
『Ghost of Yōtei』の発売から約1年。2026年10月1日、多くのファンが待望した大型DLCを含む、『Ghost of Yōtei Complete Edition』が登場します。
主人公である篤の過去と現在を描く追加ストーリー「Echoes of Sekigahara/関ケ原 慕情譚」に並ぶ目玉要素が、10月2日のパッチ配信後に遊べるシングルプレイ用の新モード「Most Wanted/剣客戯譚」です。
「Most Wanted/剣客戯譚」は、本編に登場したフィールドや敵が登場するローグライク系の新モード。ランダムに出現するスキルから立ち回りを構築していく遊びと、本編のバトルシステムが重なり合うことで見事な”味変”に成功しています。爽快なアクションと高速な成長サイクル、そして「あの人物」の存在によって、何度も遊んでしまう中毒性を実現していました。
本稿では、「Most Wanted/剣客戯譚」の一部要素をプレイレポート。今回の試遊にあたり、SIEからコードの提供を受けています。また、本編ストーリーの一部ネタバレを含むため、未プレイの方は閲覧にご配慮ください。
「Most Wanted/剣客戯譚」は、『Ghost of Yōtei』本編ストーリーの世界観とバトルシステムをベースに、ローグライク要素を取り入れたステージクリア型のサバイバルモードです。
プレイヤーは、異なる固有スキルをもつ四人の狩人から好きなキャラを選択。
本編主人公の篤をはじめ、羊蹄六人衆の元「狐」であるお雪、DLC追加ストーリーの新キャラクター長門、そして、前作『Ghost of Tsushima』主人公の境井仁が登場します。

本編に登場した羊蹄六人衆から賞金首を選択してゲームスタート。ステージをクリアして剣客技能(パーク)を獲得し、自分なりのビルドを構築しながらボス撃破を目指します。

戦闘や賞金首の撃破で獲得した文(お金)は、バトルの基本スキル取得、体力・気力の増加といった永続的な成長要素に使用できるため、遊ぶほどに強くなって再挑戦できます。
まずは初期開放の篤で賞金首「蜘蛛」に挑戦。「本編の経験もあるしスキルで強化できるしサクサクいけるでしょう」と思っていたのが甘かった……。難易度「普通」でも敵は猛攻撃をしかけてくるうえ、「相手の武器に対しどの武器が有効か」を完全に失念していたのです。武器を切り替えているうちに今度は黄色の得物落とし攻撃が篤に直撃。武器を落としてアタフタしていたら、弓矢が刺さるわ爆撃で飛ばされるわで、運動会で張り切ってケガするお父さんみたいになってしまいました。

あまりの情けなさにややショックを受けつつ、戦闘の基本を軽くおさらいして再挑戦。何事も予習が大切、過信は禁物です。何とか「盾には鎖鎌!」「刀には刀!」と戦いの記憶が蘇ってきて、だんだんとバトルへの熱中度が高まっていきました。

改めて、『Ghost of Yōtei』のバトルがシンプルに楽しすぎます。剣が敵の肉体にざくざく当たる感触と、武器を激しくぶつけ合うガリガリした手触り。相手の武器に対して有効な武器に切り替え、強打を叩き込み、防御を崩しながら攻撃を与えていく心地よい忙しさ。四方八方の敵の動向を見据えつつ、防いで捌いて攻めて斬り伏せる。
そんな、ただでさえ楽しい剣術アクションに、ローグライク要素が加わることで、本編とは違ったファンタジックな爽快感も味わえるようになりました。
たとえば、新キャラクターの長門は弓や銃といった遠距離武器を得意としています。彼の初期装備である短筒(いわゆるハンドガン)を当てた際、確率で落雷が発生するスキルを取得すると、銃撃と共に激しい電撃を見舞うことが可能に。弾薬もぽんぽん手に入るため、敵を射撃で葬っていくテンポ感が気持ち良いです。さらに、長門は気力を消費して弓で3人までを同時に射る強力な技も有しており、火力で場を支配する独自の爽快感が楽しめました。

「得物投げで付近の敵が腰抜け状態になる」「特定武器の攻撃力が確率で2倍になる」など、ステージクリアごとに抽選される剣客技能を選びつつ、その組み合わせ次第で苦戦したり、サクサクとぶちのめせたりと、プレイごとに感覚が変化する体験が非常に面白いです。接近武器に特化するか、遠距離武器に特化するかでプレイフィールも大きく変化しますし、「良品」「名品」といったレアスキルが出たときのニヤっとする気持ちも、中毒性を大きく高めています。剣戟が好きで接近特化のビルドを組みがちな筆者ですが、あえて苦無や炮烙玉などの投げ物系パークで固めてみるのも楽しそうです!
また、獲得した文でキャラクターの基本ステータス永続的に底上げする要素も、繰り返し遊びたくなる理由のひとつ。本編のお地蔵さん巡りで取得していった各種スキルはほぼ未習得の状態でスタートするため、「受け流しの極意」や「矢弾き」といった必要な技を取得することが最初のモチベーションになります。

先ほどの私のように、どれだけ敵にタコ殴りされようと、遊び続けていれば基本ステータスや武器性能を高めていけるので、苦戦したステージでもいずれは鬼神の如く戦えるようになるはずです。
さらに、キャラクターの成長に文を使っていくと、護符や料理を購入できる項目が解禁されます。気力ボーナスや特殊効果を事前にセットしておけば、バトルをより有利に進められるでしょう。初期ステータスでは気力が少ないため、筆者は弱点をお金でカバーしていました。

そしてなにより、境井仁の解禁が最大のモチベーションになりました。砂漠の遠方に見えるオアシスのような存在であり、報酬としてあまりに魅力的すぎます。初期開放の篤以外は文の使用額によって段階的に解禁されるため、仁さんを使えるまでにそこそこのお金を使う必要があり、積極的にプレイサイクルを回していました。残念ながら今回の試遊範囲では仁さんの解放までは到達できなかったのですが、彼でローグライクする瞬間が楽しみでなりません。
とにかく、本編の世界観で剣術×ローグライクバトルを気軽に楽しめる時間は「最高」のひとことに尽きます。
本編では広大なマップの各エリアに羊蹄六人衆が点在していましたが、「Most Wanted/剣客戯譚」では選択した賞金首のエリアからバトルステージが選ばれるため、ロケーションも豊富です。わかりやすい例で言えば、「狐」を選択すると主に雪景色の美しいフィールドで戦えます。
さらには、本編の賞金首として登場した「火薬の一平」などのメンツが中ボスとして登場するため、「そういえばこんな奴シバいたなあ」とちょっぴり懐かしい気持ちにも。

戦闘中、敵兵は向こうからプレイヤーに寄ってくるため探して回る手間もなく、バトルテンポもサクサク良好です。ローグライク系タイトルの魅力である、バトルと成長の高速サイクルが味わえる仕上がりになっています。
連続したステージの最後に待ち受ける羊蹄六人衆のボスは、これまでに準備・選択してきた強化要素をぶつける、本編とは違った緊張感のある戦いが楽しめました。「負ければステージの最初からやりなおし」「勝てばデカい褒美がもらえる…!」と、敗北を避けたい一心から神経がより研ぎ澄まされるような感覚に。
また驚いたのは、長門などで六人衆と対峙した際に専用のセリフが用意されていたことです。長門が「鬼」戦まで到達した際は、「度胸がねぇやつほど得物がでかくなんだよ」と言い放っていました。

他にも、お雪で蜘蛛と対峙すると「六人衆の面汚しじゃないか」と煽るなど、各キャラクターに専用セリフが用意されているようです。プレイしながら「仁さんは六人衆を見て何と言うのだろうか」とも考えました。追加セリフの量自体は多くなさそうですが、どれもキャラクター性を感じさせるキレのある一言で「よく考えられているなあ」と感心させられます。成長とバトルの爽快感以外にも、「このキャラクターが六人衆と対峙したら何と言うのだろう」というワクワク感も、戦いに挑みたくなる仕組みとしてうまく作用しているように感じました。
約2時間の試遊を終えてみて、「ベースとなる白米(本作のバトル)がそもそもウマすぎて、どんなおかずと組み合わせても美味しくなっちゃうよなあ」という感想に至りました。やはり本作のバトルはおもしろすぎる。すぐにバトルに入れる気軽さも魅力的なうえ、篤以外のキャラクターを操作できるのは楽しいし、やりこんだ先に仁さんが待ってくれているのも嬉すぎる!
彼を解放するためにも今一度、六人衆の名を血で消していく必要がありそうです。
『Ghost of Yōtei Complete Edition』はPS5向けに2026年10月1日発売予定。無印版をお持ちの方は『Complete Edition アップグレード』が購入可能です。












