
中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』の開発スタジオとして知られるWarhorse Studiosの共同創設者であるMartin Klima氏が、海外メディアPC GamerのインタビューにてRPGというジャンルについて「いまだに10代向けのゲームだ」「自分が選ばれし者になるRPGにはもううんざりだ」と評し、様々な意見を集めています。
「選ばれしものとなり世界を救う」典型的RPGへの反骨心が『キングダムカム・デリバランス』を生んだ!?

『キングダムカム・デリバランス』は、村の虐殺を生き延びた鍛冶屋の息子となって世界を旅する2018年リリースのオープンワールドRPGです。現実の中世ヨーロッパを踏襲した本作の写実的な作風は話題を呼び、2025年には続編の『キングダムカム・デリバランスII』も発売されました。

そんな同作の開発スタジオWarhorse Studiosの共同創設者であるMartin Klima氏は海外メディアPCGamerのインタビューにて、「私はRPGをよくプレイする。本当に好きなジャンルなんだ」としつつも、「自分が選ばれし者で、世界を救うという壮大な使命を背負っているようなRPGには、昔も今も飽き飽きしています。別にそれが根本的に間違っていると思っているわけではありません。優れたパワーファンタジーに悪いところは何もない。ただ、あまりにも単調だ」と述べています。
また、「この定型的なゲームにうんざりしていて、何か新しくて違うものを求めている人が、きっとたくさんいるはずだと思ったんだ」とも語っており、この思いが『キングダムカム・デリバランス』に繋がっているとしています。

同氏は「当時も今も作られているRPGは、依然としてティーンエイジャー向けのゲームだ」「16歳や17歳なら、こうしたパワーファンタジーゲームは彼らに必要なものだ。しかし、今日のプレイヤー層ははるかに年上だ」という見解を示し、そうしたゲームが作られ続ける理由について「過去の成功手法をパブリッシャーが何度も試そうとしている」「彼らが抱えているジレンマは理解しているし、それに対する簡単な解決策は持ち合わせていない」とも述べました。
Kingdom Come Deliverance studio co-founder says a lot of RPGs are 'still games for teenagers,' and that he's 'tired of all the RPGs where you are this chosen one'
by
u/Asianboiforwhitedad in
gaming
海外掲示板Redditではこの発言に対し、非常に活発な議論が交わされています。
うーん……取るに足らない落ちこぼれが神々と戦い、世界を救うために「選ばれる」という構図こそ、まさにその典型だと思う。(中略)それに、それ自体には何一つ悪いことなんてない。大半のゲームがそうなのだから。
「選ばれし者」の物語自体に不満はない。(中略)問題なのは「世界が今まさに滅びかけていて、それを止められるのは自分だけだ」とわかっていると、世界そのものを探索して没入する気が削がれてしまうんだ。
影響力のある存在になれないアドベンチャーRPGなんて、誰がやりたいと思うんだ? 「ただの一般人」でありながら「絶大な影響力を持つ」なんて無理があるし、それ自体ちょっとした矛盾だ。
「選ばれしものが世界なり地域なりを救う」という物語は世界中の古典神話に当てはまるストーリーパターンの典型例ではありますが、そこから逸脱するのはなかなか難しいのかもしれません。
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