被害を受けたのはGhost in a Bottleが制作するサイケデリックアドベンチャーゲームの『Octopus City Blues』。ゲームタイトルの名前、説明文、スクリーンショットなど全ての情報が丸ごと転載され、ダウンロード先のリンクをマルウェアに変更したページが制作されており、バージョンアップされたデモに見せかけられていたとのこと。隠れ蓑とされたタイトルのものをそのまま全て利用しており、今回のケースではデベロッパーのアイコンが少し異なっていただけとしています(当該のページは既にValveに削除されています)。
「デベロッパーが即座にValveに通報し、ファンに対しても通報をするよう呼びかけたものの、偽ページに注意を促すコメントがいくつか投稿されるまでValveは削除しなかった」とデベロッパーは米KotakuにEメールで答えています。正規版との大きな違いはダウンロードリンクがマルウェアをダウンロードさせるサイトになっているということのみ。
同様にHellconXが制作する『Garlock Online』がパブリックベータテストの宣伝に見せかけたマルウェアがSteam Workshopにアップロードされる、XD Studiosが制作する『Street Fist 2』のデモ版が外部アップローダーにアップロードされるも「偽物のため無視して欲しい」という告知がデベロッパーから出されるなど、類似した様々な事件が発生しています。
3月にもSteam Greenlightで同じ内容のページが作成され「ベータバージョンはこちら」という文章とリンクが貼られたものがあったと、Polygonでも取り上げられています。この場合は、偽ページを作ったユーザーが登録費用の100ドルを支払ったということになりますが…。
Steamでインディーゲームやユーザーが制作したMODなどが気軽にダウンロード可能になりましたが、今後はダウンロードをする前に、問題のないファイルかどうかを確かめなければならないのかもしれません。ValveのSteam Greenlightにおける投稿方法も、ユーザーやデベロッパー側からの意見や要望を取り入れたものに早急に変更することが望まれます。
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