
GSC Game Worldは2007年から2010年にかけてリリースされたサバイバルシューター『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』をそれぞれ最新PC環境や、新たなグラフィック、日本語を含む多言語へと対応させた「強化版」の配信をPC/PlayStation 5/Xbox Series X|S向けに開始しました。
本作は、『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』、『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』、『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』の3作を収録・コンソールに移植した、2024年3月の『S.T.A.L.K.E.R.: Legends of the Zone Trilogy』のさらなるアップグレード版です。『Legends of the Zone Trilogy』同様に日本語にも対応しており、新コンテンツもないものの、さらなるビジュアル面での改善やQOL機能の追加などが行われています。


当時、4年近くの延期を経て発売された『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』はとある事故を皮切りに脅威となる超常現象や凶暴なミュータントが発生するようになったチェルノブイリ(チョルノービリ)周辺地域、通称「Z.O.N.E.」を舞台に、そこを探索するならずもの「ストーカー」のひとりとして「Z.O.N.E.」や自身に隠された謎に迫るシュータータイトルでした。
発表当初は自身がいるエリアの外のNPCやモンスターたちもリアルタイムで行動するという画期的なAIシステム「A-LIFE」など多くの特徴を備えていましたが、最終的な製品ではそれらの特徴はある程度丸められ、セミオープンワールド風味の「Z.O.N.E.」を探索、装備を整えながらストーリーを追っていくFPSに仕上がっています。

しかしながらゲームが本来持っていた構想や「Z.O.N.E.」の雰囲気などを含め多くのユーザーを引き付けた同作は、異なる時系列の「Z.O.N.E.」での物語を描いた『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』、『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』と続き、その後紆余曲折の末リリースされた多くの大型・スタンドアローンModなどを含めコアゲーマー間では広く定着したタイトルとして愛されています。
2024年には多くの部分がグレードアップした待望の続編『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』も配信されました。

そして今回の「強化版」は、なんと旧作をSteam/GOG.comで所有していた場合は無料でライブラリに追加されています。そのうえ、当時PCでは楽しめなかった日本語でゲームを遊べるということで、多くのゲーマーが懐かしさと初めてネイティブの言葉で理解できる「Z.O.N.E.」を前に新鮮な気分を味わえるかもしれません。
なお、2025年5月20日時点では、この「強化版」無料配布分は以前にバンドルサイトなどで手に入れたSteamキーをいまから有効化してももらえます。気になる方はそれらを持っていないか確認してみるのもよいでしょう。

『S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chornobyl』『S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky』『S.T.A.L.K.E.R.: Call of Prypiat』強化版はそれぞれ2,690円で配信中。PC版の新規購入の場合は、旧作もセットで無料入手できます。
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