
NCが手掛けるMMORPG『AION 2』が、Steamで非常に大きなスタートを切っています。一方で、ユーザーレビューについては評価が割れているようです。
Steam同接は約39.8万人!発売直後から大盛況
『AION 2』は、2009年からサービスが続くMMORPG『タワー・オブ・アイオン』の後継作です。Unreal Engine 5を採用し、前作から引き継がれた「飛行」を活用した探索や戦闘、8種類のクラス、PvE・PvPコンテンツなどを備えています。
グローバル版は2026年10月5日に基本プレイ無料で正式サービスを開始。SteamDBによれば、Steam版は発売日に397,905人の最大同時接続者数を記録しました。40万人に迫る規模で、多くのプレイヤーが殺到していることがわかります。

公式からも40万人到達を記念したプレゼントが告知されるなど、サービス開始直後から大きな盛り上がりを見せています。しかし、プレイヤー数の多さに対してSteamユーザーレビューは必ずしも絶賛一色ではありません。10月7日9時台にSteamストアを確認した時点では、全言語のレビュー11,524件中68%が好評で、評価は「賛否両論」となっています。
英語レビューでは課金仕様への不満が目立つ
とりわけ厳しい意見が確認できるのが英語レビューです。
同時点で英語レビューは5,486件、好評率66%で「賛否両論」。低評価レビューを確認すると、ゲームプレイやグラフィックそのものよりも、課金コンテンツの適用範囲やメンバーシップの仕様に対する不満が目立ちます。
『AION 2』は基本プレイ無料ですが、公式FAQでは有料の月額メンバーシップが用意されており、加入することでプレイヤー間経済や通貨交換などにアクセスできると説明されています。
Steamレビューでは、このメンバーシップがアカウント全体ではなくサーバー単位で適用されることや、有料アイテム・バトルパスの適用範囲などを問題視する声が複数確認できます。
例えば、別サーバーにいるフレンドと遊ぶためキャラクターを移した場合にもメンバーシップが引き継がれないとして、不満を示すユーザーがいます。また、複数のキャラクターや陣営を試したいMMORPGプレイヤーにとって、有料要素がサーバーやキャラクター単位になっていることを問題視する意見も見られます。
なお、ファウンダーズパックの一部特典については、こうした反応を受けてアカウント全体へ適用する変更が行われたとの報告もあります。一方、レビュー投稿者らによれば、30日間のメンバーシップについては引き続きサーバー単位となっているようです。

そのほか、「マーケットへのアクセスがメンバーシップに含まれているため、完全な無料プレイでは経済システムを十分利用できない」といった批判や、プレミアム通貨とゲーム内通貨の交換システムを含め、いわゆる“Pay to Win”につながるのではないかと懸念するレビューもあります。
もっとも、この点については「課金によって進行を早めることはできても、直接勝利を購入するゲームではない」と反論するユーザーもおり、評価は一様ではありません。
日本語レビューではゲーム内容やアジアサーバーへの不満も
一方、日本語のレビューを確認すると、英語圏とはやや異なる傾向も見られます。
課金面を問題視するレビューも存在するものの、それだけではなく、クエストを繰り返しこなしてキャラクターを育成していく昔ながらのMMORPG的なゲーム進行や、戦闘の単調さ、アジアサーバーのチャット環境など、ゲームそのものや運営環境に対する意見も目立ちます。
一方で、グラフィックやキャラクタークリエイト、前作を思わせる世界観などを評価する声も。「普通のMMORPG」と評しながら、基本プレイ無料であることも踏まえておすすめしているユーザーも確認できます。
韓国語レビューでも、メンバーシップやゲーム内経済、装備強化に関する課金要素を問題視する声がある一方、ビジュアルや育成・収集要素を評価する投稿も確認できます。また、ロシア語レビューもSteam上では424件中69%好評の「賛否両論」となっており、地域を問わず評価が割れている様子がうかがえます。
大ヒットと「賛否両論」が同時進行
約40万人というSteam同時接続者数を見る限り、『AION 2』がサービス開始直後から非常に大きな注目を集めていることは間違いありません。
また、低評価レビューの中にも「ゲーム自体は楽しい」「グラフィックは良い」としたうえで、課金仕様を理由におすすめできないとしているものが見られるのも興味深いところです。
そのため、現在の「賛否両論」という評価は、単純にゲーム自体の出来が酷評されているというより、ゲーム部分への評価と、運営・マネタイズに対する評価が大きく分かれている結果ともいえそうです。
正式サービスはまだ始まったばかり。すでにファウンダーズパック特典の扱いなど、一部仕様には動きも見られます。約40万人ものプレイヤーを集めた勢いを維持できるのか、そして現在寄せられている不満へ今後どのように対応していくのか注目されます。







