気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Wombat Brawler開発、PC/Mac向けに6月17日にリリースされた放置釣りゲーム『Cast n Chill』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、美しいドット絵で描かれた世界で、愛犬と共に様々な魚を釣り上げる放置系の釣りゲーム。釣り竿を振ってすぐ巻き取る効率重視の「アクティブモード」と、画面の端などで放置しながら定期的に釣果を確認する「パッシブモード」の二つのプレイスタイルに対応しています。日本語にも対応済み。
『Cast n Chill』は、1,700円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Mark Markです。80年代にオーストラリアで育ち、ファミコンやスーパーファミコンのゲームに大きな影響を受けました。本作のゲームコンセプト、クリエイティブディレクション、そしてプロジェクトマネジメントを担当しています。
好きなゲームは『Kingdom: New Lands』で、本作における水の反射にその影響が見られるかもしれません。この作品のミニマルなデザインに感心しており、このように制限された中でエレガントなものを作ることは、究極のデザインへの挑戦だと私は考えています。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Mark 本作は、瞑想の一種のように感じられるよう、デザインされています。アクティブにプレイすることもできますし、パッシブモードにしておけば、プレイヤーはただ見たり聞いたりしているだけでも良いのです。
このアイデアは、『Rusty's Retirement』からヒントを得ました。まさか自分がセカンドモニターでゲームを放ったらかしにするとは思わなかったのですが、実際してしまいました。驚くほどリラックスできたので、敬意を表して本作に登場する店主をラスティと名付けたほどです。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Mark はい、カナダとアラスカの大自然を舞台にしたテレビ番組「ALONE ~孤独のサバイバー~」から大きなインスピレーションを受けました。出場者が自然の中で、しばしば釣りを頼りにサバイバルする姿は、信じられないほど心が落ち着くものだったのです。その孤独感と自然界への没入感が、本作の環境を形作りました。
――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Mark (特に思い浮かばなかったのでこの質問はスキップさせてください)
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Mark 私たちの心に強く残ったフィードバックがいくつかあります。あるプレイヤーは、本作にとても刺激を受け、子供を釣りに連れて行くためにボートを買ったと言っていました。またある人は、眠りにつくために夜中に本作を起動させていると言います。最も感動的だったのは、本作の落ち着いた雰囲気のおかげでパニック発作を抑えることができたと書いてくれた人がいたことでした。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Mark この秋、「Autumnwood Lake」と言うエキサイティングな無料アップデートを予定しています。このアップデートでは、たまらなくキュートなカワウソとカワウソの子供が登場します。そのほかにも、2026年に向けて大規模なDLCマップを計画していますよ。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Mark もちろんです。本作を配信し、収益化することは大歓迎です。唯一、視聴者が私たちを見つけられるように、私たちのSteamページへのリンクをお願いいたします。
サムネイルにも使える画像を含むプレスキットはこちらで入手できますよ。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Mark 次のDLCでは、日本のプレイヤーの皆さんのためにとても特別なものを準備しています。詳しくは2026年までお待ちください!
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








