以下、Blizzardのゲームデザイン副社長Rob Pardo氏がEurogamerに語った内容。
“我々にとって、それ(ValveのDota 2の発表)はBlizzardやWarcraft IIIのコミュニティーから取り上げてしまうことを意味しており、決して正しいやり方とは思えません。
正直なところ少々困惑しています。DotAがBlizzardのコミュニティーから生まれた作品なのは間違いないでしょう。我々やWarcraft IIIのプレイヤーが自由に利用出来ていたものを、突然Valveが独占的に商標登録して持ち去ったのは、とてもおかしな行為に見えます。
ValveのようなプロのModコミュニティーを持つ会社がそのようなことをするのは本当に理解できません”
Pardo氏はコメントの最後で、(Dotaは)Blizzardとそのファンのためにあるべきだと主張。BlizzCon 2010で発表されたStarCraft IIの公式カスタムマップBlizzard DOTAやLeft 2 Dieには、そうしたBlizzardのValveに対する願いが込められているのかもしれません。
一方の開発したゲームのユーザーMod作品が、別の企業によって商標登録・製品化されるという、これまでにない特殊なケースで、いずれも老舗のPCゲームメーカーだけに両社の今後の動きが見守られます。(ソース: Eurogamer: Valve shouldn't trademark DOTA - Blizzard)
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