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32:9の横長ポータブルモニター「Lukos」を先行体験!仕事をサボりながら『Kenshi」を思う存分楽しんだ

「128mm×356mm×20mm」というサイズ感のポータブルモニター。過酷な世界を描くオープンワールドRPGを遊ぶのにぴったりでした。

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32:9の横長ポータブルモニター「Lukos」を先行体験!仕事をサボりながら『Kenshi」を思う存分楽しんだ
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今やプロゲーマーやデイトレーダーでなくとも、「外付けモニター」を導入することが珍しくなくなっています。2台のモニターで別のタブを開いて仕事をする。いちいちタブを閉じたり開いたりするよりも、遥かに効率的な作業を実施することができます。ただ、考え方によっては仕事ではなく「仕事の合間のサボり」にも外付けモニターを活用できるかもしれません。

クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」に登場したポータブルモニター「Lukos」は、まさに「仕事の合間のサボり」に最適の製品です。……などと書くと「真面目にレビューしろ!」などとツッコまれてしまうかもしれませんが、筆者は至って真面目。人が人である以上、「仕事をサボる」という行為は付きものです。奈良時代の建造物にも当時の大工がサボりの時間を生かして描いた落書きがあるのですから、現代人だって仕事に支障が出ない限りはサボる権利があるはず。

というわけで今回は「Lukos」を使って、思う存分仕事をサボってみましょう!

横長モニターで『Kenshi』をプレイ!

「Lukos」は32:9の極端な横長モニターです。サイズは128mm×356mm×20mm。スタンド兼用のケースが装着され、モニター部分を立脚させられる仕組みです。なんとなく大きなハーモニカを連想してしまうようなデザインですが、それ故に携帯性に優れています。文字通り「ポータブルモニター」として、外出先でもその機能を十二分に発揮します。

で、今回はそんな「Lukos」で『Kenshi』をやってみよう……という企画を編集部に提案した次第。なぜ『Kenshi』なのか。それは「Lukos」の極端な横幅が、周囲を見渡すことができるオープンワールドRPGに向いているのではと察したからです。もちろん、筆者自身が『Kenshi』のファンだからというのもあります。

「一般的なRPGは、プレイヤーにとって都合が良過ぎる」というある種の不満が、『Kenshi』を作ったと言っても過言ではありません。というのも、大抵のRPGはプレイヤーのレベルに合わせた敵が登場し、まるでプレイヤーを指導するかのように程よい強さで立ち向かってきます。しかし……現実はそんなに甘くありません。

『Kenshi』の世界はプレイヤーにとって、極めて過酷な状況です。一都市の平凡な農民として、一介の旅人として、鉱山で酷使される奴隷として、或いは腕を失った逃走者として始まり、のんびり歩いていると野盗やモンスターに襲われて食べられてしまいます。そのような状況からどう這い上がるか。いえ、必ずしも「這い上がる」必要はありません。プレイヤーが奴隷であれば、奴隷としての仕事をし続けるのも自由。

ただし、仕事をしているうちに少しずつ肉体が強くなっていきます。監督役の衛兵に殴られ気絶し、牢屋にぶち込まれる日々を過ごす間、打たれ強さも身に付きます。

気がつけば走力や耐久力が人一倍になり、それを生かして鉱山から脱走します。しかし、鉱山の外にいるのは野盗や食人族、凶悪なモンスターです。自由に憧れて逃げてきたはいいけれど、現実は弱者に厳しい世界があるのみ。それに絶望し、再び鉱山の奴隷になる選択肢もあります。

しかし万が一、幸運に恵まれてモンスターの死体を見つけたらどうでしょうか?そこから肉と毛皮を剥ぐことができます。肉は焼いて食料にし、毛皮は都市で売ってお金にします。そしてここから、人やモンスターの死体を剥ぐ行為は商売になるということをプレイヤーは悟ってしまいます。

少しずつお金を貯めていき、やがて自腹で装備を買うことができるようになります。そうやって遠出のできる状態になると、自分のいる世界は極めて複雑な利害関係で構築されているという真実に突き当たってしまいます。ホーリーネーションと敵対する浮浪ニンジャ、都市連合と戦う反奴隷主義者、彼らは一見「圧政に抵抗するヒーロー」に見えます。しかし、巨大国家であるホーリーネーションや都市連合がその領土で強権を発揮しているからこそ、力のない人々は野盗や食人族の恐怖から逃れています。圧政国家無き後、誰が「窮屈だが安全な環境」を構築するのか――。

プレイヤーを散々苦しめていたはずの奴隷制度も、実はこの世界では「弱い者を餓死させないためのシステム」として機能しています。もしもそれが崩壊したら、結局は弱肉強食の時代が到来するだけではないのか?

徹頭徹尾、一枚絵のオープンワールドとして構築されている『Kenshi』は、単純な善悪では計れない背景で彩られています。そのような壮大過ぎる世界を、「Lukos」の横長モニターで映し出して思う存分プレイ。筆者が最初に予想した通り、現代人の目には余りあるほどの「パノラマ感」を満喫することができました。

仕事の合間の「サボりKenshi」をやってみようというのが今回の企画ですが、これはもはや「サボりの時間」だけではどうにもできないほどのスケールです。気をつけないと、何時間でもプレイし続けてしまいます。そうなったら今度は上司とリアルKenshiの時間になってしまいますので、扱い方には要注意!

次は『Verdun』だ!

さて、筆者は編集部から「『Kenshi』以外に何かいいタイトルはないか?」とも突かれていました。次に挑む作品はオープンワールドRPGではありませんが、「横の視野を広くすると臨場感が出るゲーム」ということで『Verdun』を選びました。

誤解を恐れずに言えば、『Verdun』はまったく救いのないFPSです。第一次世界大戦の西部戦線をテーマにしたこのタイトルは、決められた時間内に両陣営が塹壕を取り合うというルールで進行します。歩兵銃や拳銃、火炎放射器、時にはスコップを持って敵陣の塹壕に突撃し、戦闘を繰り広げます。

不潔な塹壕の中で、極めて使いづらい銃を使って敵を倒していく。アクション映画のように「ひとりで何人も射殺する」などということは期待してはいけません。どこからか飛んできた銃弾、砲撃の爆発、或いは毒ガスでプレイヤーを含めた兵士たちは簡単に死んでしまいます。

もちろん、この描写は史実に基づくもの。1度の戦闘で合計2,000人近くの兵士が戦死しても、両軍共に決め手を欠いて「引き分け」ということもザラです。今の銃弾はどこから飛んできたのか?誰がどこに潜んでいるのか?さっき突撃していった仲間は生きているのか?そうした「兵士の見た光景」を、「Lukos」は残酷なほど正確に再現してくれます。

配送は2022年9月から

「Lukos」はGREEN FUNDINGで4万7,950円(6月7日現在、製品1台提供)からの出資枠を設けています。一般販売予定価格は6万4,800円。製品の配送は今年9月末以降を予定しています。

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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