の舞台は1940年。ダンケルクの戦いで撤退を余儀なくされたイギリスの首相ウィンストン・チャーチルは、少数精鋭でドイツ軍に打撃を与える特別な部隊結成を命令。首相の指示を受けてトーマス・ハンコック(コードネーム:サッパー)が、メンバーを集めるシーンから物語は始まります。
プレスツアーでは、いくつかのミッションでのゲームプレイを通じてゲームの遊び方や特徴が紹介されました。最初のミッションでは、上官への暴力事件で投獄中の「グリーンベレー」をスカウトすべく、サッパーがエジプトにある英国軍の前哨基地へ向かいます。


このミッションでは、サッパーと脱獄したグリーンベレーが、見つからないように基地を脱出するのが目的で、ゲームのチュートリアルを兼ねています。基本的な移動やアクション、敵の視界を示す「ビュ―コーン」の見方やステルス行動の鉄則などを学びながらゲームを進めていきます。
「ビューコーン」には2種類の視界があり、ストライプで表示されるエリアであれば伏せて行動すれば発見されません。また、敵兵士は巡回する、定期的に別の作業をする、会話するなど、それぞれが独自の行動パターンを行うので、タイミングを見極めて行動することも重要です。



敵の死角を突きながら隠れたり、ノックアウトしながら目的地へと移動していきます。しかし、兵士が向かい合ってる場面などはルートが塞がれ、片方の兵士を倒したらもう一方に見つかってしまう危険性があります。

「コマンドス」の特殊能力を駆使せよ
【コマンドス】の各隊員には固有の能力が用意されています。例えばグリーンベレーは、音を出して範囲内の敵の注意を引く「ノイズメーカー」が使用可能で、敵兵士が向かい合っている場面であれば、片方の兵士をおびき寄せて倒すといったアクションに活用できます。
サッパーは上を歩いた兵士を倒せる「クマ罠」などのアクションを使用できます。部隊員にはそのほか、遠くから敵を倒せる「スナイパー」、車やツールを自在に操る「ドライバー」、変装のプロ「スパイ」、水上や水上での行動を得意とする「マリーン」が登場します。



グリーンベレーの「ノイズメーカー」で敵を引き寄せ、移動経路に「クマ罠」を仕掛けておけば安全に敵を倒すことができるなど、隊員たちのアビリティの組み合わせで活路を開くのが本作の大きな醍醐味。北極や砂漠、都市など環境と参加メンバーが異なる全14ミッションで、戦略性の高いステルスプレイを楽しめます。
さらに、複数隊員を同時行動させる「コマンドモード」が本作より登場。モード中は時間停止状態になり、アクションを予約しておくことで一斉に敵を倒したり、より複雑なスキルの組み合わせを駆使したりと、幅広い戦術に利用可能です。




ミッション中にサブ目標が発生したり、ステージに隠されたコレクティブアイテムを探すといった要素も。探索することでアイテムやギミックを発見することもできます。緻密なステルスから強引な突破まで、ミッション遂行するためのアプローチは豊富に用意され、プレイヤーごとに異なる楽しみ方ができそうです!


『コマンドス オリジンズ』スタッフQ&A
ここからは、Claymore Game Studiosのスタジオディレクターであるユルゲン・ロイスヴィク氏(以下、ロイスヴィク氏)への『コマンドス オリジンズ』に関するQ&Aの内容をお伝え。ゲーム内の機能や本作にかける想いなど、さまざまな質問に答えていただきました!

――『コマンドス オリジンズ』は、制作に何年くらいかかったプロジェクトですか。また、リリース直前の現在はどんな心情でしょうか。
ロイスヴィク氏:開発は何もないところから始め、約5年かかりました。最初は私(ユルゲン)一人で開発をはじめ、その後6人の小さなチームで開発を進めていき、人を少しずつ増やして現在の開発チームになっていったんです。
発売を数週間後に控え(イベントは2025年3月19日に開催)、非常にワクワクしています。現時点では、まだトレーラーなどしか見せられていないので、実際にプレイしたユーザーからの反応を楽しみにしています!
――なぜ『コマンドス』という題材を選んだのでしょうか?
ロイスヴィク氏:カリプソメディアの前共同経営責任者のサイモン・ヘルウィグ氏からゲームについての連絡をいただき、ほぼ即決で「やらせてほしい」と返事しました。私自身が『コマンドス』シリーズのファンでしたから、返事すると同時に開発に着手していました。
※補足:サイモン・ヘルウィグ氏はカリプソメディアで過去作品のリマスター版『Commandos 2 - HD Remaster』『Commandos 3 - HD Remaster』などに関わっています。

――今、サイモン・ヘルウィグ氏(2022年に他界)が『コマンドス オリジンズ』を見たら何と言うと思いますか? ※メーカー補足質問
ロイスヴィク氏:「思ったよりも長くかかったね」と言うでしょうし、「でも、よくできてるね!」とも言ってくれると思います。
――本作はシリーズ原点の物語ということですが、これまでの作品を遊んでいなくてもストーリーは理解できますか?また、シリーズ経験者向けのサービスもあるのでしょうか?
ロイスヴィク氏:過去のシリーズタイトルまでの物語ということになるため、今回の『コマンドス オリジンズ』では、メンバーの6人がどのように出会ったかといった部分に焦点が当たっています。そのため、実際のストーリー部分においては、今までの『コマンドス』シリーズをプレイしていない方でも十分に楽しんでいただける内容になっています。
これまでの『コマンドス』シリーズプレイヤー向けのイースターエッグ的な要素(隠しメッセージやアイテムなど)は用意していません。ただし、マップ的な要素では、過去のシリーズで「見たことがある!」と感じられる構造になっているものもあります。そこに現代的なアピールを加えているものもありますね。
また、英語音声では過去の『コマンドス』シリーズにおいて使われていた有名なフレーズが登場することもありますよ!

――ステージ内で誰も殺さないといった難しいプレイをすることで、獲得できる報酬や実績があるのでしょうか?
ロイスヴィク氏:もちろんあります!ステージ内にいる全員の敵を倒す、あるいはドイツ軍を誰も殺さないで全ミッションをクリアするなど、クリア条件に応じた実績やトロフィーが用意されています。
――ゲームのアクセシビリティ機能にはどのようなものがありますか?
ロイスヴィク氏:操作方法の変更を含めたUIのカスタマイズ機能があります。アクセシビリティ機能としては、カラーブラインドモードや字幕などのオプションも用意されています。また、ヘルプ機能をオンにしてプレイすることも可能です。
――クイックセーブとクイックロードはできますか?
ロイスヴィク氏:もちろん、クイックセーブとクイックロードは可能です。キーボード操作では「F5」キーでクイックセーブ、「F8」キーでクイックロードができるようになっています。また、PS5版ではDualSenseコントローラーのタッチパッドで可能です。

――協力モードはプレイヤーが操作するキャラクターを決めて操作するのでしょうか?
ロイスヴィク氏:協力プレイでは、各キャラクターの担当を決めるのではなく、プレイヤーが各タイミングで使用キャラクターを自由に切り替えられる、シームレスなプレイが可能です。
相手とお互いに声をかけ合いながら交流し、ミッションを進めていけるところが『コマンドス オリジンズ』の 協力プレイで面白い部分ではないかと思っています。
――今作では『コマンドス』シリーズの原点の物語が描かれています。今後のシリーズ展開もあり得るのでしょうか?
ロイスヴィク氏:シリーズ作品なので今後も展開していく予定です。キャラクターたちが本作の後に、どのような経験をしていったのかという部分を描いていきたいと思っています。

『コマンドス オリジンズ』は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年4月9日(Steamは4月10日)リリース予定。サブスクリプションサービス「Game pass」にも対応しています(※Game Pass CoreとGame Pass Standardは発売初日プレイ非対応)また、PS4/Xbox One版は後日発売予定です。
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