
リズムアクションゲームの名作『パタポン』を世に送り出した小谷浩之氏の新作『ラタタン』。キックスターターから始まったプロジェクトも3年が経ち、いよいよ正式リリースとなります。
今回は一足先に正式版をプレイさせていただき、その魅力に迫ります。執筆に際し、パブリッシャーよりダウンロードキーを提供いただいています。

本作は「ラタポート」という賑やかな島が舞台。「ラタタン」と呼ばれる不思議な動物と、その仲間たちがワイワイ暮らしていました。
しかしながら、彼らには夢がありました。それは天国という場所に行き、そこに住む女神に会うことです。
ラタタンはコブンを引き連れて、天国への果てしない旅に出向くのでした。

本作は「リズムローグライクアクションゲーム」というジャンル名の通り、リズムゲームとローグライクを絶妙に合わせた作りになっています。
ズンチャカと陽気なBGMが常になっているなか、8人から選ぶ主人公ラタタンと、そのコブンたちを行進させ、立ちはだかる敵を倒していく形式です。

ラタタンにできることは左右の移動とジャンプ、そしてコブンへの命令です。命令はリズムゲームになっており、シークバーがぶつかる瞬間にテンポよくコマンドを入力する必要があります。
(デフォルト入力及びXboxコントローラー基準で)X・X・Xボタンで整列、B・B・Bで攻撃、Y・Y・Yでハッスルわざという大技、B・Bでガード、X・Xでコブンたちと同時に大ジャンプに分かれています。
リズムゲームらしく、大きくズレるとコマンドが成立せず、コブンたちがしばらく何の行動も取りません。

何と言っても本作の難しいところは、このリズムゲームアクションと、一般的な2Dスクロールゲームの操作を同時にしないといけないところ。
さすがに巷の2Dゲームに比べると、敵の攻撃はわかりやすく、ゆっくりしたタイミングの攻撃ばかりですが、下のバーばかり睨んでいると被弾しまくります。
加えて、コブンたちは攻撃や移動に合わせて多少慣性に沿った動きをしてくれるものの、整列の命令を出さなければ大きく移動してくれません。

特に顕著なのはボス戦。ボスの大技予兆に合わせてコブンたちを退避させなければいけません(コブンは時間経過で戻ってくるものの、そのあいだ火力が低くなるうえ、全員倒されるとかなりピンチになります)。
自分の立ち位置、コブンたちの立ち位置、敵の攻撃、そしてリズムゲームと、普通のゲームよりも何倍も忙しいゲームなのは間違いないです!

といっても、常に大変なわけでもなく、ローグライクらしくシナジーでどうにかする点は強いデザインになっています。
ステージ間に手に入る「ラタカルタ」というカードを組み合わせることで、特定の行動を強化していけば、アホみたいな火力でゴリ押すことなども可能です。

8人のラタタンはそれぞれ得意な属性が分かれており、それに沿ってビルドしていけば順当に強くなれます。
また、拠点となるラタポートでコブンたちの持っている武器を変更したり、編成を切り替えたりもできるので、必ずしも同じ遊び方にならないところは嬉しいですね。
もちろん、昨今のローグライクの流行に則り、ランごとに武器やアイテムのドロップがあり、恒久的な強化に使用できる点もありがたい!

それでもゲーム部分がハードでなかなか進められない……という人向けに「ウェルカムモード」なるオプションも存在します。こちらは戦闘不能になるたびに受けるダメージを軽減してくれるので、ゲームのコアに多少触れられつつも、誰でもクリアできるデザインになっております。
ただラタタンたちが行進しているさまを見ながらBGMに聴き惚れたいときや、ちょっと周回して武器を集めたいときなどに良いですね。

リズムゲームであり、アクションゲームでもあり、ローグライクでもある……これらの要素が綺麗に噛み合った、稀有な作りのゲームと言えるでしょう。
気付いたらホイホイホイ♪と声に出して歌っていること間違いなし!
『ラタタン』はPC(Steam)/PS5/XBOX Series X|S/ニンテンドースイッチ2にて早期アクセス配信中。2026年10月15日、正式リリース予定です。











