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両足を奪われ“人魚”に改造された女性が、廃水族館を這って逃げる―悪趣味すぎるエグいホラー『Mermade』デモ版プレイレポ

水中では自由自在、陸上では両腕を使って這うしかない――“人魚の身体”そのものを操作に落とし込んだ異色ホラー

連載・特集 プレイレポート
両足を奪われ“人魚”に改造された女性が、廃水族館を這って逃げる―悪趣味すぎるエグいホラー『Mermade』デモ版プレイレポ
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The Mermakersが手がける異色のホラー『Mermade』のデモ版がItch.ioで公開されています。

本作は、「人魚への人体改造」をテーマにした、ダークでショッキングな世界観の三人称視点ホラーADV。

主人公の女性は、不気味な地下研究施設で両足を切断され、代わりに強制的に「人魚」にされる凄惨な人体実験をうけます。プレイヤーは、この異形となった体を受け入れ、他の実験失敗作(クリーチャー)たちが徘徊する危険な廃水族館(研究所)からの脱出を目指します。

本稿では、そんな残酷かつエグい設定の本作のプレイレポートの模様をお届けいたします。

◆カラダが「人魚」に…!水中と陸上異なる環境を生き延び「廃水族館」を脱出せよ

では早速本編開始。スタート画面はこんな感じで、手術台の上に全裸の女性が力無く横たわっています。もうすでに物凄く不穏な雰囲気。

メニューは、コンティニューやニューゲーム、オプション設定、クレジットなど、基本的な項目が揃っており、特別変わったものはありません。

本作は、キーボード&マウスおよびコントローラーに対応しています。筆者はSteamコントローラーを使用しましたが、操作感や反応は問題なく遊べました。ただし、本作は「操作そのもの」にもゾッとするような仕掛けがあるんですが、それはまた後ほど…。

残念ながら、現時点で日本語には未対応です。しかし、プレイ中に困った場面はいっさい無かったので安心してください。また、オプション設定はゲーム音量の調整や画面の明るさ、操作の反転など最小限にまとめられています。

いよいよゲームスタート。あらすじとしては、自らの意思に反して実験の被験者にされ、両足を奪われ、魚の尾と縫い合わされてしまったある人間の女性としてプレイします。この残酷な現実に直面したプレイヤーは、他の実験の「失敗作」たちと共に、施設内に潜む危険を乗り越えながら、どんな手段を使ってもそこから脱出しなければならない、というもの。

この身の毛もよだつ設定に加え、激しく殴打されたかのように腫れた目元、大きなクマ、生々しい傷痕など、いきなり主人公の痛々しすぎる姿があらわに。「実験」の非人道性が際立っており、直視するのも嫌になります。

操作の仕方が分からないので、とりあえず右左のスティックをガチャガチャ動かしてみると、水中を浮上していきます。見た目の残酷さとは裏腹に、操作感としてはめちゃくちゃ軽やか。自由に動き回れます。

そして、ガラス張りになった方へ行ってみると……

ガラス越しにこちらを睨みつける女性の姿が。手にはカルテらしきバインダーを持ち、手術着には血糊がベッタリと付いています。おそらく、コイツが主人公を無惨に「改造」したのでしょうね。

ここで操作説明が入ります。まず「水中」にいるときは、左スティックで浮上したり潜ったり方向を決め、右スティックで視点移動、R2ボタン長押しで泳ぎます。Aボタンで泳ぎのスピードをブーストすることも可能。

操作感としては、スイスイと縦横無尽に水中を泳げることに感動。若干のモタりがあるものの、本当に人魚になったかのような気分を味わえます。

出口を探すため、水槽の中をぐるりと廻ってみます。ハシゴを発見しますが、登ることができなかっため断念。

さてどうするか…少し考えた結果、今自分の姿が何であるかを思い出しハッと気づきます。そうだ、今俺は人魚ではないか…!

そして思いっきり下まで潜り、そこから一気に浮上!すると、その勢いで狙い通り水中から脱出することに成功します。

基本的にこんな感じで水中から地上にあがり、探索をしていく仕組みです。

こんな視点のホラゲー見たことない

ようやく地上に出たわけですが、本作の中でも最大の特徴がこの「地上パート」です。人体改造された人魚という設定なので、当然ながら歩くことはできず、地面を這うようにして進んでいきます。

具体的に操作を説明すると、左スティックで進行方向を定め、L2で左手を、R2で右手を交互に押して、ズルズルと這うように動いていく感じ。操作感覚としては、移動速度が水中と比べてとにかく遅いし不自由極まりない。つまり、プレイヤーはリアルな人魚の挙動を体験させられるわけです。

まさにこれが本作の胸糞ポイントであり、「ディズニー」のようなファンタジーではなく、惨めに這い回る現実的な嫌悪感と恐怖を直接プレイヤーに叩きつけてきます。

ちなみに、高い場所から降りる場合は一旦水中に落ちないと、地面に激突して死にます。改造された人魚は身体がモロいみたいですね。

おそらくホラーゲーム史上初の「這い回る」移動方法で、施設内をくまなく探索していきます。少し残念だったのは、物語の背景を紐解くような資料的なアイテムは拾えなかったこと。「なぜこのような実験が行われているのか」、「なぜこの女性は犠牲になってしまったのか」などなど、色々と知りたかったんですが…。

インタラクトはXボタンで行えます。怪しいレバーがあったので引いてみたところ……

開かずの扉を開き、次のエリアへ進みます。そこはかなり広めの水槽になっていますが、かつて実験の犠牲となった、出来損ないの人魚たちが襲いかかってきます。

追いつかれてしまったらゲームオーバー。ちょっとしたチェイス要素が程よい緊張感になっていました。

なんとか手術台のある部屋までやってきた主人公、この先に待っているものとは…?という感じで、デモ版のレポートは以上です。

いかがだったでしょうか。本デモのプレイ時間は約30分ほどと短いですが、アートワークやゲームシステムなど、その強烈な世界観は唯一無二で、「残酷すぎる」人魚ホラーをダイレクトに体験できる良作。コアなホラーゲーマーをも必ず唸らせる、その恐怖と胸糞の悪さをぜひ味わってみてください。

ちなみに、ポーズメニューを開くと、人魚に改造するための「人体キリトリ線」を描いたポラロイド写真が見れます。この作り込まれた不穏な世界観が大いに魅力的。まあ、かなり悪趣味だと思いますが…。


『Mermade』は現在Itch.ioでデモ版が無料ダウンロード可能。また、現在Steamストアページが公開されており、本作の製品版が近日登場予定です。楽しみに待っておきましょう。

《DOOMKID》


心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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