ベセスダ40周年を祝う動画で正式名称が発表された『The Elder Scrolls VI(以下、TES6)』。本作のサブタイトルに付けられた「Sentinel(センチネル)」は、過去のシリーズ作品に登場する都市名でもあります。今回は、その「センチネル」のシリーズにおける立ち位置をざっくりと振り返ってみましょう。
砂漠と海に接する交易の街
過去作において「センチネル」は、シリーズの舞台となるタムリエル大陸の西部「ハンマーフェル」にある港湾都市として登場しました。地理的にはイリアック湾に面し、背後の荒れ地の先には広大なアリクル砂漠が広がっています。
海に開かれたこの都市は交易も盛んで、港から内陸側の門まで大きな市場が延びています。そして街のランドマーク的な建物がセンチネル宮殿。古くから増築が重ねられてきたこの宮殿は、レッドガード最古にして最大の建築物とされています。センチネルは交易の街であると同時に、王が居を構える政治の中心という顔も持っているのです。
なお、ハンマーフェルはゲーム内の種族の一つ「レッドガード」の故郷。かつてその祖先は大半が海に沈んで失われた大陸ヨクダからタムリエルへと渡ってきたとされています。

センチネルは過去作だと『The Elder Scrolls II: Daggerfall』や『The Elder Scrolls Online(以下、ESO)』などに登場しており、前者ではダガーフォールやウェイレストと並ぶ、イリアック湾の主要な王国の一つとなっています。
『Daggerfall』の物語が始まる前には、湾に浮かぶベトニー島の領有を巡ってダガーフォール王国との戦争が勃発。センチネルは敗れて島を失いましたが、その後、センチネルの王女がダガーフォールの新王と結婚し、両国の間には平和が保たれました。
また、『ESO』ではアリクル砂漠のエリアでセンチネルを訪れることができ、同地を治めるファハラジャード王と、その息子アザー王子も登場します。同作の時代は『スカイリム』の舞台となる第四紀よりもずっと昔の第二紀。同じ街でも、作品ごとに異なる時代の姿が描かれてきたことがわかります。

『TES6』の時代設定は「第四紀の206年」か
新たに発表されたティーザー映像では、終盤に「ハンマーフェルの上級女王Iradne(イラドネ)に仕える聖蚕の僧侶Yazar(ヤザール)」の名が記された手記のようなメッセージが登場します。
ハンマーフェルという地名は、前述の通りセンチネルの所在地とも一致。サブタイトルと映像内の記述を合わせると、同地域が舞台になることを示唆していると受け取れます。
さらに、署名には「4E 206(第四紀の206年)」という年代も記されており、『スカイリム』の舞台である第四紀の201年からわずか5年後に当たります。あくまで映像内に添えられた年代ですが、これが本編の時代と近いのであれば、『TES6』では『スカイリム』の出来事からそれほど時間の経っていないタムリエルを冒険することになるのかもしれません。

▼和訳
「その書が見せたのは、かすかな光だけだった。私の目の前で、帳がわずかに持ち上げられた。
失われた未来。覆された勝利。運命によって散らされた時の砂。」
――ハンマーフェルの上級女王Iradne(イラドネ)に仕える聖蚕の僧侶Yazar(ヤザール)
(第四紀206年)
なお、ハンマーフェルには帝国との決裂やアルドメリ自治領との争いの歴史があり、『スカイリム』内に登場する書籍「大戦」では、帝国が自治領と第四紀175年に結んだ白金協定に、ハンマーフェル南部の領土を譲渡する条件が含まれていたことが語られています。
しかし、ハンマーフェルはこの協定を拒否し、帝国は和平を維持するためにハンマーフェルを帝国領から切り離しました。その後もレッドガードたちは抵抗を続け、第四紀180年のストロス・エムカイの二次条約によって、自治領軍はハンマーフェルから撤退しています。
こうした背景を踏まえると、「覆された勝利」という言葉も気になるところ。ハンマーフェルと帝国・自治領との関係性が『TES6』でも重要になるのでしょうか。
また、「Sentinel」を和訳すると「歩哨」「見張り」といった意味になります。センチネルという都市名も、船の見張りが港を見つけたことに由来するようです。
サブタイトルの「Sentinel」も、たとえばハンマーフェルが自治領を退けて守り抜いた独立のように、“何かを守る”ことを指しているのかもしれません。公式からの続報に期待が膨らみます。








