「もし、自分の部屋の中で身体が小さくなったら?」
子どもの頃、そんな想像をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
LilliLandia Gamesが開発中の『リリのワールド』は、小さくなって日常世界を冒険する楽しさを詰め込んだライフシミュレーションゲームです。
プレイヤーは小さな姿となり、身近な物が巨大に見えるミニチュア世界へ足を踏み入れます。そこで「リリ」と呼ばれる住民たちと交流し、素材を集め、家具などを配置して自分好みの空間を作りながら生活を楽しめます。
本作はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/ニンテンドースイッチ2向けに開発中で、運営形態は基本プレイ無料。配信日は記事執筆時点では未定です。
今回Game*Sparkでは本作をひと足先に体験し、開発チームにミニチュア世界へのこだわりや住民「リリ」の物語、今後のアップデート、課金方針などを聞きました。
自作のミニチュア部屋を、小さくなって歩き回れる
試遊でまず印象に残ったのは、ミニチュアで作られた世界のかわいらしさです。普段は何気なく目にしている日用品が、この世界では巨大な建造物や家具のように見えます。身近な物を組み合わせながら、自分好みの空間を作る楽しさがありました。
特に魅力を感じたのが、自分で家具を配置して作った部屋を、小さなキャラクターの視点でそのまま歩き回れる点です。

家具を配置して終わりではなく、その空間へ自分自身が入り込めます。試遊では製作済みの部屋の探索のみでしたが、「ここに椅子を置いたら、歩いたときはどう見えるのか」「この隙間を秘密基地のようにできないか」と考えながジオラマを作ってその中へ入り込む感覚を味わえそうです。ワクワク!

また、試遊では一面に花が広がる場所や、キノコが印象的なエリアなど、雰囲気の異なるロケーションも確認できました。さまざまな景色を見て回れる点も本作の魅力。シューターチックな操作感で、草に滴る水滴をパチンコで撃ち落とす……といった遊び心がナイスです。
この世界で暮らしている住民が「リリ」です。小さくデフォルメされた姿がかわいらしく、それぞれに性格や趣味、バックストーリーが用意されています。試遊を通して、さらに交流を重ねてみたいと感じました。

本作には演奏やダンスといった遊びも用意されており、オンラインではほかのプレイヤーと一緒に過ごせます。楽器を演奏したり、ミニゲームで遊んだり、同じ場所に集まって過ごしたりと、明確な目的を設けずに交流する遊び方とも相性が良さそうです。

ここからは、『リリのワールド』が目指す世界を開発チームに聞いていきます。
小人の視点と生活感を重視した世界
――まず、本作のミニチュア風の世界がとてもかわいらしいと感じました。アート面ではどのような点にこだわっていますか?
開発チーム:まず「小人の国」というコンセプトを決めたときに、リラックスできて、癒やされるような感覚を伝えたいと考えました。それが現在のアートスタイルのベースになっています。
もうひとつ大切にしているのが親しみやすさです。世界に置かれている物の多くは、現実の日常生活にある物をモチーフにしています。

――試遊では花が一面に広がる場所やキノコが印象的な場所など、雰囲気の異なるエリアがありました。こうした世界は今後どのくらい増えていくのでしょうか?
開発チーム:今回のテストで公開しているのは一部だけです。すでに多くのエリアを計画・開発していて、サービス開始後もアップデートに合わせて徐々に公開していく予定です。
――演奏やダンス、探索などさまざまな遊びがありました。今後はどのようなアクティビティを増やしていく予定ですか?
開発チーム:演奏やダンスは最初から用意する基本的な遊びですが、今後はアップデートごとのテーマに合わせて新しい種類の遊びも追加していく予定です。たとえば冬のアップデートなら、雪に関連した遊びを追加するといった形です。季節やその時々のテーマに合わせて、新しい遊びを展開していきたいと考えています。
――「リリ」という住民や動物たちが暮らしていますが、本作にはメインストーリーも用意されているのでしょうか?
開発チーム:ゲームの最初には、自分の部屋から小さな世界へ入っていく導入のストーリーがあります。ただし、その後に世界全体を通してエンディングまで続いていくような、一本のメインストーリーがあるわけではありません。
その代わり、プレイヤーはいろいろなリリと出会います。ほぼすべてのリリに、それぞれのバックストーリーや趣味、性格といった設定を用意しています。この世界そのものも、現実とは完全に切り離されたファンタジーではなく、皆さんが暮らす現実世界の片隅に存在する小さな秘密のようなものにしたいと考えています。
基本プレイ無料。課金は公平性と没入感を重視
――本作は基本プレイ無料とのことですが、課金要素はどのようなものになるのでしょうか?
開発チーム:具体的なマネタイズの仕組みは、まだ完全には決まっていません。ただ、基本プレイ無料という方針は変わりません。これはゲームを始めるためのハードルをできるだけ下げたいからです。
課金によってプレイヤー間に大きな差が生まれたり、「お金を払わなければ遊べない」という設計にはしたくありません。ユーザー体験の公平性や、世界への没入感を大切にしたいと考えています。
具体的な内容は、今後開発が進んで決まった段階で、公式SNSなどを通じて発表する予定です。

――スローライフ系のゲームは数多くあります。その中で、『リリのワールド』ならではの特徴を挙げるとしたら何でしょうか?
開発チーム:大きくふたつあります。ひとつは、みんなが小さくなり、小人の視点から世界を見ることです。
もうひとつは「生活感」です。完全に現実とは違うファンタジー世界で別の人生を生きるというより、今の生活のすぐ隣に、もうひとつリラックスできる場所があるような感覚を大切にしています。
ゲームに登場する物も身の回りにある物をベースにしているので、普段の生活に近い、親しみのある世界になっていると思います。
事前登録者数1,000万人超え。開発の原動力に
――すでに事前登録者数が1,000万人を超えています。この反響をどのように受け止めていますか?
開発チーム:私たちにとっても驚きでしたし、とても嬉しく感じています。このミニチュア世界や、日常に寄り添った生活というコンセプトを多くのプレイヤーに認めてもらえたのだと思います。
もちろん大きな数字なので、開発チームにとってプレッシャーでもありますが、同時にさらに開発を進める原動力にもなっています。
――リリースに向けて、現在はどのような部分を重点的に開発していますか?
開発チーム:まずは操作感です。現在の操作性は、まだ大きくブラッシュアップする必要があると考えています。もうひとつはコンテンツのボリュームです。このゲームは自由度が高く、プレイヤーそれぞれが好きな遊びを見つけるゲームなので、十分な選択肢が必要です。
新しい世界や探索エリア、家具、飾り、料理など、さらに多くのコンテンツを追加していきます。

また、現在はPC版の開発がかなり進んでいますが、ほかのプラットフォームへの対応も進めています。より多くのプレイヤーに同じ体験を届けられるよう、パフォーマンスも調整しています。
――グローバル展開に向けたローカライズはいかがでしょうか?
開発チーム:各地域に合わせたローカライズも進めています。地域ごとのIPとのコラボレーションなども準備しています。
――最後に、日本のプレイヤーへメッセージをお願いします。
開発チーム:日本のプレイヤーの皆さんにも、この小さな世界の中で、自分自身の子どもの頃の記憶など、いろいろな思い出を見つけてもらえたら嬉しいです。
私たちは日本市場をとても大切にしています。日本向けのローカライズとして、IPコラボレーションをはじめ、日本の皆さんに親しみを感じてもらえるような要素も加えていきたいと考えています。
――ありがとうございました。

『リリのワールド』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/ニンテンドースイッチ2向けに開発中。基本プレイ無料で、配信日は記事執筆時点では未定です。











