今回は、エクスペリエンスが贈るニンテンドースイッチ向けタイトル『モンカルファンタ~勇者と水晶の少女~』をプレイ!本作は、剣と魔法の世界に現れた邪悪なマ王を倒す王道なストーリーに、ハクスラ要素がミックスされたハードワーク勇者RPGです。

パッケージ版には、エクスペリエンスの過去作『黄泉ヲ裂ク華』と『モン勇』が同梱されています(※ダウンロード版には非収録)超お得だ!まあ僕は両方持ってるんだけど。
◆勇者のタマゴの旅立ち!

剣と魔法の世界に現れた邪悪な存在・マ王の出現により世界は危機に瀕していた。多くの勇者がマ王に挑むも、一人として生きて帰って来なかったという。そしてまた、新しい勇者が生まれようとしていた。

その勇者こそが主人公!名前と性格、2パターンの見た目から選択できるぞ。

デフォルトネームがサーンだったので、少しもじってオジサーンにしたぞ。42歳、オジサーン。ピュアです。

キャラクターデザインを担当した日向悠二氏の描く女性勇者のイラストが素晴らしく可愛かったんだけど、女の子にオジサーンを名乗らせるのも悪いので、男性勇者の見た目にした。

勇者のタマゴであるオジサーンは、一人前の勇者になるために、町の人たちには内緒で少しキケンな洞窟を訪れていた。その洞窟の奥には、水晶玉に閉じ込められた少女・ヒメリがいた。

どうやらヒメリを水晶玉に閉じ込めたのはマ王らしい。これはオジサーンにマ王の討伐を依頼してくる流れだな。しかしオジサーンは、一人前の勇者を目指しているただのタマゴだ。
勇者といえば片手剣と盾、あるいは両手剣が定番だが、オジサーンの初期装備はまさかの短剣二刀流。

どっちかっていうと盗賊や山賊のスタイルだけど、勇者として旅立っちゃってもいいの?
◆脳内麻薬がドバドバ!確定ドロップが嬉しすぎる

オジサーンの実家は、母親が冒険の宿を営んでおり、最大3人の仲間を雇用できる。お母さんに旅立ちの報告と仲間集めを行おう。うおっ、お母さんめっちゃ可愛いな!

仲間は、戦士や騎士などの7つの職業から選択が可能だ。言っちゃえば『ドラクエ3』のルイーダの酒場スタイルだな。

いつものように飼い猫から名前を借り、武闘家のひじき、騎士の豆苗、ピエロの水菜のキャラクターを作成したぞ。

懐かしさが漂う見下ろし型のフィールドだ。イベント戦などの一部を除き、敵との遭遇はランダムエンカウント式になっている。あの頃(おじさんの少年時代……)のゲームの趣があってグッとくるぜ。

バトルはコマンド選択式で、通常攻撃や職業ごとに異なるスキルを用いて戦う。ピエロの職業は『ドラクエ3』でいうところの遊び人のような大器晩成型かなと思っていたのだけど、序盤から全体魔法を覚える。普通にめちゃ強いじゃん!

そして本作の大きな特徴とも言えるのが、撃破時に宝箱が確定でドロップするハクスラ要素だろう。装備アイテムにはレア度があり、同じ名前のものでもレア度によって性能がガラリと変わる。

さらに、戦闘中に溜まるゲージを消費するモンカルスキルにはダブルドロップというスキルがあり、ドロップする宝箱を2倍、つまり2個ゲット出来ちゃうのだ。

しかもこのモンカルスキルのゲージ、溜まるのがめっちゃ早いのだ!こういう特別なスキルゲージを溜めるときって、大体2~3戦闘ごとに1回使えるかどうかって印象があったんだけど、1ターンで溜まっちゃったよ!つまり、1回の戦闘でほぼ確実に2つの装備アイテムがゲット出来るのだ。

通常よりも強い強敵モンスターとエンカウントする場合があり、強敵を倒したときのドロップ品は確定でレア度マックスなので、ダブルドロップを使えばレア度マックスの装備が!2つも!手に入る!!

脳内麻薬がドバドバだ!

そんな楽しい脳内麻薬ドバドバも、敵を倒しきらなければ得られない。早い段階で船が手に入るため、結構自由にストーリーを進められる。さらなる強力な装備を求め、適正レベルを上回る探索も可能だ。まあ大抵はボコボコにされるんだけど。

本来なら、街で依頼を受けたり噂話を聞いたりする→該当するダンジョンを攻略する、といった流れなのだが、フラグを無視していきなりダンジョンに突入出来る場面もある。

最近のゲームでは、ちゃんとフラグを立ててからじゃないとダンジョンに入れなかったり、強制的に戻されたりする場合が多いのに、フラグを無視してイベント消化できちゃった!先回り好きな僕はニッコリだ!
20時間ほどでクリア出来ました。全体的にシンプルな作りで、スキルや職業のシステムもスッと馴染めました。
バトル時の確定ドロップが気持ちいいので、強敵との戦いも苦にならず進められました。装備にはステータスアップやスキルを習得できるものがあるので、バトル毎に戦術の組み換えを考えるのが楽しかったですね。
ただ、細かな不満点もちょこちょこありました。運が悪ければ数歩進んだだけで敵と遭遇するエンカウント率の高さに「そんなところでレトロRPGを踏襲せんでも……!」と思わず突っ込みたくなります。他にも、フィールド上に浮かぶ雲が視認性をかなり低くしていました。
あとは、不満というより要望なのですが、各職業のキャラクターイラストがもう少しあると嬉しかったですね!

前述の通り、全体的にシンプルな作りなので、あまりRPGに触れていない人でも楽しめると思います。本編への引き継ぎが可能な体験版もあるので、気になる方はぜひプレイしてみてください!
『モンカルファンタ~勇者と水晶の少女~』はニンテンドースイッチ向けに発売中です。












