
『オリとくらやみの森』開発元で知られるMoon StudiosのCEOであるThomas Mahler氏は、新作『No Rest for the Wicked(ノー レスト フォー ザ ウィケッド)』に関して、“ポジティブなレビューを書いてくれないなら「数カ月で事業を続けられなくなる可能性がある」”とコメントしました。
近年パブリッシュ権を獲得した新作ゲームに関して、差し迫った財政難には陥っていない…としつつもお願い
『ノー レスト フォー ザ ウィケッド』とは、Moon Studiosが2024年より早期アクセスで開発中のアクションRPGです。当初Take-Two Interactive Software傘下だったPrivate Divisionがパブリッシャーを務めるも、後にMoon Studiosが販売権を獲得し、2025年3月に“スタジオの完全な独立”として報告しています。

執筆時点でSteam全体レビュー「やや好評」の本作ですが、スタジオCEOであるMahler氏は2025年5月11日、公式Discordサーバーにて「もしゲームを楽しんでいて、アップデートを待ち望んでいる一方、ポジティブなレビューを書いてくれていないなら、我々は数カ月で事業を続けられなくなるかもしれない」と投稿。「レビュー爆撃を受けた」ことを理由としており、人々がゲームを買わなくなった結果、「閉鎖するかもしれない」と語っています。
本投稿の影響か、Steamでは同日の5月11日から2,000以上のポジティブなレビューが寄せられ、Mahler氏は後にX(旧:Twitter)で「我々は差し迫った財政難には陥っていない」と補足しつつも、「.」とだけ書かれたような、ゲームについて語らないネガティブレビューが存在することを説明しました。
なお、同氏は過去に自身の発言を巡ったトラブルも明かしており、中にはロシア・ウクライナ戦争が勃発した際、「Moon Studiosはゲーム会社であってジャーナリズム機関ではないので、公なスタンスは取らない」と明かしたところ、翌日にプーチン大統領の写真付きの脅迫状がオフィスのドアに貼られた事態もあったそうです。
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