気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、TrampolineTales氏開発、PC/Mac/Linux向けに7月11日にリリースされたネズミローグライト『Maze Mice』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ネズミを操作し、迫りくるネコの集団から逃げつつ攻撃を行い、より長く生存することを目指すローグライト。ネズミを動かさなければ敵の猫もまた動かないので、焦らず自分のペースでゲームを進行させることができます。時間経過で経験値が稼げる玉が出現するので、これを集めることでレベルアップも可能。日本語にも対応済みです。
『Maze Mice』は、1,200円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Dan 私の名前はDan DiIorio、別名TrampolineTalesです。以前に開発した『幸運の大家様』や、最近リリースされた本作を通して、私をご存知の方もいるかもしれません。私の最も好きなゲームは『極限脱出ADV 善人シボウデス』ですね。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Dan 時間停止システムは、アーケードローグライクにおいて非常に特徴的な要素だと思います。プレイヤーが移動する時だけ時間が進む仕組みにより、反射神経がそれほど良くないプレイヤーでも本作を楽しむことができます。私自身も反射神経が良くないため、時間停止システムを搭載する実験をしたのですが、本作と非常に相性が良かったのです。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Dan 主にインスピレーションを受けたのは、『パックマン』のようなクラシックなアーケードゲームや、『Vampire Survivors』のようなアーケードローグライクゲームです。時間停止システムは、『SUPERHOT』から着想を得ています。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Dan 最高の瞬間と言うのは、ゲームの開発ではなく、ただ遊んでいる自分に気づいた時です。私はそれが非常に良い兆候だと考えています。一つ前のゲームである『幸運の大家様』の開発中によく起こり、本作の開発中にも同様のことが起こりました。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Dan 本作を楽しんでくれている人たちが、本作のことをジャンルを融合させたユニークな作品だと評価してくれているのは、本当に素晴らしいことです。配信者の方たちが様々なアップグレードやインタラクションに反応する様子を見るのも大好きです。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Dan 現在、本作に新しいコンテンツを追加する計画はありませんが、将来的に変更される可能性はあります。当面はモバイル版の開発に集中しており、こちらは順調に進んでいますよ。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Dan はい、ぜひやってください!私の開発するすべてのゲームの配信ポリシーは、こちらから確認できます。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Dan 長きに渡り、私の作るゲームを楽しんでいただき、本当にありがとうございます!日本のインディー/同人の環境は本当にクールだと思いますし、いつかコミケのようなイベントにも参加してみたいと思っています。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








