地獄には上下がない!?三半規管徹底破壊FPS『Guns and Nuns: Storming Hell』の異次元バトルに酔え!【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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地獄には上下がない!?三半規管徹底破壊FPS『Guns and Nuns: Storming Hell』の異次元バトルに酔え!【プレイレポ】

上下が入れ替わる異次元空間を舞台に、目つきのヤバい修道女アンジェリカを操りスコアを稼ぐレトロスタイルFPS!

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地獄には上下がない!?三半規管徹底破壊FPS『Guns and Nuns: Storming Hell』の異次元バトルに酔え!【プレイレポ】
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2026年4月4日に個人ゲーム開発者のRM120氏が、自身で開発した『Guns and Nuns: Storming Hell』をSteamにて発売しました。そして今、このゲームがにわかに注目を集めています。その人気はなんとマルウェアを仕込んだ海賊版が配布されてしまう事件が起きてしまうほどです。開発者にとって許しがたい事件でしょうが、それだけこのゲームの注目度が高いという証拠でもあります。



一体このゲームのどこがすごいのか?この記事では、そのゲーム内容についてプレイレポートをお届けします。

地獄で悪魔を根絶やしにしろ!ヤバい表情の修道女が主役のアーケードスタイルFPS!

『Guns and Nuns: Storming Hell』は修道女アンジェリカ・アマデウスを操作し、悪魔を血祭りにあげるFPSです。昨今人気ジャンルとなっているレトロスタイルなFPSとなっており、体力とアーマーでキャラクターのHPを管理している点や、リロードの概念が存在しないシステム、ゲームUIに主人公の顔が表示されているところなど、この手のゲームらしい要素が多く見受けられます。

ゲーム内容は至ってシンプルです。このゲームには3つのゲームモードが存在し、ゲームの副題がつけられた本作のメインとも言えるストーミング・ヘルモードは制限時間内にできるだけ多くの悪魔をぶち殺し点数を稼ぐスコアアタック。タイムアタックモードはその名の通り規定の数の悪魔を狩る時間に、サバイバルモードは生き残っている間にどれだけ悪魔を倒してスコアを稼げるかにチャレンジします。ストーリーのようなものはありません。悪魔を殺す。ただそれだけです。

本作には9つの武器、7つのステージが用意されており、これらをアンロックするためには各ステージで規定以上のスコア・タイムを出す必要があります。よりよいスコア・タイムを狙うことがメインのアーケードスタイルのゲームとなっています。もちろん、オンラインリーダーボードが実装されているので、お友だち、あるいは世界のプレイヤーと記録を競うこともできます。

本作ではたくさん悪魔を倒し続けるとコンボが繋がってスコアが倍々に増えるほか、このゲームの重要システムであるホーリータイムが発動します。ホーリータイム中はアンジェリカが不気味に高笑いをはじめ、武器の発射レートが上がり、敵を倒すと体力とアーマー値が増えるようになり、さらには獲得スコアも上がります。とにかくいいことづくめ。的となる悪魔は際限無く湧き続けるので、とにかく敵を倒しまくりコンボとホーリータイムを持続させましょう。まさにレトロスタイルFPSらしい敵ぶっ殺しまくりFPSというわけです。

(ちなみにこのゲームのオーディオ設定はBGM、効果音、そしてアンジェリカの高笑いの音量を個別に設定可能。これには高笑いマニアもニッコリ。)

地獄に上下の概念はない!異次元に破壊されるプレイヤーの三半規管!

ただ。ここまでの話だとなんだか普通のレトロスタイルFPSという印象しか受けませんよね?ゲームのキャラクター操作も右クリックで短距離ダッシュ(空中可)が使えるぐらいで、それもFPSでは一般的なシステムです。このゲームのなにがそこまで話題なのかと疑問に感じる方もいるはずです。

実はこのゲーム、真にとんでもないのは敵をぶっ殺しまくるところでも、目つきヤバめのデカパイ修道女でもないんです。

このゲームの真骨頂となるのは何を隠そうステージ。なんとこのゲームのステージは壁や床の裏側、天井といったところにも重力が働く仕組みとなっており、落下死という概念がありません。足を踏みあふせば落ちてしまいそうなところも、くるりと重量方向が入れ替わって着地ができてしまいます。

つまりどういうことが起こるのか?このゲームは大量の敵がどんどこと湧いてくるゲームです。当然それらと戦うためには常に動き続けなければなりません。短距離ダッシュやジャンプを組み合わせる必要もあるでしょう。そういう高速バトルを行うと、必然的に床から壁、壁から天井、天井からまた床へとゲームの上下が激しく入れ替わってしまうんです!さらにはこのゲームは中空にプラットフォームが浮いているステージが多く、ジャンプや空中ダッシュで次のプラットフォームの重力圏へと飛び移っていく場面も多々あります。となれば画面はぐるぐる回転しまくって方向感覚は崩壊、自分が今どこに立っているのかすらわからなくなってしまいます。この方向感覚の喪失が、地獄という異次元空間を演出しているわけです。

もちろん度重なる視点の回転によって、当然プレイヤーの三半規管には多大な負担がかかります。3D酔いしやすい人なら、一瞬で気持ち悪くなってしまう。そんな三半規管を徹底破壊する重力システムが本作の持ち味となっています。

これに加え、このゲームのステージ構成自体もプレイヤーの方向感覚をぐちゃぐちゃにしてきます。このゲームは地獄の異次元感を重力方向のちぐはぐさだけでなく、ワープホール的な要素でさらに演出しているんです。登場するステージの多くが宙に浮いた足場の小さな穴の奥には巨大な空間が広がっていて、さらにそこにある穴もまた別の空間へとつながっていて、そこからさらに穴を抜けるとなんと最初の空間に舞い戻ってくる……というような入れ子構造を採用しています。敵を倒していくためにはこの複数の空間を渡り歩く必要があるわけですが、これがかなり分かりづらい。

上も下も分からず、さらにはステージ構造も複雑で分からないとなれば、自分が今どこにいて、どこへ進んでいるのかも分からなくなります。地獄と呼ぶにふさわしい異次元空間がこのゲームの舞台なんです。

ですが当然、このゲームの目的であるハイスコアを目指すにはこの三半規管破壊地獄に適応する必要があります。というのも、制限時間内のスコアを競うストーミング・ヘルモードには制限時間を延長する砂時計がステージに隠されており、これを獲得することで制限時間を伸ばし記録を上乗せできる仕組みになっています。また、サバイバルモードはホーリータイムでの回復がないためステージに配置された回復アイテムが重要です。砂時計も回復アイテム配置位置は固定のため、ややこしいステージ構造を記憶しなければ記録は伸びません。タイムアタックモードも敵を素早く倒すのですからステージ構造の理解が重要なのは言うまでもありません。

ステージ構造を把握し、激しい上下の転換に耐え、自分がどこにいるのかを把握し続ける。空間把握能力を限界まで高めて、やっとこのゲームの記録更新が見えてきます。

地獄へと飛び込んで大事な三半規管を破壊し、このゲームならではのパワーを感じよう!

『Guns and Nuns: Storming Hell』は空間把握能力と三半規管の限界をプレイヤーに突きつけるゲームです。地球の重力に縛られた人類にはあまりにも早すぎる。コレをなんの苦労もせずいきなり遊べる人は悪魔祓いの才能があります。もしくはニュータイプとかそういうタイプの人です。新時代の人間として誇っていいでしょう。

ただ逆に一般的なFPSで必要とされるエイミングとかそういうのはこのゲームには必要ではありません。なにせこのゲームは終盤に差し掛かると画面のどこを撃っても敵に当たるほどにうじゃうじゃ湧いてくる上に、上下の概念がないゲームのため360度どこからでも敵がやってきます。もはや狙う必要がない。敵を殺せば殺すほどホーリータイムが発動するので、スコアも体力も伸び放題。トリガーを引き続けるだけで敵がいっぱい死ぬお楽しみタイムが始まります。

なので、このゲームにFPSらしい射撃の楽しさを見いだせるのかと言われるとちょっと疑問が残ります。とんでもない数の敵がいっぱい死んでいくという別の楽しさはありますが、これははたしてシューティングゲームの楽しさなのかどうか。もちろん、世界記録を狙うくらいになればエイム力やキャラクターコントロール技術も必要になるでしょうが……。

ですが、遊んでみるとこのゲームにしか無いパワー、勢いみたいなものがビンビン感じられます。視点がぐるぐると回転しまくり、どこにいるか全然分からないし何が起こっているのかも分からないけど、敵がうじゃうじゃやってくるのでそれをぶっ殺している。分はなにかとんでもないゲームで遊んでいるんじゃないか?遊んでいるとそういう気持ちがどんどんと湧き上がってきます。他にない体験が待っているゲームには違いありません。

3D酔いで気持ち悪くなってしまう可能性がとんでもなく高いため、合う合わないが絶対にあるゲームです。ですが、三半規管を犠牲にしてでも感じてほしいこのゲームだけのパワーは絶対にあります。ぜひアンジェリカとともに、上下の概念が消えた地獄へ挑戦してみてください。


ライター:洋ナシ/男鹿梨衣子,編集:みお

ライター/自称女子高生ライター 洋ナシ/男鹿梨衣子

PCゲームの情報同人誌を作っていたところスカウトされ商業メディアデビュー。ひんぱんに自分が女子高生であると主張している。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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