大手eスポーツ団体Electronic Sports League(ESL)の象徴的な大会として知られるIntel Extreme Masters(IEM)。先週末、同イベントでは初の開催地となるシンガポールにてインターナショナルトーナメントが実施。スポンサーを務めるBenQと共に、その体験ツアーに参加することができたので、現地の模様やイベントに携わる関係者を取材してきました。
まずは、Intel Extreme Mastersシンガポール大会の概要、そして実際の会場の様子や盛り上がりの雰囲気を、写真や動画でご紹介していきたいと思います。
IEMは、2007年頃からヨーロッパ圏を中心に勢力を拡大してきたeスポーツ大会のブランドで、第7シーズンを迎えた今回のトーナメントはGlobal Challengeといい、ワールドチャンピオンシップへの前哨戦として世界各国で開かれる巡業大会のような位置付け。主催者であるESLやIntelの「新たなテリトリーに進出したい」という狙いで、初となるシンガポールが開催地に選ばれました。
チャンギ空港近くにあるシンガポールExpoホール内では、別の大規模な電化製品のマーケットイベントSITEX 2012が開催中で、IEM会場はその中のブースのひとつとして設置。
SITEX 2012会場のエントランスの一つからIEMブースに向かうまで。余りの混雑ぶりにたどり着くのにも一苦労。
ライブストリーミングで試合を中継するステージ裏の放送席。Twitch.tv上のチャンネルで何十万ものファンが試合を観戦している。
選手の控え室。大会のオペレーションもこの奥で行われておりステージが使用中の際はここで『SC2』の試合が実施されることも。
今回の大会で種目に選ばれているのは、いずれもRTS系タイトルの『League of Legends』と『StarCraft II』。賞金総額は両種目合わせて8万2,000ドル(日本円で約674万円)に上り、世界各国から集まり予選を勝ち抜いた『LoL』8チームと『SC2』プレイヤー24名が激戦を繰り広げ、素晴らしいプレイが飛び出す度に、会場中に大きな歓声が沸き上がっていました。
SK Gaming所属の『LoL』プレイヤーで人気者のocelote。(右)今回試合には出場せず、解説者・ゲストとして参加。
試合の合間にはoceloteとのジャンケン大会でファンが大盛り上がり。最終日にはプロゲーマーと司会者が入り乱れての『SC2』FFAマッチも行われた。
対戦中の緊迫した場面では選手が絶叫したり雄叫びを上げることも。
地元シンガポールの『LoL』チームitadakimasu
『LoL』決勝戦でAbsolute Legendを圧倒し優勝したポーランドチームMeetYourMakers(MYM)。
『SC2』のスタープレイヤーGrubbyの撮影・サイン会にシンガポールでも多くのファンが駆けつけた。横にあるトロフィーはシーズンのワールドチャンピオンに贈られるもので、歴代優勝者の名が刻まれている。
試合後にファンに撮影やサインを次々求められる韓国の『SC2』プレイヤーStingスポンサーはMad Catz。
Grubbyと準々決勝で対戦中のIEMシーズン6チャンピオンMC。長期戦の末に劇的な逆転負けを喫する。
準決勝でGrubbyと対戦中のロシアプレイヤーsLivko。彼も2-0の優位からGrubbyのラッシュで巻き返されてしまう。
決勝戦を見守るオーディエンス。座席は満席状態で立ち見が多数出た。
『SC2』決勝戦で、Grubbyと最後の一瞬まで行方の分からない接戦を繰り広げ見事トロフィーを手にしたSting。本大会では数少ないTerranプレイヤーの1人。
尚、IEMシンガポールのレポートは、この後、スポンサー、大会主催者、プロゲーマー、それぞれの視点で、さらに詳しくご紹介していきたいと思います。
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